話数が1クールだった事もも有り、怒涛の如く展開した後半戦。少々疑問に思った所が有りつつも、百合的に良い展開だった事もあり総合的には面白かったです!
色々と拗らせてまくっていた千夏ですが、結局はすず子が好き過ぎて”すず子を縛ろうとする自分”、”すず子が居ないと頑張れない自分”が嫌いで堪らなくなっていくという、正に自縄自縛状態に陥っていた事が第11話で判明。
そう!極論すると今回の「WIXOSS」はすず子と千夏の壮大な痴話げんかだったのです!!(爆)
(o ̄∇ ̄)=◯)`ν゜)・;'
ゴフ・・・いやでもちょっと考えてみて下さいよ!
すず子と千夏のやり取りって基本的に
千夏「私の前から消えて!」
すず子「ううん!私、諦めないよ!!」
って感じで、これ見方を変えると別れ話が拗れたカップルじゃないですか!!(爆)
でもって、思いっ切り元鞘ですし! 人騒がせに程があるだろうと!! いや百合的には素晴らしいですが(笑)
とまぁ第3者な視点だと思う所も有りますが(笑)、和解も果たし、色々と問題を起こしていた里見もぶっ飛ばして大団円!
・・・と思いきや、時間経過によって記憶が消えるというルールは依然生きたままであり、千夏の記憶は消えてしまった様子。
ですが、そんな千夏に対してすず子は初めて出会った時のように声を掛けて・・・。
やや切ない〆でしたが、救いのある結末でもあり決して後味は悪く有りませんでした。
前作ではセレクターバトルその物に決着を付けた展開になりましたが、今回決着が付いたのはすず子と千夏の問題だけであり、依然としてこの性質の悪いセレクターバトルが続いている事が示唆されました。
そういう意味では100%スッキリした展開とは言い難いです。勿論、そういった小さな視点の物語である事自体は悪い事では有りませんが、前作でるう子とタマが頑張って救いをもたらした事を考えると、やはり複雑。
また、もう一つスッキリしないと言うか、ちょっと分かり辛かったのが清衣の行動でしょうか。
確かにセレクターバトルにかつて参加した者として、里見のような純粋悪とも呼べる者の行動を止めるというのは理解出来ます。
ただ・・・コミック版の事を考えると清衣にはアミカが居る。本作では言及されませんでしたが、アミカは”すず子に取っての千夏”と言って良いくらい清衣には大切な存在。
そんな彼女の記憶を失うリスクを抱えてまで清衣はバトルし続けるのかな、とそう思ってしまう訳ですね。
劇中では里見を目の敵にしていましたが、里見を倒してもある程度の鎮静効果はあってもセレクターバトル自体はどうにもならない訳ですし・・・。
それにセレクターバトルその物に対してどうにかしようとする、という役割ならば、それこそるう子が一番相応しいと言える訳で。
清衣の大御所感や前作のセレクターが登場してくれたという点は嬉しいですが、その辺りの描写・・・例えば里見を目の敵にする理由など、もうちょっと時間をかけてやって欲しかったかなぁ。
と、上記のようにややスッキリしない点も有りましたが、すず子と千夏の二人の物語として見るならば、百合的に美味しい事も有り大満足。
男性キャラが結構居るので当初はどう転ぶのかなぁ~と思いましたが、全くの杞憂でしたね。
まぁ流石に白井君は可哀想でしたが・・・もう彼は第二のソーマと呼んで良いんじゃないでしょうか(苦笑)
また百合的に、と言えばすず子とリル、千夏とメルの関係性も好印象。
特にメルは千夏への想いが仄暗く見える所もあり、個人的にはかなり好きでしたね。そういう意味ではメルの描写が意外に少なかったのはちょっと残念でした。
と言う訳で”セレクターバトルの闇”をどうにかする=世界を救うというお話では無いため、ちょっとモヤっとする感は有りますが百合的には非常に楽しめました!(ある意味、今回のお話はすず子と千夏の壮大かつはた迷惑な痴話げんかなのでw)
ちょっと人を選ぶ展開だったと思いますが、百合目的ならば十分楽しめる内容だったかと!
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