話題にするのが遅れてしまいましたが(苦笑)、AEと女子高生:天海との百合を描く漫画「ゆりゾン」が連載を開始しています!
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第1話 初恋(仮) / ゆりゾン - 倉田英之/森山大輔 | COMIC OGYAAA!! (コミックオギャー)|おもしろい、がうまれるところ
AIなどの機械もしくはそれに準じた存在とのラブストーリーと言うのは、テーマ的にはちょくちょく見かけますが、今作もそれに沿った作品ですね。
そういう意味では新鮮味は無いのですが、本作の印象的なのはAEである一葉が天海に一目惚れ、という非常に人間的な形で恋をしたこと。そして壮大過ぎるスケールで、でも非常に真摯に愛を表明する姿でしょう。

きっちりしっかり百合だと明確にしてくれた1シーン
最初から特定の個人に好意を持つようにする流れからAIなどと恋愛するという展開は多い印象ですが、非人間側の方が一目惚れと言うのは結構珍しい気がします
特に人間である天海が”一葉がプログラムの関係でおかしくなった”だとか、あまつさえ”女の子なのに女の子を好きになるだなんて・・・”などという「あ?ちょっとこっちに来て話し合おうか?」と言いたくなるような言動をしている返しにAEである真っ直ぐに愛を、自らの気持ちを”絶対間違ってません!”と宣言する姿は非常に対比的で心に残るシーンとなっていますね。

地球(諸都市の灯)を使って愛を、自らの気持ちを表明する一葉
そのスケールは勿論、機械である一葉が真っ直ぐに愛を宣言する姿は非常に印象的です
そして、もう一つ印象的なのは第1話と言う掴みが重要なエピソードで、ヒロインの立場である一葉が擬人化されていない=ヒロインとしてのビジュアルが無い事でしょう。普通は魅力的な外見のヒロインをばぁーんと見せて掴みに来る所ですが、少なくとも今回は最後まで一葉はアイコンとしての姿しか見せていません。
これが良い方向に作用するのかどうかは分かりませんが・・・天海にくっ付ている親友:縁に嫉妬する姿と相まって印象的だったのは確か。

世界規模の影響を与えうる一葉に一目惚れされた事で、ゴタゴタに巻き込まれ、ようやく家族と親友:縁の元に帰ってきた天海
心配のあまりずっと天海にくっ付いている縁に嫉妬している一葉は、アイコンの姿という事もあり可愛いです
この後、一葉が感情面は勿論、擬人化などビジュアル面は変化するのか?一葉の気持ちを完全には受け入れていない天海の気持ちは変わるのか?そして第1話時点ではヒロインっぽさは上な印象だった縁は今後も物語に絡むのか? 色々と今後が楽しみな作品です!
漫画の森山大輔先生は百合要素のある短編を描かれていましたね
原作の倉田英之先生は軽めの百合要素がある作品や百合要素のあるキャラが居る、という作品を手掛けた記憶は有りますが、百合がメインテーマの作品を書かれた事はほとんど無いはず。なので今回の「ゆりゾン」そういう意味でも注目作と言えるかと