2022年2月にCF企画として発表され「男性キャラも居てこその百合」、「プレイヤーが主人公を操作して意図的に会話に割り込み、キーワードを打ち込む」という尖ったコンセプトながら出資金の達成率800%越えを達成した百合ADV「早咲きのくろゆり」の公式サイトがオープンしています!
公式サイト
早咲きのくろゆりCFページ
【フカヒレ原案・原画×百合ADV】「早咲きのくろゆり」製作プロジェクト - CAMPFIRE (キャンプファイヤー)スチームページ
早咲きのくろゆりオープニング(キャストなしVer)
”未成年の5割以上が亡くなった脅威の新型ウイルス「CLII」が完全収束してから18年”という世界観や紹介文の要所要所に悲劇という単語がある通り、シリアスな要素が盛り込まれている事が伺える内容となっています。
また百合的にも”悲劇的な結末の中には様々な思惑の末に三角関係が悪い方向に決着がつく場合もあります。”とあり、そういう意味では中々ハードな作品と言えるかも知れません。
その一方でCF企画の段階から”決して胸糞なシチュエーションを行うためのものではありません。”と明言されており、システムとしてその展開や結末を回避できるとのこと。
つまり悪い展開が有り得るからこそ、百合的にも純粋に物語としてもそれに立ち向かおう、良い結末に導こうという思える”仕掛け”としてそうした展開や世界観が用意されている作品という事なのでしょう。
ちょっとハードな世界観や男性キャラも絡むなどのハードルはあるものの、それを乗り越える事が前提の本作。
それらの万難を排すための手段であり、ゲームの肝となる”会話割り込み”、”キーワード入力”が本作の最大の見所なのですが・・・それらに対する具体的な言及がまだ無く、そこは中々にもどかしいです。
以前に話題にした時も言及しましたが、ゲームシステムとして落とし込むには相当に難しい気がしますので。
例えば
- 割り込むタイミングの目安はあるのか?
- 推察するためのヒントなどはあるのか?
- 割り込みに回数制限などはある?
- 間違ったワードを打ち込んだ際の反応は?
等々・・・このシステムに関しては気になる要素が多く、ゲームとしての面白さに直結するシステムだけに早く情報が欲しいですね。
まだゲームシステムの詳細が分からない事もあって、色々とハードルがあるとも言える本作。ですが、百合ADVと明言している事や男性キャラも居てこその百合というコンセプト、尖ったシステムなど斬新さはかなり興味深いです。
百合作品は現状、女性キャラオンリーでないと安心できないという、ある意味で寂しい状況ですし、ゲーム的にも正味の百合ゲーはオーソドックスなADVがメインという印象はまだ強いです。
そうした状況で正味の百合を”男性キャラが絡んでも楽しめる”、”ゲーム性を強く楽しめるADV”となる可能性に挑戦しようとする意気込みは素晴らしいです。
その意気込みに見合った作品に仕上がる事を期待したいです!