さて3周目となった今回のプレイですが、アニマを捕獲した辺りからスタートとなっており、アニマ登場から本番=やはりアニマが重要と思わせる流れとなっています。
また基本的な流れ-アニマとコーコの共通点を探る実験を行うなど-は一緒ながらコーコとの思い出がまた別のエピソードになっている事もあり、色々と微妙に異なりますね。
そんな展開の中で決定的に異なるのはノアにアニマと共に歌うよう頼み、それによってノアがアニマと和解できたことでしょう。
ノワ曰くアニマ(メテオラ)はシステムの一部であり、あくまで本意でなく人類を攻撃していた=アニマはそれ故に苦しんでいたとのこと。
この辺りの設定は現時点では勿論、種明かしされた後もSF的考証が中々に難解で分かり辛いですが(汗)、悲劇の原因となっていたノアとアニマの対立が解消されたのは喜ばしいです。
と、ここでめでたしめでたしとなれば良かったのですが・・・。
やはりメテオラは世界を滅ぼす?ノアが見た脅威とは?
アニマと共鳴したノア。そこでメテオラの状況を理解し歩み寄ったのは良いのですが・・・そこで恐ろしい咆哮を聴いたと言います。これはノア達が共鳴した際に一緒にいたクロエ達も感じた物なのですが・・・その際には正体は判然としませんでした。
・・・正直、プレイヤーの身としてもちょっと分かり辛い演出でしたし(苦笑)
ですが、クロエと考えを整理していく内にあれは未来からのメッセージなのではないか・・・つまり未来に世界を滅ぼすレベルのメテオラが出現するという有る種の予知、予兆なのではないかという推論に達します。
一方でクロエは危険は感じなかったとも言いますが・・・いずれにせよ分からない事だらけであり、このまま二人で話し合っても埒が明きません。
そこで選択肢が表示され、今回は恐らくメテオラの事を一番よく知っているであろうジュリィ博士の研究データを調べる事に。勿論、最高機密であろうデータを調べる事は難しいのですが、ノアに秘策があるようで・・・?
ジュリィ博士の気を逸らすための作戦・・・それは何とノアがクーデターを起こすというもの!!
プレイヤーとしては「何をやるんだろう?」と思っていましたが、これは中々に衝撃的でした。特にノアがそれまで愛を説いてきた民衆に向かって「それは偽り」と言う辺りは、何と言うかゾクゾクと来る物が。
ノアの告白が本心からの物かの判断は難しいですが、重大事件を起こしただけあってジュリィ博士を引っ張り出す事には成功、ノアと対決、クロエは研究所への潜入を決行します。
ジュリィ博士の研究 SF的考証が難しい・・・(–;)
首尾よくジュリィ博士の研究所に潜入、ノアの手助けもありデータの閲覧には成功するものの・・・SF的な考証が多く、この辺りはちょっと難解です。
ただ、そんな中でも以下のような事が判明します。
ジュリィは誰か(彼女)のために機械ボディになりメテオラなどの研究をしている。そのためにサイボーグになった
コーコとクロエは魂の双子とも言えるような存在(正確にはブラックオブジェクトと呼ばれる存在のようですが、この辺りは特に難解な部分なので・・・)
メテオラは記録するための機構
メテオラは記録(捕食)の際に相手を一旦、完全に再生する(そのためコーコは死の間際に立っていた)
非常に興味深い・・・特に百合好きとしてはジュリィ博士の研究が”彼女”のためであろうと言う事はかなり引き込まれます。(この辺りは小説版をチェックしないと分からないかも、です)
本編の過去・・・ジュリィ博士の過去などを描いた小説。記事執筆時点では未読ですが、今回のイベントの事も有り更に興味を引かれますね
しかし肝心の未来に出現するメテオラ、クロエとコーコの秘密については分からず。
更なる検索を続けようとするも・・・デイター司令に見つかりノアは捕縛。クロエも当然の事ながらデイター司令に追及される事に。
捕縛されてしまったノアとクロエ。当然取り調べとなるのですが・・・そこにはジュリィ博士の姿も。
ズタボロになっている辺りはご愛嬌ですが、どのルートでも倒されては蘇えって来る辺り、やっぱり凄い人ですよねぇ。・・・どうしても情けない姿が印象に残っちゃいますが(苦笑)
さて、この取り調べですが・・・ノアが以前からアーティスト活動を通して人々の端末を間借りして第二サーバーとしていた事や反乱組織”パトロクス”を操っていた事など、以前から叛意を持っていたとジュリィ博士から言及され、ここはかなり興味を引かれました。
ノアがそうした叛意とも言える行動を取っていた事は別ルートでも垣間見えていましたが、それが何のためかはちょっと分からなかったですからね。
が!それより衝撃的な事・・・ノアがジュリィ博士と自爆したため、その点については頭から吹っ飛びました。
理由としてはジュリィ博士こそが事の原因であるから、と言うのですが、クロエを彼女から解放するためと言うのも大きく、その想いは百合好きとしてはキュンキュン来ます!
ジュリィ博士ともども精神的(データ的)に消えてしまったノア。色んな事件続きで参ってしまいそうな状況ですが、クロエ、アオバ、ヤマトの3人は諦めずにノアの復活を目指します。
・・・ジュリィ博士については誰も心配も悲しんでもいない辺りが彼女の日頃の言動を感じさせますが、まぁそれはさておき(苦笑)
3人で相談していく内にアニマ(メテオラ)の再生能力でノアを復活させるという方針に決定しました。もしかしたら、これは選択肢で方針が変わるかも知れませんが・・・そこはチェックして進めるのがしんどいので未検証です(苦笑)
と方針は決まったものの、ノアは反逆者ですしクロエもそれに加担していたと見なされている訳なので、普通は実行は愚か意見具申も難しい状況です。
が、アオバはデイター司令に連絡、頼んでみると言い出します。当然、ヤマトはそんな事は無理だろうと言いますが・・・アオバはデイター司令と連絡を取り、その中で父であると明かします
直接交渉の末、ノアとジュリィ博士両方を一度に失うという状況は避けたい=ノアを復活させたいという意向を示し、計画を了承してくれたデイター司令。
ほっとする3人ですが、プレイヤー視点からすると「お前、また何か企んでるだろ・・・」としか思えません!(笑)
まぁ実際、裏が有るのですが(苦笑)そんな事は知らない3人は下準備として電子空間でバラバラになったノアのデータをかき集めるべくクロエをそこへダイブさせる事に。
さて電子空間にたどり着き、首尾よくノアに出会えたクロエ。ノアを助けるために来た、そのためにデータ修復しようとしますが・・・ノアが自分が居ると滅びのメテオラが発生すると言い出します。
正直すんなり上手く行くとは思いませんでしたが、まさか当のノアから拒絶されるとは・・・。ちょっと驚きますが、色々な経験を経てコミュ力爆上がりの我らがクロエさんはもうそんな事ではめげません。
まるでカップルのような痴話げんかを経て、そんでもって本当の喧嘩をして仲直りします。
この辺りは良い意味でお約束で非常に熱く、意外な展開をする事が多い本作では逆にそれが驚きでありつつも楽しかったです!それにお互いを想い合って戦い合うシチュを百合で楽しめるとか最高ですヨ!(途中でコーコの声が聞こえる辺りもまた◎)
勿論、ここはしっかりと勝利を収めてノアを説得し、復活して貰える事に。この説得シーンもまた百合的に素晴らしく、この辺りをプレイしている時は悶絶しっ放しでした(笑)
と、首尾よく現実に戻り、後はアニマの力でノアを復活させるだけ・・・という段階でアニマが急に苦しみ出します!
・・・はい、ジュリィ博士が居ない時点でこんな事態になる原因はもう一人しか居ません。そう、やっぱり期待を裏切らないデイター司令ですね(苦笑)
ジュリィ博士とはまた違う形でメテオラに取り憑かれていると言えるデイター司令ですが、彼の目的もやはりメテオラ・・・始原のメテオラの発生であり、アニマが苦しみ出したのもその策の一環。
辛い環境からのし上がった”父”として尊敬しつつも、その狂気じみた言動への憤りを抱えたアオバとの会話はかなり切ない物が有ります。
息子であるアオバの言も一向に気にしない素振りのデイター司令。このままではまたもバッドエンドルートか!?と思ったら、ジュリィ博士登場!
もはやゾンビか!?と言いたくなるレベルで復活しますね、この人・・・と、シリアスな状況ながら何とも言えない気持ちになります(苦笑)
が、当のデイター司令はそんなジュリィ博士の事も気にせず、ご高説を披露しあまつさえ射殺。
今回はデイター司令の思惑通りに終わる・・・と思ったら、再びジュリィ博士復活からのデイター司令殺害!!
いや、ほんと、ゾンビですか、貴女・・・。
そんなゾンビなジュリィ博士ですが、テンションが上がったのか、その目的・・・時間を自由にする能力を得るためにこの計画を進めていたと解説してくれます。
まぁこの辺りの考証は難解で管理人は上手く把握出来なかったのですが(苦笑) う~~ん、この辺りは前日譚である小説を読んだ方が良いかも、ですね。
と、管理人は中々理解出来ませんでしたが、要はジュリィ博士の好きにさせていると世界が滅ぶし、ノアとアニマも助からないらしいという事は分かりました!
そのためクロエ、ヤマト、アオバはジュリィ博士を止めるべく出撃する事に。
余談ですが、ここでも今際の際となったデイター司令とアオバのやり取りとアオバの感情は切ない物が有りました。百合目的でプレイしていますが、前回のヤマト同様に男性陣のお話も楽しめるのは嬉しい誤算ですね。
ジュリィ博士との決戦!ここも良い意味でお約束で好印象
決戦直前の選択肢で「ノアとアニマを取り戻す」を選べたり、ジュリィ博士がテンション上がってもろに悪役然とした言動を取っちゃったり、戦闘ではノアとアニマの助力があったりと、この辺りはVSノア戦と同じく良い意味でお約束のオンパレードで好印象。
ここは一種のボス戦という感じですが、今までの戦闘に比べて特別に難しいという事は無く、ゲーム的にはすんなりと勝利、クロエはジュリィ博士(メテオラ)の中へ突入、遂にコーコと出会う事になります。
今まで思い出の中では幾度も出会って来たコーコ。それがようやくリアルでの邂逅を果たす事になり、クロエは勿論、プレイヤーとしても感無量。
そして、物語の核心・・・これまでの経緯と謎をコーコは語ってくれます。
正直この辺りはジュリィ博士の話と同じくSF的考証が中々に難解(苦笑)とは言え、ざっと纏めると
という事らしいです。
と、ここまでは良いのですが、コーコがまたとんでもない事・・・”メテオラを絡めとった糸たる自分をクロエの意志で殺すことによって、はじめてジュリィ博士の企てを止められる”とか言い出してきました!
おおう、またそれですか、貴女は!
クロエじゃなくてもそれはキツいよ・・・プレイヤーとしても何のためにここまで戦って来たんだよ!って気分です!!
ものすご~~く撃ちたくない状況ですが、ここでコーコさん、「私の決意を無意味な物にしないで」とか言い出すんですよ!!
それにノアとアニマの事を考えると、ここで決着しない事には・・・。う~~ん、作中でクロエが言及していましたが、ほんとコーコは卑怯です(T.T)
ほんと、このルートは上手いと言うか、物語前半のクロエだったらコーコを撃たない事に躊躇いは無かったと思うのですが、ここまで来ると前述のようにノアとアニマの事を考えちゃうし、男性陣(アオバ、ヤマト)の想いも分かっている。
非常に迷いましたが、今回のルートではコーコを撃つ事に。
コーコを撃つとクロエ以外はハッピーエンドに
コーコを撃った事でジュリィ博士の企ての元とも言えるメテオラの存在と襲撃はなくなり、晴れて人類は地上で生きていける事に。
プロメテオスという組織もアオバを司令とする事で落ち着きを見せていますし、ノアとアニマも勿論健在。
コーコも言及していましたが、ノアとアニマ、アオバとヤマトらと交流を重ねたクロエはもう孤立する事もなく、間違い無くハッピーエンドと言えるでしょう。
ただ・・・自らを人間にしてくれたとまで思える存在であるコーコを失った喪失感は大きく、やはり一抹の寂しさは残ります。
この後、クロエの心の傷を時間が癒してくれるのか、それともまた最初の頃のようにどこか辛さを抱えて生きていくのか・・・プレイヤーの受け止め方によって読後感が変わる結末だと思います。
コーコを撃たないと二人だけのEDという感じに
拳銃の引き金を引くという操作が求められているので、ここで分岐するだろうと思いましたが、やはり分岐する事に。
・・・イベントが発生するまで、かなり時間が掛かったのでちょっとビックリしましたが、クロエの心情を考えると納得の演出とも言えますね。
このEDではクロエとコーコが抱き合って天に昇っていく、という演出で〆られており、少なくとも管理人がプレイした範囲では初めてクロエの姿をプレイヤーの目線から見る事が出来るシーンという点で非常に印象的でした。
ただ・・・管理人の頭ではSF的考証が難解だった事もあって、このEDでクロエ―とコーコそして世界がどうなったのかは具体的によく分からなかったり(汗)
恐らく世界は滅んでまた2人は輪廻する・・・という感じだと思うのですが、ちょっと自信は有りません(苦笑)
と、分かり辛いEDと感じたのは確かですが、クロエがあくまでコーコだけを選ぶ、という展開は百合的に非常に素晴らしく、手放しのハッピーエンドでは無いものかなりグッと来るEDでした!