違う展開になったのは以前のルートのED後・・・感覚的には後日談が語られるという感じで、より正確には違う展開というより描写が増えたというべきでしょうか。
以前見たEDは結ばれつつも朔夜からの告白に塔子さんは答えないままという切ない展開でしたが、そこで終わらない今回のEDでは、まず志摩宗家が文化財管理になる事という展開に。
つまり事件の中心であり、公に出来ない偽塔子の遺体が明るみに出るということ。
そこで塔子さんは朔夜と別れる決意をし、最後のデートを行う事に。これまた切ない展開ですが・・・朔夜が強く説得し、その流れとして夏の”告白”の答えとして二人が想いを確かめ合う展開になります!
状況が状況なだけに未来への不安を感じさせる展開では有りますが、朔夜からの告白に塔子さんは答えないままであったという切ない展開を綺麗に回収する流れは非常に好印象!
と非常に良いEDだったのですが、相変わらず塔子さんの手の甲の刺青や朔夜の夢の謎は解けないまま。これはまだルートがあると思いつつ、再度のプレイへ。
トゥルーEDへの道 再び塔子さんと小兎の二人の好感度を全て上げていくプレイに
無事に塔子さんルートをプレイし終え、塔子さんと小兎の二人のルートをプレイし終えた・・・はずなのですが、CG一覧は全て埋まらず。
また色々と謎は残っており、この分だとまだルートは残っているはず。
取り敢えず出来るだけ自力でルートを発見したいので、以前のプレイでは小兎ルートとなった塔子さんと小兎の二人の好感度を全て上げていくプレイをして見る事に。
すると、二人のルートを終えた事がフラグになったのか、全く別のルート・・・トゥルーEDルートと言うべきルートへ突入しました!
個別ルートでは出なかった真実や心情が語られる展開に
途中までは小兎ルートとほぼ一緒の展開でしたが、塔子さんルートか小兎ルートに分かれる・・・ストーリー的にも大きな契機となる”塔子さんを新名殺害の犯人と思い込んだ小兎が糾弾するシーン”で、朔夜が二人に気付かれるという展開になり、ここから大きくストーリーが変わって行きます。
このルートでは様々な新事実が判明するため、色々と驚きが多かったです。具体的には
小兎は塔子さんを犯人だと確信するに至ったのは志摩宗蔵で見つけた、とある記者が志摩家のスキャンダルを追った”手帳”があったから
塔子さんには夢遊病の気があり、その中で”もう一人の私”が夢の中で出て来る
の2点。それぞれ個別ルートでの疑問点などに絡んだ要素・・・小兎ルートでは聴き込みの成果だけで塔子さんを犯人とするのは強引ではないか?という疑問、塔子さんルートでは結局、もう一人の塔子さんは具体的に誰だったのか?という疑問に答える形になっており、強く物語に引き込まれます。
また百合的にも塔子さん、小兎それぞれの心情が語られるシーンも有り、そこも新鮮な驚きが有りました。
特に小兎は新名の事を初恋だったと思う、塔子さんは朔夜を特別だと想いっておりその想いの強さ故か、それを”淫ら”としている事は印象的でした。
そうした二人の視点、心情が語られた上で他のルートでは仲違いに近い形になった塔子さん、小兎の仲を修復・・・小兎を誘き出し、説得する展開になります。
別ルートの事を思えば理想的な展開と言えますが・・・小兎に塔子さんと同じくらいに大切と告げる辺りは塔子さんに聴こえていたら、と思うと複雑です(苦笑)
この展開は別ルートと大きく異なる展開ですが、本ルートのもう一つの大きな特徴は佳恋が事件に関わる、知る事になること。
佳恋は別ルートでも小兎の行方や電話番号などの件で関わる事にはなりますが、事件のあらましを知る事になる展開はやはり本ルートが初。
まぁお蔭でちょっと怒られる展開になりますが・・・これは仕方ないですね(苦笑)
と、新しい展開が続きますが、事件の基本・・・パスポートが証拠になって塔子さんは犯人じゃない、もう一人の志摩塔子が居たという結論に達するのは同じです。
そのため本ルートでも事件の真相を追って佳恋、沙和子さんを加えてフルメンバー状態で志摩宗家に行く事に。
遂に真犯人登場。意外でかつ新しい展開が非常に面白かった!
フルメンバーでの志摩宗家探索という新しい展開を迎えた本ルート。それに相応しく新しい展開・・・これまでのルートではこの時点では出番の無かった佳恋が塔子さんの母子手帳を発見、”もう一人の志摩塔子”が双子の妹:志摩爽子である事が判明。
また小兎の持っていた手帳の内容が志摩家の政治家との癒着を追う内に志摩爽子が小動物の殺害、使用人への虐待などを行っていたという内容になっていたとも言及されます。
これまでのルートの裏付け捜査の様相を呈して来ましたが・・・ここで朔夜が犯人の動機を考えるなど、一転してこれまでのルートの真相に疑いを持つ展開になっていきます。
もうこの辺りから色々と急転直下の展開・・・特に塔子さんの一番の謎である手の刺青-と思っていましたが、後に痣である事が判明-を見せて貰った辺りから真犯人の登場、朔夜の”悪夢”の真相など畳みかけるように真実が浮かび上がります。
もうこの辺りは色々と驚きの連続で、ちょっと上手く纏めて書けないので詳細を書くのは避けます(爆)
いや、だって、ここは本当に何も知らないでプレイした方が面白いと思いますし(汗)
それに察しの良い方や記憶力の良い方は、この時点なら公式サイトの情報だけでも”真犯人”の目星は付きそうですしね。まぁ管理人は推理パートは結局良く分かって無くて消去法的な感じで何となく正解という感じでしたが!!
余談ですが、事件の真実を見た後だと新名への想いを持っていた小兎の気持ちが何とも言えず複雑な気持ちにさせられます。まぁ百合的にはそこが美味しいと言う見方も出来ますが!!
百合的には意外な結末が面白くも、ちょっと踏み込み不足な印象も。是非続きが見たい!
と様々な苦難を乗り越えて事件の真相に至った朔夜達ですが、百合的にはそれぞれの恋情がどう決着するのか?という最大の懸案事項が残っています。
そういったプレイヤーの気持ちを代弁するように朔夜は塔子さんを呼び出す・・・やはり本命ヒロインは塔子さんか?と思わせたところで、まさかの小兎も好きだと告白!!!
おおおう!真正面からの2人とも好きだ宣言ですヨ!!!
予想外の展開にプレイヤーとしてもおろおろするやら、まさかの展開の美味しさにニヤニヤするやらで大忙しですが(笑)、当の塔子さんと小兎もそんな朔夜の告白を受け入れてハッピーエンド!
これまたまさかの両手に花エンドです!!!
と、意外な結末を迎えた事自体は非常に面白く、楽しませて貰いました。
ただ・・・個別ルートではどちらも朔夜とそれぞれ深い関係になっている事まで描写していた事を考えると、告白を受け入れた時点で終わる今回のEDはちょっと物足りない感も。
またこういった3人以上の関係を描く百合はその関係をどう維持していく、もしくはどう変化させていくかが面白い所だと思うので、朔夜達3人がどういった関係性をこれから築いていくのかといった描写が無いのは踏み込み不足だと感じました。
そのため個人的には是非、この3人カプが成立した状態での続編(ゲーム以外の媒体・・・漫画や小説でも良いので)を見たいと思います。
3人カプが成立するなら佳恋の心情や動きと言う点も面白そうですしね!