(し)終末ツーリング

3.5
アニメアニメ百合的感想 さ~そ行
百合要素の傾向ヨーコとアイリの相棒/家族的な信頼や愛情がメイン
全体的な傾向 基本的に穏やかな終末後の世界を旅するロードムービー
放送期間 2025年10月~12月
公式サイト アニメ「終末ツーリング」公式サイト
関連サイト 【第1話 箱根】終末ツーリング|カドコミ (コミックウォーカー)
視聴サイトリンク

Netflix

など。※記事執筆時点での配信を確認

備考
短評
  百合要素について 相棒のような、家族のような二人のロードムービー  

誰もいない日本(恐らく終末的な事件後の日本)をオフロードバイク・セローで旅するヨーコとアイリを描くロードムービー形式であり、二人の仲が百合要素のメイン。

・・・見方によってはヨーコの”お姉ちゃん”の存在は百合要素とも言えますが、彼女は終始ミステリアスな存在として描かれているため(生死は勿論、実在しているのかも怪しく思える描写がある)、そこは判断が分かれるところ。

「終末ツーリング」第2話より
ヨーコと直接は出会う事が無かった”お姉ちゃん”
彼女との意思疎通は全て”画面”を介してなので、果たして彼女が実在するかは、実のところ謎です

話が少し逸れましたが、お姉ちゃんから送信される/された写真などを元にヨーコがアイリと共にバイクで旅する訳ですが、所々で二人乗りや同じ景色を見上げるシーン、そうした流れの中でのスキンシップなど二人の信頼や愛情を感じられるシーンがあるのが◎

「終末ツーリング」第5,6話より
家族のような間柄になっている事もあり、ヨーコとアイリの距離は時折、非常に近くなります
百合脳人間にはかなり効きますネ!(爆)

また基本的に穏やか旅路でありつつも、たまに他人や人が居た痕跡に出会う事や危険に遭遇する事もあり、そうした精神的/肉体的な寂しさや危険を二人で乗り越えていく様も百合的に楽しめる要素と言えるでしょう。

少なくともアニメ版では最後は二人旅になる=世界を二人だけで乗り越えていくというシチュは終末後的な世界描写と合わさって―恋愛的なニュアンスでは無いものの―百合の親和性を強く感じさせます。

「終末ツーリング」第6話より
嵐に遭遇した際に避難した場所でネズミの大群に襲われる事も

「終末ツーリング」第4話より
ラジオ放送を耳にしたアイリ達は発信場所に行くものの、その結末は切ない物でした

  お話自体について 名所を縫う終末ロード  

物語としては補給・休憩・記録(写真)といったサバイバル的な要素の描写も織り込みつつ日本各地を縫うロードムービー。

箱根から始まり横浜・横須賀、つくば、ビーナスラインなど実在の地名/地域、施設などを巡る様はそこへ行った事がある方に取っては、終末後の世界という”もしも”を見る事が出来るという意味で興味深いでしょう。

特にヨーコやアイリが栄えた時代(終末前の世界)というニュアンスで、その地域/施設を紹介してくれるので、終末後の世界ながらヨーコとアイリとの旅を一緒に楽しめるのも良いですね。

「終末ツーリング」第3話より
アニメ好きにはお馴染みの場所にもアイリ達は訪れます

と、そんな基本的に穏やかな旅路を楽しむ物語ですが、先述したように他人に出会う/人が居た痕跡を発見し、それは切ない結末を迎えるや危険にもそれなりに遭遇するため、そうしたメリハリのある展開なのは好印象。

「終末ツーリング」第2話より
”一郎”と出会うヨーコとアイリ
彼と一時の友情を育む二人でしたが、彼には切ない過去があり・・・

また物語の随所で語られる”お姉ちゃん”とのエピソード(基本的にアイリの夢という形で語られますが・・・)やヨーコとアイリが最初に居住していた”シェルター”時代のエピソード、そしてヨーコとアイリという存在自体などなどについての”正体”については明言されておらず、こうした”謎”はヨーコとアイリにとって危険な要素では無いものの、一抹の不穏さを感じられる点も物語として面白いと言える要素ですね。

  注意点について 百合度は控えめ&謎は謎のまま  

百合的な注意点は特にない印象ですが、強いて言えば恋愛的なニュアンスでは無い事、ビジュアル的にインパクトのある描写は控えめ、という事でしょうか。

ヨーコとアイリの関係は相棒/家族的な信頼や愛情としては強いものですが、ビジュアル的にインパクトのある接触シーンなどは無いため、そういう意味での刺激を求める方には物足りないかも?ですね。

またアイリの性自認はほぼ確実に少女(女性)ですが、正体が(恐らく)ロボットなので、そこは判断が分かれるかも知れません。

「終末ツーリング」第1話より
第1話早々にアイリが―少なくとも純粋な―人間では無い事が判明します
腕の構造やその攻撃の威力から、恐らくロボットでしょうが・・・彼女の出生は謎のままです

また物語から垣間見える”謎”・・・「何故、人類文明は壊滅したのか?」、「”お姉ちゃん”の生死は?そもそも実在したのか?」などの謎ははっきりとは明かされず、そうした点が明言されないのはスッキリしないという方には合わないかも知れません。

「終末ツーリング」第3話より
日本には存在しないはずの動物が闊歩している秋葉原
動物園の動物が野生化したと思われますが、それを差し引いても定着している=環境がどうなっているのか?という疑問/謎が有りますね

「終末ツーリング」第10話より
お姉ちゃんとの”旅”を夢にて回想するヨーコ
ただ、お姉ちゃんとヨーコは直接出会った事は無いはずである事やヨーコが大人びている事など、かなり謎の多いシーンです

  結論について 二人きりで世界を”見直しいく”旅というシチュが刺さる方に  

恋愛的なニュアンスでは無い=劇的な百合要素は控えめなものの、ヨーコとアイリという強い絆で結ばれた少女たちが実在の―だけど文明崩壊後―場所を巡って”世界を見直してく”というシチュは何とも言えない趣が有ります。

物語としてもそうした”旅情”だけでなく、危険な状況を二人で乗り切っていくエンタメ要素も盛り込まれており、文明崩壊後という”終末”を怖さや危険だけでなく”喜び”や”楽しさ”もまた存在するという形で描かれているバランスは万人向けと言えるでしょう。

「終末ツーリング」第9話より
作中で印象的なシーンの一つである、自動車やバイクの想いがヨーコたちに表れたシーン
オカルトチックな展開とも言えますが・・・温かさと共に人類滅亡後の世界である事を感じさせる切ないシーンです

また注意点として挙げた”謎”も逆に言えば考察や想像の余地が大きいと言え、その点も見方を変えると大いに面白い要素と言えるでしょう。特に”お姉ちゃん”の存在やヨーコ/アイリとの関係性は百合的にも想像のし甲斐があるとも言えます(爆)

ヨーコとアイリの二人旅というシチュ、お姉ちゃんというミステリアスな存在、そして楽しさも危険も孕んだ世界・・・こうした要素に惹かれる方には是非お勧めしたいですね!

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