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Category Archives: さ~そ行

将来的に死んでくれ

作者である長門知大先生が、「少女決戦オルギア」や「柚子森さん」の作者である江島絵理先生のアシスタントであるという点で期待大だった作品ですが、期待通りブッチギリの百合漫画でした!

一見ゲスく見える百合だけど、内側はピュアピュア!・・・なはず(笑)

公式の紹介文は

女子高生・菱川 俊が恋しているのは、同じく女子高生の刑部小槙!
この恋心、お金を積んででも届けたい!
たとえ手段は不純でも、小槙への想いは、純粋で一点の曇りナシ!!
まずは、お友達からお願いします

であり、お話もその通り・・・なのですが、どうしても微妙にゲスい感じがするのが(笑)

「ホ別(ホテル代は別)」なんて言葉、初めて知ったわ!(笑)

将来的に死んでくれ 第2話より
俊の基本的スタンス・・・と言うか、本作の雰囲気が一発で分かるやり取り
これを学校の教室でやっているんですよね、この二人(笑)

と、ここで面白いと言うか百合的に美味しいのは、ドン引きされてもおかしくない迫り方をしている俊に対して小槙が必ずしも突き放していないところですね。

お金で自分を買おうとする辺りは「嫌だ」「最低だな」ときっぱりと拒絶する反面、デートの誘いには応じたり、顔は綺麗だと言って上げたり。

将来的に死んでくれ 第5話より
後で「顔は」な と限定しましたが、逆に言えば容姿は気に入っているとも取れる発言
褒め方のカッコ良さも相まって、これは惹かれるわ~と思えるシーンです

この付かず離れずの距離感と俊と小槙の漫才のような軽妙なやり取りが非常に楽しくスラスラと読める小気味良い作品でしたね。

また全体としてコメディ調ですが、俊の小槙のためにお金を積むというやり方は

  • それ以外に愛情表現を知らない
  • お金という、ある意味で最も価値のある物を積むからこそ愛が伝わる

等々の考え方が出来て、中々に趣深い。

将来的に死んでくれ 第2話より
小槙に非処女だと嘘を吐かれて落ち込む俊
この感じからすると、決して軽い気持ちでお金をちらつかせている訳では無さそう
小槙と俊 二人の今後が楽しみ!

流石に「お金を上げるからヤラせて」は無いと思いますが(苦笑)、俊の考え方はとかくお金を汚い物とする日本人に一石を投じる考え方かも。

俊の方もお金はキチンと稼いで得た正当な対価な訳ですから、それを積むのは彼女なりの敬意なのかも知れませんからね。

(単行本では明かされていませんがpixivで公開されているイラスト、設定では俊のお金は芸能活動で得たと言及されています)

とは言え、発言が直球過ぎる事もあって小槙には通じていない様子。

第1話ラストで購入したダブルベッドはまだまだ使い道が無さそう感じです(笑)

まぁ第1巻ラストでは小槙の弟 槙介君の手助けもあって、小槙の家にお呼ばれされましたが・・・まだまだ進展はしないでしょうね、多分(笑)

公式ページ(試し読みあり)

マガメガ MAGAMEGA | 将来的に死んでくれ

表紙の時点でゲスくなってしまっている俊(笑) でも心根はピュアピュアなんですよ!!・・・多分

小百合さんの妹は天使

全4巻

「私… おねえちゃんとセッ○スしたい…!」

「小百合さんの妹は天使」第8話より 美琴のセリフもそうですが、それを受けた小百合さんのこの表情も秀逸でしたね(笑)
「小百合さんの妹は天使」第8話より
美琴のセリフもそうですが、それを受けた小百合さんのこの表情も秀逸でしたね(笑)

色んな意味で度肝を抜いた、このセリフが印象的ですが(笑)、中身は伊藤ハチ先生らしい柔らかく温かな-そしてちょっとだけ切ない-素晴らしい物語でした!

ストーリーラインとしては小百合さんの妹にして恋人にして欲しいと迫って来る美琴の背中に羽がある時点で、ある程度の察しが付くのですが小百合さんや美琴の関係や心情が丁寧に描かれているが故に、そんな事は全く気にならなかったですね。

あっと驚く展開では無く、二人の関係性や小百合さんの変化をじっくり描写する恋愛漫画の王道と言え、個人的には百合漫画の教科書の一つと言ってくらいです。

まぁ恋愛漫画を読むと眠くなるタイプの管理人が最後まで楽しく読めたのは美琴のエキセントリックな言動によるお蔭も有りますが(笑)

※例

  • 「あっでも畳ってどこでもすぐ押し倒せるからいいかも・・・」
  • 「姉と妹が裸で密室ふたりきりとかなにも起きないはずがないよ!!」
  • 「おねえちゃんの処女は私のものよ」
  • 「おねえちゃんと同じ産道も通ってないくせに」

等々。

上記のような言動を取るキャラが居るとギャグ寄りになり勝ちですが、それを深刻になり過ぎない範囲でシリアスに持っていくのは流石。

また小百合さん&美琴のメインカプ以外にも"王子様"な女性 男鹿さんと姫子、小百合さんと美琴に急接近してくる草薙さんなど見所は多いですね。

強いて難を言うならば綺麗に纏まったが故に、もう少し小百合さんと美琴のお話を見ていたかったかな、と言う想いが有る事でしょうか。

まぁこういう名残惜しさは全ての良い作品に抱いてしまう物ですけどね(苦笑)