« 3月 2017 4月 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30

Category Archives: さ~そ行

最後にして最初のアイドル

「ラブライブ!」の2次創作として発表されつつも第4回ハヤカワSFコンテスト特別賞を受賞したという異色作。

経緯が特殊だからか、物語がぶっ飛んでいるからなのか、受賞作という栄誉に浴しながら紙書籍化していないというのも、また異色な作品。

物語がぶっ飛んでいると先述したが、凄まじい勢いで物語を読ませるパワーを持っており、最後に「・・・アイドルって何だったっけ?」と思わせる事請け合いな作品です(笑)

物語としてはSFらしい壮大なスケールで展開

最初の意味深な文章から古月みかと新園眞織(「ラブライブ!」におけるにこちゃんとマキちゃん)の出会い、そして古月みかのアイドルへの憧れとそれに対する挫折と苦悩・・・。

ここまではある意味で普通のアイドルを目指す女の子のストーリーと言えるでしょうが・・・途中からどんどんと衝撃的な展開―おかしな展開とも言います(笑)―へ向かって行きます。

何せ比喩でも何でもなく人類は滅亡して行き、みかと眞織は人間を辞めますからねぇ。

そしてお話は宇宙や生物の成り立ちの域にまで達する事に。

う~~ん、SFってあまり良く知らないけど、何となく”SFらしい”壮大なスケールのお話で楽しい&笑えましたし、冒頭と最後の文章が纏まっていく様は圧巻。

途中に色々とツッコミ所・・・「それ絶対、アイドル活動じゃねぇだろ!」とか「バイオハザードも真っ青だよ!これ!!」とか有りましたが(笑)一気に読ませるパワーのある面白い作品だと思います。

百合としては悪くは無いけど、やや物足りない

百合としては・・・中々微妙な所では有りますね。

確かに百合要素を阻害する要素は有りませんし、眞織の異常とも言える愛がみかを「最後にして最初のアイドル」足らしめる切っ掛けを作ったのは好印象です。

ですが中盤辺りで眞織は退場してしまい、それ以降はみかも”アイドル活動”だけに専念してしまうため、物足りないというのが正直なところ。

みかが人間を超越した”アイドル”になっていくのがお話の本筋なので、そういった人間的感情の最たる物である”愛”が段々と脇に行ってしまうのは仕方ないかも知れませんが・・・もう少し百合要素を掘り下げて欲しかったところでは有ります。

最後に注意点

ネタバレると面白さが半減するタイプの作品なので、あまり言及しないようにしていますが苦手な人が多そうな要素があるので少し補足。

「バイオハザード」、「永い後日談のネクロニカ」、「ゾンビ屋れいこ」etc・・・こういった内容の作品の表現を想像して「無理!」と思う方は読むのを避けた方が良いかも?です。

まぁ挿絵は無いので視覚的にいきなりショックを受ける事は無いでしょうが・・・作中にもある通り”アイドル活動”は過酷で厳しいのでファンたる読者もまたそれなりの覚悟が要る、と言う訳でしょうね(笑)

スクールガールストライカーズ Novel Channel

※旧サイト(FC2ブログ)より転載

スマホゲーム「スクールガールストライカーズ」の小説版。

百合的にはまな&伊緒のエピソード-人気者の伊緒の負担にならないよう、伊緒を避けようとするまな-以外はそれほど濃くは無かったかな。

ただ作品の設定である"次元"などのSF要素を活かした物語自体は非常に面白かったですね。

途中から察しは付いてくるものの、全エピソードを通じて登場する"あるキャラ"の行動がラストで繋がってくる展開は秀逸。

先述したように百合的にはちょっと弱いものの、基本的に女子オンリー作品なのとお話自体は面白いので「スクールガールストライカーズ」に興味があれば楽しめるかと。

ちなみに・・・原作であるスマホゲームですが、結局挫折していますOTL 起動可能とされるスマホエミュソフト「Andy」をインストール、起動自体は成功したのですが・・・落ちる、落ちる。

ソフトが重いのは何とか我慢出来るにしてもオープニングの初戦闘までに3回も落ちるようでは流石にお話にならない・・・。設定を弄るなどで対処出来るのかも知れませんが・・・現状、プレイは難しい状況ですねr(--;)

Webコミック/ノベル公式サイト

スクールガールストライカーズ - 漫画 - ガンガンONLINE | SQUARE ENIX

※以下、関連サイト等

ゲーム公式サイト

スクールガールストライカーズ | SQUARE ENIX

アンソロジー公式サイト

スクールガールストライカーズ Anthology Channel | 作品紹介 | ヤングガンガン YOUNG GANGAN OFFICIALSITE

ドラマCD公式サイト

スクールガールストライカーズ ドラマCD | SQUARE ENIX

サーヴァント・ガール

※旧サイト(FC2ブログ)より転載

訪問者様から情報を頂いて読んでみた作品。

プロローグは難解な用語・・・"ホーキング輻射"やら何やらが頻出し挫折しそうになりましたが、主人公"静弦"が遠回しに「美少女に貶されるのって何かイイ・・・」と言い出した時点で、これは最後まで読める!と確信しました(笑)

アホか!(o ̄∇ ̄)=◯)`ν゜)・;'

はい、スミマセン。真面目に内容を纏めると
難解な用語が頻出するものの、大雑把な理解で問題無く読める。ストーリー、百合要素ともに質が高く、男性キャラも登場&活躍するが百合ップルである静弦&アリアの仲を裂くには至らない良作。
でしょうか。

まず肝心要の百合要素からですが、非常に良かったと思います。

主人公である静弦は最初こそ自らは異性愛者であると思っている-男性に告白した事もある-のですが、アリアにどんどんと惹かれて行きます。

まぁ美少女ゲームを好んでプレイしている辺り、下地は出来ていたとも言えますが(笑)

と言うか、作中で登場するスマホの美少女ゲームの一つは女性主人公バージョンも用意されているとの事ですが、何なんですか!その至れり尽くせりなゲームは!

「あたしを、お姉ちゃんの物にして・・・」

なんてセリフが飛び出すゲーム、是非プレイしたいよ!\(*`∧´)/ と、話が逸れました(笑)

こう書くとコメディくさいですが、静弦が美少女ゲームを好んでプレイするようになった経緯や理由はストーリー的に非常に重要かつ秀逸です。

作中でも言及されていますが、人間では無い存在に自らを全肯定される-この場合は美少女ゲーム-事に対する考え方や捉え方はとても面白く、アリアの関係とも相まってとても楽しめました。

一方アリアの方も最初こそ静弦を見下したり、誘惑したり(先述のゲームのセリフを言いつつ胸をはだけようとしたり)といった言動が目立ちますが、物語が進むにつれて機械奴隷という立場以上に静弦を愛するようになります。

キスシーンや文字通り一身同体になったり、といったシーンがある事や後書きで「人とロボットが恋をする話」と書かれている事から、百合作品として充分に楽しめる内容だと思いますね。

ストーリー的にはバトルが多めのアクション活劇的な作品だと思います。

戦闘描写には先ほどの難解な用語"ホーキング輻射"やら何やらが交えて描写されるため、少々難しいですが

  • 要はビームが撃てる
  • 要は瞬間移動できる
  • 要は愛でパワーアップする

といった理解で問題無いと思います(笑)

この辺りは格闘漫画で技の理屈を100%理解しないと楽しめない訳では無いのと一緒だと思いますね。

最後に男性キャラですが、以前に頂いた情報通り、結構登場&活躍します。そのため男性キャラが出るのは苦手、という方はちょっと考え所かも知れません。

まぁ先述した通り、静弦&アリアの仲を裂くには至らないので個人的には問題無く感じましたが。

と言うか、メインで登場する男性キャラ二人の内一人は、むしろ応援したくなったくらいですよ(苦笑)

百合好きとしては勿論、静弦&アリアのカップル成立が良い訳ですが・・・流石に彼の立ち位置は辛いでしょうよ、と。是非、彼には(静弦とアリアの仲を邪魔しない範囲で)幸せになって欲しいな、と思います。

以上でしょうか~。情報を頂いた段階では価格的な事からリスキーな面があると言及しましたが、個人的には価格に見合ったとても良い作品だったと思います。

今回、キリの良いラストを迎えたもののちょっとした謎が残った事もあり、続きを読んで見たいと思わせる内容でした。

百合好きとしては、また静弦&アリアのカップルのエピソードを読みたいところですが、純粋にお話として面白かったため別のキャラの視点でも良いので続きを読んで見たいとも思いますね。

蒼穹のカルマ

全8巻

シスコンならぬ"姪コン"の鷹崎 駆真(カルマ)の弩級の愛が炸裂するファンタジー小説。
冗談みたいな表現ですが、本当なんだから仕方がない(笑)

何せ、この人、姪であり愛しの在紗のためなら比喩でも何でもなく、任務だろうが、世界の存亡だろうが、魔王だろうが、神だろうが蹴り飛ばし発砲する人なので。

その上、在紗に抱きしめられようものなら主人公兼ヒロインにあるまじきトロ顔を披露するほど(笑)
小学生相手にこの反応、叔母でなければ捕まるレベルです。

と、こう書くと単純なコメディラノベのようですがファンタジー、SFなどの雑多とも言える要素が綺麗に纏まっている事に加えて、過去からの因縁や伏線がキッチリ回収されて最終巻まで展開するという、秀逸な作品。

第2巻では唐突に目立つ男性キャラが出たりと、少し路線が変わりそうになったものの、その後はちゃんと持ち直すのでしっかり最終巻まで楽しめる&オススメできる作品ですね。

強いて難点を言えば、カルマに事有る毎に突っかかるツンキャラの鳶一 槙奈(とびいち まきな)が可哀想になってくる事かな(苦笑)
橘公司先生にはもう少し彼女に優しくして欲しかったなぁ。

あの調子だと将来は騎士団団長 音音(ねおん)さんのオモチャお嫁さんになるしか無いんじゃないかなぁ、あの娘(汗)

表紙と中身のギャップが激し過ぎて、当時は良い意味で「表紙詐欺」なんて言われてましたね(笑)