(す)好きな子のいもうと

4.0
小説(ラノベ)小説(ラノベ)百合的感想 さ~そ行
百合要素の傾向恋愛、三角関係要素あり
全体的な傾向日常
著者 犬甘あんず(著)、 塩こうじ(イラスト)
刊行巻数全3巻
公式サイト 好きな子のいもうと | 書籍情報 | スニーカー文庫(ザ・スニーカーWEB)
関連サイト

犬甘あんず(ぽめぞーん) – カクヨム

塩こうじ Illustration

備考

「好きな子のいもうと」第1~3巻 表紙より

結叶、渚、海望の3人がメインという事もあり、表紙もその3人が中心。そんな中で渚の気持ちが詳しく描かれる2巻は結叶と渚がメインですが・・・それぞれがどんな答えを出すか気になる順番での表紙が良いですね

短評
  百合要素について 好きな子(姉)と妹との間で揺れる関係が見所  

タイトルからも透けて見える通り、主人公である”結叶”が初恋の人にして好きな子である”渚”に告白、失恋した後に渚の妹”海望”から好意を告げられると言うのが物語と、そして百合要素の核。

順当に進んで失恋の痛みを抱えながらも積極的な海望の好意に押されてハッピーエンド・・・とならない所が本作のポイントですね!(爆)

こうした原因は渚が結叶に惹かれているにも関わらず、結叶の告白を断ったこと。そのお陰で3人の関係性は勿論、それぞれが想いも拗らせまくっているのが百合的にかなりニヤるポイント。

結叶は、渚への未練が残りつつも海望に惹かれているという感情の揺れ。

海望は、姉:渚への複雑な想いを抱えつつも結叶を諦めないという強い想い。

渚は、結叶の想いを断ってしまう”事情”とのストレスとそれでも諦め切れない結叶への想い。

それぞれの想いを存分に楽しみ、そしてその―人によっては意外と感じるであろう―結末を見届けましょう!

  お話自体について 失恋から始まる三角形  

告白して振られた結叶への“姉の事を忘れさせる”、”姉の身代わりになる”という好きな人のいもうとである海望の提案。

これが百合要素にしてお話のキモですね。

渚が結叶を想っているという事もあり、当然の事ながら三角関係的な要素もあり、そして結叶の罪悪感も―重苦しい印象は薄めながら―描かれ、恋愛的な百合・・・特に三角関係的なお話を楽しめます。

その一方で、渚と海望がお互いを出し抜くような行動を取る場面などが有りつつも、それぞれが非情に徹し切るタイプでは無い事やそれぞれの想いや抱えているもの(特に渚)が描かれる事もあって関係性の重苦しさは薄め。

そういう意味では恋愛百合は好きだけどシリアス過ぎるのはキツいという方にも楽しみやすいかと。

・・・そっくりな姉妹という事もあって、相手に成りすますなどのちょっとヤバイ言動がチラホラしたりはしますが(爆)

  注意点について 激しい百合を突き抜けて欲しい方には痛みが足りないかも?  

ドストレートな百合ラノベという事もあって百合的な面では注意点は完全に無し。

強いて言えば三角関係・・・しかも”身代わり”などの刺激的な要素が有りつつも、着地は割と穏やかだった事でしょうか。(見方によっては、とんでもないとも言う)

多角的な関係になった際に苛烈な感情や駆け引き、言動を求める方には刺激が足りないと感じるかも?と個人的には感じました。

  結論について 甘い痛みが欲しい方にお勧め  

失恋、しかも好きな人の妹から好意を寄せられる事から始まる三角関係は甘い痛みや罪悪感が全体的に散りばめられており、そのドキドキ感はかなり美味しいです。

現在の時間軸では結叶に対して一直線に見える海望も姉である渚に遠慮していた面がある事もあって、そうした姉妹の複雑な感情と揺れ続ける結叶の気持ちは恋愛百合作品のストーリーとして非常に好印象。

苛烈さや刺激をあくまで求める方には物足りないかも知れませんが、穏やかに着地した結末は逆に言えば万人向けと言え、甘さを最後まで楽しめる良作と言えるかと!

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