教えて頂いてから時間がかかってしまいましたが(苦笑)、ある程度読み終える事が出来たので話題に。(情報ありがとうございます!)
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私の推しは悪役令嬢。基本的な筋は異世界転生物という事に加え、主人公:レイの能力が-最強とまでは行かないまでも-高い事もあって、レイの悪役令嬢クレアへの愛情がちょっと暴走しているコメディチックな出だしとなっています。
そういう意味では良くも悪くもライトな百合作品・・・という印象だったのですが、中~後半からその印象が少しずつ変わり始めます。
まずレイが同性愛者である事を自認している事が明かされ、クレアへの恋情が本物であり、だからこそ茶化していないとやっていられないと語られます。
そして、クレアの男性への想い(王子の一人である”セイン”が好き)を認めるのは好きだからこそ、想いが本物だからこそ、だと。
ですが、それが”逃げ”である、クレアを幸せにする自信が無いからだと突き付けられる事件が発生し、レイがクレアへの想いを新たにするシーンは正統派なラブストーリーと言えるでしょう。
と、百合ラブストーリーな展開をする本作ですが、男性もかなり活躍します。
あからさまにレイの恋路を邪魔する、という事は有りませんが、ストーリーに政治的な要素や国同士の陰謀等が絡むため、それに直接関わる王子組の活躍は大きいです。
これは乙女ゲームが元ネタであるからとも言えますし、ラブストーリーだからこそライバルが居るとも言えます。
そのためクレアの想いがレイに傾いている描写がありつつも、最終的にどう転ぶか分からない所があり、そこが悩ましいところ。
勿論、だからこそ後半のレイが想いを新たにするシーンが光るという面があるのですが・・・百合的な不安を感じたくないという方には合わないかも知れません。
記事執筆時点では完結していないため、どんな結末を迎えるかは分かりません。
ただ、レイの想いが叶わない結末を迎えたとしても、はっきりと恋愛感情であるとした上でストーリーが展開しているという点で、確実に百合作品であると言えるでしょう。
先ほども書いたとおり、百合的にどうなるか分からない不安があるのは合わないという方もいるでしょうが、そこが許容できるなら百合として楽しめる作品ですね!
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