さてさて、3回目となったプレイ日記ですが・・・遂にクリアー!!色々と謎の多い終わり方をしてはしまいましたが、百合的に美味しく、ひとまずは満足です!
一気に百合要素を匂わす描写が増え、塔子さんルートへ
前回の”フォーチュンライン”のエピソード同様に前半はイチャイチャする事が多いと言うか、割と直球に百合要素・・・朔夜に好意を確認する描写、選択肢が多かったです。
まず、今回はルートに入らなかった小兎ですが、他愛無い雑談から「LGBT、女同士ってどうですか?」という主旨の質問をされたり、偶然出会った小兎の昔の友達から朔夜に以前から憧れている事が判明したり。
ルートに入った塔子さんに関しては、直球で「好きだからです」と答えられる選択肢も有りますし、CG付イベントで盛り上げてもくれます!
また、時系列としては後半の方になりますが、佳恋からも恋愛的な好意を向けられていた事を示唆する場面も!
はっきりと朔夜を好きだったと言う描写がある訳では有りませんが、これは限りなく”そう”でしょうね。
う~~ん、攻略可能キャラじゃないので仕方ないのですが、やはりこういうシーンを見ちゃうと応援したくなります。それに、また幼馴染ヒロインが恋に破れると言うのは納得行かないですヨ!!
とある事件を経て、塔子さんと結ばれるも謎が多く残る結末に
と、事件の匂いは全くしないまま進む・・・”夜売百物語”にしても遊びたい朔夜達が開いたイベントという形で開催されるため、何がどう事件になるのか・・・と思っていると小兎の様子が段々とおかしく・・・。
小兎は崖にて正体不明の少女に引きずり込まれる、という怪談を披露するのですが、それは朔夜がよく見ると悪夢と酷似。
その場は塔子さんが悲鳴を上げてしまい、お開きとなりますが、それがただの偶然なのか、それとも小兎に何らかの意図が有ったかは不明。
しかし、その真相は思いのほか早く訪れ、一気に事件に展開する事に。
この辺りはネタバレ全開になるので後述するとして、その”事件”は塔子さんと小兎を巻き込んだものである事に加えて、大きな旧家であり名家である塔子さんの実家”志摩宗家”をも巻き込んだ物となります。
そして
- 小兎との別離(途中で半ば喧嘩別れのような形になり、その後出会えず)
- 塔子さん、沙和子さんと、ある”罪”を共有する(朔夜達が犯した罪では有りませんが・・・)
- 事件の事もあり、朔夜の告白の答えは有耶無耶に
という苦いものを抱えて塔子さんとのEDを迎える事になります。
この場ではネタバレ回避のため、あまり言及出来ませんが、上記のような苦い要素を含んでいる上に、朔夜の謎=悪夢について答えが出ないままの終わりとなるため、手放しでハッピーエンドとは言い辛い結末でした。
ですが・・・百合的には”罪を共有しているが故の依存”、”結ばれている(肉体関係もある)のに朔夜の告白への回答は有耶無耶のまま”という、ある種の危うさが幸せなのに切ないような悲しいような雰囲気を醸し出しており、非常に印象的でした。
二人が結ばれるに当たって周囲と揉めたとの言及もあった事を考えると、やはり手放しでハッピーエンドとは言い難い結末でしたが、CGイラストの雰囲気も相まって退廃的とも言える魅力があり-全ての謎が明かされないというモヤモヤ感はあったものの-百合的に非常に楽しい、満足の行く結末でした!
・・・え?推理はどうした?
ええ、ええ、有りましたよ。まぁこれもネタバレになるので言及はしませんが・・・一言だけ。
今回はしっかり間違えて、すんごく微妙なEDになりましたよ!!!! チクショウ・・・どうしても考え方がどっかでズレるんだよなぁ(涙)
事件は古い名家というシチュを活かしたサスペンスな展開へ
ここからはネタバレ感想です
さて、今回の事件・・・”夜売百物語”に端を発したそれは、小兎が仲が良かった従妹”山岸新名”を塔子さんが崖から一緒に転落して殺したと糾弾、復讐を仄めかした事を切っ掛けに、その真相に迫るという物でした。
この辺りの小兎の復讐への決意と確信は凄まじく、塔子さんへクダンからの脅迫文とした手紙を差し出した事は勿論、自宅をほとんど引き払う状態にして、塔子さんに直接暴行に及ぶまでしています。
ただ、この暴行は犯人”志摩塔子”の確証を得るための作業・・・”山岸新名”と共に落ちた”志摩塔子”は右手を失っている=いつも手袋をしている塔子さんの右手の有無を確認するためでした。
元々朔夜は事件当時に塔子さんが療養のために外国を行っていた事をパスポートで確認していましたが、塔子さんの右手が存在する事を確認し、事件への疑問を更に強く持つに至ります。
で、お約束の推理になる訳ですが・・・これが個人的には微妙でした(苦笑)
と言うのも小兎が塔子さんが犯人と確信した経緯が基本的に証言頼みで、物証になる物を見つけたという訳じゃないようにしか見えないんですよね(苦笑)
どうも事件に立ち会った古老と言える人物などから聞き取った結果らしいのですが、第三者視点となるプレイヤーの立場からすると、どうしても結論を急ぎ過ぎのように感じてしまいます。
まぁ好きだった従妹の理不尽な死に苦しんでいる所へ復讐という格好の心の拠り所が見つかったら、飛び付いてしまうのも致し方無いのかも知れませんが。
何にせよ、塔子さんが犯人では無いと確認できた以上、考えられるのは-当然の事ながら-”志摩塔子”という事にされていた別人が居て、それが犯人であるということ。
その証拠もしくは手掛かりを探すために、塔子さんと沙和子さんともに志摩宗家にて家探しをする事になります。そして朔夜は事件現場での崖にて上述した頭痛と幻聴を体験するのですが・・・この真相は結局分からず。
ですが、今回の事件の真相自体は発見する事は出来ます。
事件の真相・・・それは志摩宗家の跡継ぎであるにも関わらず幼少の頃に体の弱かった塔子さんのスペア・・・代わりの跡継ぎとされていた人物が存在し、その人物が”山岸新名 転落死事件”を起こしたこと。
事件を起こしたその人物は、スペアを用意した塔子さんの祖母”志摩 志寿子”に隠された・・・監禁されたであろうこと。
そして、その証拠として蔵の地下に居たのは、いや”有った”のは、その人物であったろうモノ。
これは、もう火サスばりのサスペンス事件ではあるのですが・・・元々は”志摩 志寿子”に仕えていた紗和子さんの説得もあり、事件は3人の秘密となり、これが上述した”罪”となります。
ちなみに姿をくらました小兎ですが、3人に先んじてこの発見をしていた痕跡が見つかり、復讐相手が苦しんで逝ったであろう事を持って小兎は納得したであろうと朔夜は推測、それ以上の小兎に対しての言及はこのルートでは有りませんでした。
さて百合的には上述したように、手放しのハッピーエンドでは無い、謎と苦さを残したからこその良さを持った結末でした。
その事自体は満足していますが、今回の結末では明かされなかった謎が既に述べた物に加えてもう一つ有ります。
それは塔子さんの手の甲にある赤い蝶の刺青!
二人の会話では全く言及されないものの、CGイラストではその存在を誇示するようなアングルになっており、疑問は尽きません。
恐らくこれこそが塔子さんがずっと手袋を外さなかった理由なのでしょうが・・・今回のプレイでは全く言及されておらず、推測すら出来ません。
今度は小兎ルートで、と思いましたが、また塔子さんルートを進めて見たくもなり、次のプレイはどうするか、非常に悩ましいです!
さて、最後に余談ですが、百合姫本誌で連載中のコミカライズ版について。
順調に回を重ねていますが、小兎との出会いがあっさりしたものになっている-教師の叱責から庇うシーンが無い-事や塔子さんイベントと思われるシーンが展開されている事を考えると、ルート的には塔子さんルートになる可能性が高そう。
勿論、最終的にどうなるかは分かりませんので、小兎の逆転勝ちになるのか、それともオリジナル展開・・・例えばまさかの佳恋ルートになるのか、今後も楽しみに読みつつ、機会があれば語りたいですね。
対応機種 : Windows/スマホ
ジャンル : 百合系フォークロアADV
プレイ人数 : 1人
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