さてさて、3回目となったプレイ日記ですが・・・遂にクリアー!!色々と謎の多い終わり方をしてはしまいましたが、百合的に美味しく、ひとまずは満足です!
一気に百合要素を匂わす描写が増え、塔子さんルートへ
前回の”フォーチュンライン”のエピソード同様に前半はイチャイチャする事が多いと言うか、割と直球に百合要素・・・朔夜に好意を確認する描写、選択肢が多かったです。
まず、今回はルートに入らなかった小兎ですが、他愛無い雑談から「LGBT、女同士ってどうですか?」という主旨の質問をされたり、偶然出会った小兎の昔の友達から朔夜に以前から憧れている事が判明したり。

「クダンフォークロア」PC版より
好き同士なら~が心情的に選びたいですが、真面目に答えてないと受け取られそうな気がして”真面目に考えたことはないな”を選択したところしゅんとされちゃいました!!ここは深読みし過ぎたかも、ですね(汗)

「クダンフォークロア」PC版より
小兎の昔の友達”平山はじめ”が剣道部だった事もあって、高校は朔夜を追って受験したとか、写真を待ち受けにしていたなどの情報を暴露されることに
ルートに入った塔子さんに関しては、直球で「好きだからです」と答えられる選択肢も有りますし、CG付イベントで盛り上げてもくれます!

「クダンフォークロア」PC版より
「どうしてこんなにも親切にして下さるんですか?」
と問われ、好きだからですと答える事も
ちなみにそう答えると塔子さんのアイコンが出たので、それがルート突入の目安だったのかも

「クダンフォークロア」PC版より
お約束ですが、ここで一気に結ばれる事は無く、憧れという誤魔化してしまう朔夜
ですが、お陰で塔子さんの「でも好きと言ってくれたのは変わらない」というセリフが印象的に響く結果に

「クダンフォークロア」PC版より
公式サイトでも公開されているCGでプールイベントに突入
小兎を誘うかも、みたいな描写があったので、ここが分岐の一つなのでしょう
また、時系列としては後半の方になりますが、佳恋からも恋愛的な好意を向けられていた事を示唆する場面も!

「クダンフォークロア」PC版より
恋愛に関する話を振られて、初恋は女性の養護教諭だと言い、「人を好きになって何が悪い」と朔夜に諭す佳恋

「クダンフォークロア」PC版より
上記の言葉のお陰で塔子さんへの好意をどうするか迷っていた朔夜は勇気を貰うことに
でも、佳恋は朔夜に好意を持っていた事を伺わせます
はっきりと朔夜を好きだったと言う描写がある訳では有りませんが、これは限りなく”そう”でしょうね。
う~~ん、攻略可能キャラじゃないので仕方ないのですが、やはりこういうシーンを見ちゃうと応援したくなります。それに、また幼馴染ヒロインが恋に破れると言うのは納得行かないですヨ!!
とある事件を経て、塔子さんと結ばれるも謎が多く残る結末に
と、事件の匂いは全くしないまま進む・・・”夜売百物語”にしても遊びたい朔夜達が開いたイベントという形で開催されるため、何がどう事件になるのか・・・と思っていると小兎の様子が段々とおかしく・・・。

「クダンフォークロア」PC版より
これも公式サイトで披露されていたCG
何だかんだ有った後で改めて見ると、塔子さんがちゃっかり朔夜の腕を抱きしめているのが(笑)
小兎は崖にて正体不明の少女に引きずり込まれる、という怪談を披露するのですが、それは朔夜がよく見ると悪夢と酷似。
その場は塔子さんが悲鳴を上げてしまい、お開きとなりますが、それがただの偶然なのか、それとも小兎に何らかの意図が有ったかは不明。
しかし、その真相は思いのほか早く訪れ、一気に事件に展開する事に。
この辺りはネタバレ全開になるので後述するとして、その”事件”は塔子さんと小兎を巻き込んだものである事に加えて、大きな旧家であり名家である塔子さんの実家”志摩宗家”をも巻き込んだ物となります。

「クダンフォークロア」PC版より
小兎の怪談でショックを受けていないか心配する佳恋
ですが、事態は思わぬ方向へ
そして
- 小兎との別離(途中で半ば喧嘩別れのような形になり、その後出会えず)
- 塔子さん、沙和子さんと、ある”罪”を共有する(朔夜達が犯した罪では有りませんが・・・)
- 事件の事もあり、朔夜の告白の答えは有耶無耶に
という苦いものを抱えて塔子さんとのEDを迎える事になります。

「クダンフォークロア」PC版より
恋愛としての好きだと、はっきりと告白する朔夜
ですが、結ばれるという結末を迎えつつも、この告白の答えは有耶無耶に・・・
この場ではネタバレ回避のため、あまり言及出来ませんが、上記のような苦い要素を含んでいる上に、朔夜の謎=悪夢について答えが出ないままの終わりとなるため、手放しでハッピーエンドとは言い辛い結末でした。

「クダンフォークロア」PC版より
今回の事件の重要な場となる、とある崖にて朔夜を激しい頭痛と幻聴(?)が襲いますが、その理由は今回のルートでは明かされず
ですが・・・百合的には”罪を共有しているが故の依存”、”結ばれている(肉体関係もある)のに朔夜の告白への回答は有耶無耶のまま”という、ある種の危うさが幸せなのに切ないような悲しいような雰囲気を醸し出しており、非常に印象的でした。
二人が結ばれるに当たって周囲と揉めたとの言及もあった事を考えると、やはり手放しでハッピーエンドとは言い難い結末でしたが、CGイラストの雰囲気も相まって退廃的とも言える魅力があり-全ての謎が明かされないというモヤモヤ感はあったものの-百合的に非常に楽しい、満足の行く結末でした!

「クダンフォークロア」PC版より
途中で紗和子さんに塔子さんへ告白した事を告げると祝福してくれました
EDでは言及が有りませんでしたが、朔夜と塔子さんが結ばれる際に紗和子さんが協力してくれた・・・のかも知れませんね
・・・え?推理はどうした?
ええ、ええ、有りましたよ。まぁこれもネタバレになるので言及はしませんが・・・一言だけ。
今回はしっかり間違えて、すんごく微妙なEDになりましたよ!!!! チクショウ・・・どうしても考え方がどっかでズレるんだよなぁ(涙)
事件は古い名家というシチュを活かしたサスペンスな展開へ
ここからはネタバレ感想です
さて、今回の事件・・・”夜売百物語”に端を発したそれは、小兎が仲が良かった従妹”山岸新名”を塔子さんが崖から一緒に転落して殺したと糾弾、復讐を仄めかした事を切っ掛けに、その真相に迫るという物でした。
この辺りの小兎の復讐への決意と確信は凄まじく、塔子さんへクダンからの脅迫文とした手紙を差し出した事は勿論、自宅をほとんど引き払う状態にして、塔子さんに直接暴行に及ぶまでしています。

「クダンフォークロア」PC版より
塔子さんへの害意を示した事もあって小兎のマンション自室を調べた(不法侵入ですが・・・)朔夜
部屋の状態からしばらく戻るつもりが無い=行方をくらませた事が分かります

「クダンフォークロア」PC版より
小兎の人となりを何処かで信用していた事もあり、塔子さんが殴られる事態を招く事に
ただ、この暴行は犯人”志摩塔子”の確証を得るための作業・・・”山岸新名”と共に落ちた”志摩塔子”は右手を失っている=いつも手袋をしている塔子さんの右手の有無を確認するためでした。
元々朔夜は事件当時に塔子さんが療養のために外国を行っていた事をパスポートで確認していましたが、塔子さんの右手が存在する事を確認し、事件への疑問を更に強く持つに至ります。

「クダンフォークロア」PC版より
パスポートでのアリバイ、そして右手の存在によって塔子さんが犯人という線は消える事に
で、お約束の推理になる訳ですが・・・これが個人的には微妙でした(苦笑)
と言うのも小兎が塔子さんが犯人と確信した経緯が基本的に証言頼みで、物証になる物を見つけたという訳じゃないようにしか見えないんですよね(苦笑)
どうも事件に立ち会った古老と言える人物などから聞き取った結果らしいのですが、第三者視点となるプレイヤーの立場からすると、どうしても結論を急ぎ過ぎのように感じてしまいます。
まぁ好きだった従妹の理不尽な死に苦しんでいる所へ復讐という格好の心の拠り所が見つかったら、飛び付いてしまうのも致し方無いのかも知れませんが。

「クダンフォークロア」PC版より
今回の推理で間違った理由は上述したように物証が無いので、殺人じゃなく事故かも?と思っちゃったから
何にせよ、塔子さんが犯人では無いと確認できた以上、考えられるのは-当然の事ながら-”志摩塔子”という事にされていた別人が居て、それが犯人であるということ。
その証拠もしくは手掛かりを探すために、塔子さんと沙和子さんともに志摩宗家にて家探しをする事になります。そして朔夜は事件現場での崖にて上述した頭痛と幻聴を体験するのですが・・・この真相は結局分からず。
ですが、今回の事件の真相自体は発見する事は出来ます。

「クダンフォークロア」PC版より
志摩宗家の蔵にて隠し階段を発見する一行
その下で眠っていた事件の真相はショッキングなものでした
事件の真相・・・それは志摩宗家の跡継ぎであるにも関わらず幼少の頃に体の弱かった塔子さんのスペア・・・代わりの跡継ぎとされていた人物が存在し、その人物が”山岸新名 転落死事件”を起こしたこと。
事件を起こしたその人物は、スペアを用意した塔子さんの祖母”志摩 志寿子”に隠された・・・監禁されたであろうこと。
そして、その証拠として蔵の地下に居たのは、いや”有った”のは、その人物であったろうモノ。
これは、もう火サスばりのサスペンス事件ではあるのですが・・・元々は”志摩 志寿子”に仕えていた紗和子さんの説得もあり、事件は3人の秘密となり、これが上述した”罪”となります。
ちなみに姿をくらました小兎ですが、3人に先んじてこの発見をしていた痕跡が見つかり、復讐相手が苦しんで逝ったであろう事を持って小兎は納得したであろうと朔夜は推測、それ以上の小兎に対しての言及はこのルートでは有りませんでした。
さて百合的には上述したように、手放しのハッピーエンドでは無い、謎と苦さを残したからこその良さを持った結末でした。
その事自体は満足していますが、今回の結末では明かされなかった謎が既に述べた物に加えてもう一つ有ります。
それは塔子さんの手の甲にある赤い蝶の刺青!
二人の会話では全く言及されないものの、CGイラストではその存在を誇示するようなアングルになっており、疑問は尽きません。

「クダンフォークロア」PC版より
二人が一線を越えている事は勿論、退廃的とも見える雰囲気を漂わせた百合的に素晴らしく今回の結末に相応しいCGですが・・・今回の結末だけを見ると、塔子さんの手の甲の刺青が気になって仕方有りません!!
あと余談ですが、百合好きで”赤い蝶”と言うとPS2世代はあのゲームを思い出しますよねぇ
恐らくこれこそが塔子さんがずっと手袋を外さなかった理由なのでしょうが・・・今回のプレイでは全く言及されておらず、推測すら出来ません。
今度は小兎ルートで、と思いましたが、また塔子さんルートを進めて見たくもなり、次のプレイはどうするか、非常に悩ましいです!
さて、最後に余談ですが、百合姫本誌で連載中のコミカライズ版について。
順調に回を重ねていますが、小兎との出会いがあっさりしたものになっている-教師の叱責から庇うシーンが無い-事や塔子さんイベントと思われるシーンが展開されている事を考えると、ルート的には塔子さんルートになる可能性が高そう。
勿論、最終的にどうなるかは分かりませんので、小兎の逆転勝ちになるのか、それともオリジナル展開・・・例えばまさかの佳恋ルートになるのか、今後も楽しみに読みつつ、機会があれば語りたいですね。
対応機種 : Windows/スマホ
ジャンル : 百合系フォークロアADV
プレイ人数 : 1人
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リマスター版公式サイト
クダンノフォークロア HDリマスター版 – sukerasparo
原作公式サイト
クダンノフォークロア – sukerasparo
『クダンノフォークロア』 OPデモムービー
DL版(DLsite様)
gyutto様などでも取扱い有り
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