(い)いおの様ファナティクス

漫画漫画百合的感想 あ~お行
百合要素の傾向 イチャイチャ、ハーレム、多角関係
全体的な傾向 コメディ、恋愛
巻数 全2巻
公式サイト
関連サイト
備考

電撃コミックス版と新装版が有り

※差異は表紙や後書きの内容などで本編部分には差異無し

新装版には特装版(ドラマCD付)有り

「いおの様ファナティクス」新装版第1巻表紙、第00話、第07話より

表紙から分かる通り基本は主人公:いおの様とヒロイン:絵兎との恋愛譚ながら、いおのが他のヒロインと関係を持っている=ハーレムな要素に加えて、ヒロイン同士の恋愛も展開するなど本当に百合塗れの作品ですね

短評
  百合要素について いおの様の側女探し それに尽きる  

百合要素・・・としては小国の女王にして主人公であるいおの様の側女探し、それに尽きますね。

と言うのも、作中でも言及されている通り側女には2つの意味・・・”貴人のそば近くに仕える女。”、”本妻以外の妻。めかけ”があり、いおの様は前者の場合は慕ってくれる部下として、後者の場合は恋愛感情を持って-妻が複数居ようとも-真摯に接するという姿勢を取っているから。

「いおの様ファナティクス」第01話より
側女の意味を問われて答えるいおの様
”めかけ”という意味が含まれていますが、いおの様に取って側女は全て等しく愛情を注ぐ相手という姿勢ですね

そういう意味ではハーレム物と言えるのですが、お話の基本がいおの様がヒロイン:絵兎を見出してアプローチを掛けながら愛情を育むという展開であること、そしてヒロイン(側女)同士の恋愛も描かれるため、良い意味でハーレムという印象は薄まっていますね。

「いおの様ファナティクス」第10話より
紆余曲折を経て、自らの想いを確認する絵兎
ハーレム物な面は有りますが、基本はいおの様と絵兎の恋愛譚と言えるでしょう

あと王族というと子孫(血統維持)の問題があるため、百合作品には難があると見る向きも有りますが・・・本作では最終的に女性同士で子供が出来るようになるので、そこ百合的に大きなポイントですね。

  お話について ラブコメしつつバトルも有り  

基本的に百合漫画なので、上記でほぼお話についても語っているようなものですが(苦笑)、モチーフの一つが”水戸黄門”であるためか、バトル要素もちょくちょく有りますね。

「いおの様ファナティクス」第05話より
たまにバトルも有り、側女達が優秀である事もあって中々の迫力です

まぁ明るく楽しいラブコメなので、本気の殺し合いや流血は無いのでそこは安心。ある意味、そこも”水戸黄門”的な作品と言えるでしょう。

  注意点について 本作には特に無いが・・・  

本作について注意点は特に無く-勿論、個人的な作風の好みの問題は有るでしょうが-、安心して読める内容と言えるでしょう。

ただ・・・本作の続編とされ、いおの&絵兎の娘が主人公である「ここの様ファシネイツ」が連載開始するとされていましたが、実際は1話が百合姫本誌で掲載されたのみ(少なくとも管理人が知る範囲では)。

好きな作家さんなので悪くは言いたくないのですが、藤枝雅先生の作品はこういう事が多く、本作が好きな人こそ続編を読めるかもという期待を裏切られてしまう形になってしまうのは非常に残念なところです。

あと作品内容に対しての注意点では無いのですが、ドラマCD付特装版が記事執筆時点では入手し辛い(基本的に中古での入手になると思われます)のは寂しい。本作と同じく非常に百合度が高く、内容的にはお勧めなのですけどね。

  結論 ほぼ直球の百合漫画  

いおの様と多くの側女という”一体多”の関係という点はやや特殊ですが、明確に恋愛感情がある上に最終的には女性同士で子供が出来るまでになる、100%ブッチギリの百合漫画と言えますね。

絵柄や作風といった好みが合わない、という事でも無い限り、安心してお勧めできる作品と言えるでしょう!

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