いつもタイミングを逸して話題(記事)には出来なかった「ハイスクール・フリート」ですが、先日劇場版を見て来たので話題に。
公式サイト
「劇場版 ハイスクール・フリート」公式サイト 2020年1月18日(土)公開!「劇場版 ハイスクール・フリート」本予告
お話はあらすじやPVからも分かる通り「競闘遊戯会」と呼ばれるお祭り=日常モノの雰囲気・・・お風呂イベントなどのサービス要素から中~終盤への怒涛のアクション(人も艦もアクションしまくりです)と、怒涛の展開で非常にテンポが良く、上映時間を短く感じさせるほどの内容で大満足。
特に後半のアクション・・・特に晴風の戦闘は神業の連発。例えば
- 幅の誤差が4~5メートルの入口に突入成功(マストなどは縦幅が足りず欠損しましたが)
- 爆雷を打ち上げ、機銃で更に打ち上げて壁の砲台を撃破(爆走状態で砲を当てるだけでも凄いのに)
などなどで、これほど無茶な事をしながら全員無傷だった晴風乗員の娘達の練度には感服しきりです。まぁ危ない所だった娘も居ましたが(特にマッチとか”あれ”はマジで危なかったと思う(笑))
まぁ真面目に考えると「このあと、色々と問題になりそうだなぁ・・・」という要素(例えば、学生だけで編成された晴風が死地に赴いて実質的に事件を解決しちゃった辺りとか)は有りますが、その辺りはこの手の作品で言い出すのは野暮ですしね。
百合要素としてはTV版と同じくミケシロはお約束・・・シロちゃんへの艦長就任への打診で多少ギクシャクするものの、最終的にはいつも通り艦長&副長という感じで事件を解決するので盤石だったと言えるでしょう。(絵面的にも一緒に銭湯(祭りの出し物)に入るなどサービスシーンが有りますし)
なので、個人的に際立って見えたのはミケもかの通じ合っている感、でしょうか。
勿論、ミケシロもその感は有るのですが、もかちゃんはTV版で出番が少なめだった上に今作では事件解決への采配が凄まじい事もあって、その印象が際立っていますね。
特に印象的だったのは戦闘中に武蔵の艦砲で晴風の針路を示すというシーンが有ったのですが、これは当然の事ながら万一当たれば大参事。(この無茶な突撃を見た他の艦長は一瞬絶句してました)
そんな中でお互いに「ミケorもかちゃんなら大丈夫」、「弾は当たらないor当てない」ってノリですからね!!
全体的にアクションが多くなる=事件解決がメインとなる事もあって、直球なイチャイチャみたいなのは少ない印象だったのですが、こうした「私たち、信頼し合ってます!」みたいな雰囲気が感じられるのは百合的に非常に美味しかったです!!
他のメンバーもTV版からそれほど時間が経っていない設定なので、TV版と同じ繋がりはちょくちょく描写されていますね。
ミミちゃんのマッチラブ!は勿論、クロちゃんが悩むシロちゃんを気遣うシーンもちょくちょく有ります。
まぁ結局、シロちゃんはクロちゃんに相談せずに悩みに対して答えを出してしまいますし、終盤一人で危険な行動を完遂して生還したシロちゃんに抱き付こうとしてマロンちゃんに抱き付かれて邪魔されたりしちゃうのですが(苦笑)
個人的にはマロン→クロ→シロな構図は好みなので、それはそれで美味しかったですが(笑)
あと特定のカプ・・・と言う訳では有りませんが、随所で「艦長のために」といったセリフがちょくちょく有り、ミケちゃんが慕われる姿は百合的にも楽しめる、と言えるかも知れませんね。
大和、信濃、紀伊の艦長、副長が晴風の出店(料理)に来て歓談するエピソードから映画本編の事件勃発の裏話を描いたエピソードですね。
そういう意味では艦長達が主役・・・のはずですが、先述したようにもかちゃんの采配と言うか、根回し振りが凄まじく聴き終えると「もかちゃん、怖い・・・」という印象がかなり強く残りました(笑)
あまり言うとネタバレになるので控えますが、事件の情報を得るためにミケちゃんから万里小路さんを借りて来て盗聴までさせてますからね。(そのため作中でも「自らの直感に殉ずるためならば手段を択ばない」と言われていたり)
その他にもまるで予言の如く事態の推移を言い当てるので、結局、担当艦としては同じ大和型ながら後輩艦長であるもかちゃんを立てる感じになっていく事に。
映画本編で妙に根回しが早いと言うか、段取りが良くて「もかちゃん、優秀過ぎ」と思っていましたが、こんな裏が有ったんだな、と思わせてくれました。
そういった内容なので百合要素は特に濃いという訳では有りませんが、隙を見てそれぞれが艦長or副長自慢をするので、そこは美味しかったです(笑)
お話としては新キャラであるスーザンが捜している父親の行方が分からないままだったりと、多少の謎は残ったままでした。
ですが、事件発生から収束までの学生達、特に晴風メンバーのエピソードとしては最高に良かったと思える内容で「ハイスクール・フリート」が楽しめた方なら非常にお勧め出来る作品だったと思います!
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