気にはなっていたものの、ハードの関係で手が出し辛かった「ALTDEUS: Beyond Chronos」がようやくPSVRで発売、ハードとソフトが揃ったのでプレイ、話題に。
GWの空いた時間のつぎ込んでプレイした結果、2回ほどクリア(2種類の結末に到達)しましたが、百合的には百合ゲーと言って良いレベルでした。
以前に頂いた訪問者様からそういった主旨の情報を頂いていましたが、やはり実際にプレイして体感すると驚きと嬉しさが格別ですね!
では、今回は1周目の話をば。
本作「ALTDEUS: Beyond Chronos」のストーリーは簡単に言うと
人類がメテオラという謎の存在に地上を追われ地下世界に住み、戦いを続けている
そんな中、メテオラと戦うロボット”マキア”のパイロットにして主人公クロエは親友コーコをメテオラに捕食され、その仇を討つためだけに生きて、そして戦い続けている
というもの。それを証明、強調するかのように序盤はメテオラとの戦闘やクロエのメテオラへの憎悪が描かれます。
そんなクロエを後押しするようにAIにして歌姫、人類に寄り添う存在とするノアちゃんもメテオラ殲滅を積極的に手助けし推奨して来ます。
具体的にはクロエの上司とも言えるジュリィ博士からメテオラの生け捕りを指示されますが、クロエに同調するかのようにノアは殺傷力のあるレールガンの発射準備を整えてくれたり、などですね。
そんな戦闘が終わった後はメテオラを撃退した戦勝会をやったり、ノアのライブを見たり、そして時にはコーコとの思い出を振り返ったりなどをしていると・・・再びメテオラとの戦闘が始まります。
職業が戦闘パイロットである以上、それ自体はいつも通りなのですが、それがコーコを捕食したメテオラという事が判明、今度こそ捕獲するように厳に命令されます。
クロエは勿論ですが、人類の生存のために捕獲したメテオラを地下世界に運び込むのは許せない、メテオラは討つべしの姿勢を崩さないノアは自分が暴走したという形でもってクロエに迷惑をかけない形でメテオラ討つと言い出し、”この時点”では二人とも必ずメテオラを殺すつもりでした。
そして戦闘が開始、順調にメテオラに攻撃を加え有利に戦況を進めていたのですが・・・被弾、破損したメテオラの内部にコーコの姿をしているメテオラが!
クロエは激しく動揺し、メテオラと言えどもコーコの姿をした物は壊せないと射撃を躊躇います。
もうこの辺りは怒涛の展開という感じで、クロエのコーコへの想いに悶えるやら、いざとなったら消去される覚悟でクロエの身代わりに撃つとまで言ったノアが「貴女には失望しました」とか言ってきて凹んだりと色んな意味で感情が忙しかったです(笑)
ノアは前衛にしてクロエの護衛であるヤマトにメテオラを破壊させようとするもジュリィ博士に機体を緊急停止させられ、良くも悪くもメテオラを調査する流れに。
とは言え、ノアは勿論、ヤマトもメテオラ殲滅派なので即刻処分すべしとジュリィ博士に迫りますが・・・ここで動揺しているクロエに「あれはコーコの要素を受け継いでいるのでは?いや、もしかすると内部でコーコは生きているかも?」と吹き込み、煽りまくります。
もうこの辺りは声優さんの演技と相まって悪魔の囁きのようです(笑)
まぁ個人的にはメテオラには謎が多い=ストーリー的にもこの謎を突き止めたいので、出来るだけメテオラの処分を避ける・・・この時点だと判断を保留する系の選択肢を選んでいくことに。
その後は不承不承、メテオラの調査に同意したノアも交えてメテオラを調べていくのですが、ここで「メテオラがコーコの姿をしていて一番ダメージを受けているのはクロエ。だから危険を感じたら私を頼れよ」とノアと言ってくれ、この辺りは百合的に中々美味しいです。
まぁ「失望しました」と言われた事は忘れないけどな!!!(爆)
と、プレイヤーの器の小ささ丸出しの感情はともかく。
この辺りは真面目に考察すると、ノアは戦闘時はリソースがロボット(マキア)の操作に取られてしまい、人格や感情に割けるリソースは最低限になってしまうという設定が有ります。(劇中でちゃんと言及されます)
なので、恐らく人類を守るという本能的、根源的な部分だけを優先した結果、ああいう物言いになった訳で、あの言葉がノアという人格の総意では無いのだろうと思います。
と、話が逸れました。
選択肢の結果もあったせいか、クロエはメテオラ=コーコもしくはコーコの何らかの要素を受け継いだ存在であると考えていくようになっていきます。
プレイヤー的には謎に迫れるし、百合的にも美味しそうでそれはそれで良いのですが・・・そんな時にジュリィ博士がメテオラを解体すると言い出します!
メテオラ=コーコとの考えに傾倒していたクロエに受け入れられる訳も無く・・・と言うか、プレイヤーからしても「お前、あんだけ”あのメテオラはコーコちゃんかもよ~”と煽っといて!!」という気分ですヨ(笑)
選択肢として意見する事も出来ますが、立場的にも物理的にも-ジュリィ博士はクロエを行動不能にする装置を持っています-そんな意見が通るはずも無く。組織としてはメテオラを解体する流れになります。
コーコへの様々な想いを抱えるクロエはそれを止めようと考えるも、それは当然難しい。そんな彼女の元へ指揮官たるデイター司令が訪れ、クロエに解体を邪魔するように勧めて来ます!
うん、速水奨さんボイスの司令官に裏がない訳無いよな!!!(注:管理人の偏見です)
と冗談はともかく。人型メテオラという稀有な存在に心酔するデイター司令はクロエに作戦を授け、その策の一つとしてあるマキアの機能・・・メテオラの射撃を跳ね返すシールドにメテオラのエネルギーを解析する機能がある事など教えてくれます。
結果として、この機能は今回のルートでは活用する機会は無いものの、次のプレイで分岐の重要な要素となっており全体の物語としては非常に気になる要素と言えます。
と、迷いながらも解体作業を邪魔する事を考えているクロエですが・・・その辺りはキッチリとジュリィ博士に見抜かれていたり(汗) その会議の場で「クロエが裏切る訳が無い」と言ってくれるアオバ、ヤマトの男性陣の言葉が痛い、痛い(苦笑)
そんな状況なのでクロエにマキアでの出撃は下命されません。ですが、当然黙って見ているなんて事が出来るはずもなく。クロエはマキアの元へ向かうも動きを察知していたジュリィ博士に止められます。
正直、今回はこの辺りでバッドエンドかな~と思っていたのですが・・・デイター司令がジュリィ博士を射殺!!
おおう・・・言動がちょっと狂気じみてたのは感じていましたが、まさか殺人まで犯すとは・・・この展開には流石に驚きましたね。
事の経緯や善悪はどうあれ、これで人型メテオラを救えそうな展開ですが、クロエの”アルト・マキア”は既にジュリィ博士によってロックされて起動不可。
デイター司令は何とかやれる事はすると言い、クロエはとにかく人型メテオラの元へ行きます。
冷静に考えればクロエにやれる事はないはずで、実際にヤマト操る”アレス・マキア”が解体すべく徐々に人型メテオラに近付くのを見守るばかり。
流石にもうどうしようも無いのでは?という状況ですが、遂に人型メテオラが立ち上がり、そして・・・”アレス・マキア”の動きが止まります。
人型メテオラの動きはともかく、”アレス・マキア”の動きは止まったのはデイター司令の”反乱”が原因。
いやね、ここまでならまぁ良かったんですよ。クロエの立場からすれば人型メテオラは助かる訳ですから。
が、ここからがまぁ悲惨と言うか、エグいというか。
何故かって?
だって”アレス・マキア”が食われちゃうんですもん!
このシーンはヤマトの悲痛な叫びがもう心を抉るわ、デイター司令はデイター司令で「人型メテオラって素晴らしい!わははははは」みたいな事を言っているわで、もう阿鼻叫喚ですよ。
ちなみにこの辺りはBGMの焦燥感に加えて、VRの臨場感のお蔭で凄まじい衝撃が有りましたね~。VRの是非については色々とあると思いますが、このシーンでは”見上げる”という動作が出来るVR特有の要素が非常に上手く機能していたと思います。
もう、これどう収拾すんだよ、という感じですが、そこへノアが登場。
直前にパトロクスと呼ばれるテロリストにサーバーを攻撃され-これもノアにマキアを操縦させないデイター司令の策略だったようですが-出て来れなかったノアですが、ここで人型メテオラの狙いを考察しつつ、クロエを心配してくれます。
うん、もうね、ここはかなり百合度高いですよ。
メテオラがコーコの姿を取ったのはクロエを連れて行こうとしている、という辺りまでは純粋な心配という印象ですが、「わたしからクロエを奪おうとしたんだ・・・!!」というセリフには、何かもう色々と萌えました、ハイ(笑)
ノアの心情は色々と楽しいですが、状況が状況なだけにここからすぐに逃げようと言ってくれるノア。
しかし、人型メテオラが迫って来て・・・コーコへのある負い目があるクロエは人型メテオラを受け入れる、ある種の心中をするような形でEDとなりました。
ただ、この結末自体は段々と予感させる雰囲気が出ており、そういう意味では予想通りだったのですが・・・ここでのノアのセリフは切ないんですよ!
「お前はあの時、約束した」、「危険を感じたら呼ぶと約束した。わたしを呼ぶとちゃんと約束したのに・・・!!」
と、涙ぐみながら言うんですよ・・・!
もうず~~っと阿鼻叫喚になったり、百合的美味しさで悶えたりと忙しい状況ですが(笑)、先ほどのようなちょっと独占欲を感じさせるような発言の後にこの言動、そしてそんなノアを振り切って人型メテオラ=クロエにとってのコーコを取るという展開は悶え死ぬような美味しさでした!!
と、非常にプレイヤーは楽しかったですが(笑)、物語的には謎はしこたま残ったままだし、クロエは勿論、基地のメンバーは色んな意味でメチャクチャだしで、まぁバッドエンドと言って差し支えない結末でしょう(苦笑)
それにそもそも公式サイトでは登場しているアニマが出てませんし!! そういう事もあって2周目も語りたい所ですが、長くなってきたのでプレイに関しては、ひとまずここまで。
クロエの親友にして、その全てと言って良いコーコ。そんな彼女の事を2周目までプレイした印象も含めて少し言及してみようかと思います。
さて、コーコはメテオラに食われて死んでしまった訳ですが、その詳細は謎でありつつも理由の一つには重い病に侵されていたから=ある種の自殺であるというのが有ります。
その内容は充分にして重く辛いものですが、理由としては平凡なもの。
それが何故にここまで響くというと、その病状が認知症に近い症状を含んでいて、記憶や人格の維持が困難になってきており、それを苦にしたコーコはせめて最期はクロエに付けて欲しいとして自分を撃ち殺せと言っているから。
そう、これが上述したクロエの負い目・・・コーコのそうした願いを叶えられず(撃てなかった)、こんな結末になるくらいなら出会わなければ良かったと言い放ってしまった事なんですね。
う~~ん、これに関しては色んな見方があると思いますが・・・管理人個人としては
重いよ!!
ですね(汗)
いや、だって、普通撃てないでしょ、これ。
1周目にしろ、2周目にしろ、クロエの回想という形でコーコとの思い出が語られるのですが、その中で
クロエは人形扱い=物のように扱われていた事が示唆
そんなクロエを人間扱い、友達扱いしてくれた。クロエのために本気の涙を流してくれたのはコーコだけ
といった事が語られています。またそうした回想の中で思えるのはクロエの事をかなりの域でコーコは理解していたこと。
そんなコーコが果たして本当に自分を撃てると思ってクロエに銃を渡したのか?という疑問が残ります。
と言うか、こういう決断を迫る事によってどっちに転んだとしても自分という存在をクロエに刻み付ける事が出来ると考えたんじゃないか?と思えて来るんですよねぇ。
まだ完全クリアした訳じゃないので、そこはまだ謎ですが・・・恋愛的なベクトルかどうかは別としてクロエに凄まじい想いを持っていたと思えるのは確か。
ノアはクロエに対して非常に親身に接してくれる・・・有る種の愛を感じさせますが、コーコの似姿である事が影響しているのならば、さもありなんと思わせてくれますね。
対応機種 : Oclus/steamVR/PSVR
ジャンル : ADV
プレイ人数 : 1人
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ALTDEUS: Beyond Chronos(アルトデウス: ビヨンドクロノス)『ALTDEUS: Beyond Chronos(アルトデウスBC)』PV
『ALTDEUS: Beyond Chronos(アルトデウス: BC)』アニメーションPV
steam版
Steam:ALTDEUS: Beyond ChronosPSVR版
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