![]() | 百合要素の傾向 | 恋愛、友情、執着など |
|---|---|---|
| 全体的な傾向 | シリアス、バトル | |
| 放送期間 | 2016年10月~12月 | |
| 公式サイト | ||
| 関連サイト | 魔法少女育成計画総合ポータルサイト | |
| 視聴可能サイト | など ※記事執筆時点での確認 | |
| 備考 | 正体が百合的には微妙な設定と言えるかも知れない魔法少女も登場 キャラが多数死亡する展開有り |
TVアニメ『魔法少女育成計画』プロモーション映像
16人もの魔法少女が参加する物語であり、多彩な個性を持つ彼女達同様にその関係性も様々である事が本作の百合的魅力。
例えば
- ずばり恋愛関係であるシスター・ナナとヴェス・ウィンタープリズン
- ルーラに対して狂気的な憧憬を持つスイム・スイム
- スノーホワイトへかつての恩を返そうとするもその不器用さから伝えられないハードゴア・アリス
- 人を寄せ付けようとしないリップルの世話を焼くトップスピード
などなど恋愛から憧憬、友情まで-しかもその濃度も-非常に多彩で百合脳人間には多種多様な燃料が満載と言えるでしょう(笑)

お話自体について 可愛い雰囲気とは裏腹の過酷なデスゲーム
原作小説第1巻に準拠した内容であるため、可愛い絵柄と雰囲気とは裏腹のデスゲームが展開されます。
お話として秀逸なのはデスゲームの開催が”魔法少女の人数削減”という形として告知、それが実質的にデスゲームであると分かる前に死を迎える娘が出たため、誰が敵で誰が味方か分からない状況になったこと。
そしてその状況を楽しみ、煽る黒幕とも呼ぶべき存在が居たこと。そうした要素によりデスゲームが疑惑や信頼、憎悪や愛情といった要素を混ぜ込みながら徐々にヒートアップしていく様は恐ろしくも引き込まれます。


「魔法少女育成計画」第4話より
魔法少女になる前から友人であるスノーホワイトとラ・ピュセルなど元から知り合っている者同士は信頼関係を築けていますが、そした関係性を持っている者以外は常に敵かも知れないという疑念が付き纏う事に
内容が内容なだけに多くのキャラが死んでしまう・・・特にようやく危機を乗り切ったと思った瞬間に闇討ちによって死亡してしまうなど非常にキツい展開が続きますが、それに耐えられるならば非常に見応えのある内容であると言えますね。

注意点について 百合的には正体の設定が微妙な魔法少女も
恋人設定であるキャラが居る事も有り、百合要素が有るのは確実な「魔法少女育成計画」。ただ百合的には正体の設定が微妙・・・男性や人妻であるキャラが居ます。
百合が前提でない事に加えて男性キャラが居ると言っても、意図的に百合的な関係を壊そうする訳では無いこと、夫が居ると言っても友情的な関係を百合と見るならば百合が成立する事を思えば個人的には問題では無いと思いますが・・・気になる人は気になるかも知れません。
管理人としてはそれよりも多くのキャラが死亡するという展開の方が人を選ぶ気はします。尊い関係性を見せたキャラ達があっさりと死亡する様はトラウマ物ですからね・・・。
結論について 人を選ぶ要素は多いが感情と関係性は百合的にも濃く楽しめる
上述したように”多数のキャラが死亡する”、”百合的に微妙な正体である魔法少女も居る”と人を選ぶ要素は多いですが、シリアスでダークな設定であるからこそ、その感情と関係性は多彩で濃く深いです。
推しキャラ、推しカプが死亡する可能性が極めて高いというキツさが伴いますが(汗)、ビターな味付けの百合が好みならば視聴して見ると良いでしょう。
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コミック版 ちょうどアニメ版の内容と同じ部分であり、また違った味わいを楽しめます
原作小説 1巻がアニメと同じ内容の部分ですね
※以前に書いた記事
人気ライトノベルの第1作のアニメ化作品。所々変更されている点はあるものの基本的には原作に忠実な展開であり、百合要素(ストレートに百合ップルも登場)もある作品。
その一方でほとんどのキャラが理不尽とも言える死を迎える事など苦々しい展開も多く、明るく楽しい作品を求める人やキツい展開が辛い人には厳しい内容とも言えます。
また百合要素や物語に悪い影響を与えている訳では無いものの、男性キャラが魔法少女に変身している点はそういう要素を嫌う人に取ってはマイナスかも知れません。(個人的に全く問題無い・・・本作でのこの設定の使い方はむしろ面白いと感じましたが)
実に16人もの魔法少女が登場する本作ですが、後半になるつれて死闘が繰り広げられる事もあって女の子同士の強い繋がりを感じさせるペアが多数登場し、百合的に楽しませてくれます。
その物ずばり恋愛としてのカップル ヴェス・ウィンタープリズンとシスター・ナナ
反抗的な態度のリップルとその面倒を何だかんだと見て友情を育むトップスピード
病的とも言える憧れをルーラに向けるスイムスイム/スノーホワイトに向けるハードゴア・アリス
そのどれも描写の多寡など差異はあるものの、百合的に充分に楽しませてくれる関係性を持っています。
上記のように百合的にはかなり良い感じなのですが、ほとんどのキャラが死亡してしまうためお気に入りのカプを見つけても次回には死亡してしまう・・・といった感じになるかと思います。
冒頭でも書いた通り、その死に様は理不尽と言って良い物が多く、お話としては面白いとしても百合を見るという点では悲劇百合と思っておかないとダメージが大きいですね(苦笑)
最後に他の媒体の同名作品・・・原作小説やコミック版と比べると一長一短といったところでしょうか。
心理描写に関しては原作小説の方が詳しく楽しめるケースもちょくちょく有りましたし、バトルの駆け引きではコミック版の方が好みの面も有りました。
ですが、アニメ版ではリップルとトップスピードについて深く描写されていたり、番外編のエピソードが織り込まれて時系列的に分かり易く見れたりしました。
そして当然の事ながら魔法少女達が動いて喋るという魅力は他の媒体には無い魅力です。
小説、コミック、アニメと3拍子揃った作品なのでバトルや百合要素など様々な点を見比べるとまた違った魅力が見えて来る作品であり、アニメを見終えたら是非、他の媒体の作品も鑑賞して欲しいですね。










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