![]() | 百合要素の傾向 | 明言はされないが、かなり恋愛寄り |
|---|---|---|
| 全体的な傾向 | 日常 | |
| 著者 | 犬甘あんず(著)、 桜木蓮(イラスト) | |
| 刊行巻数 | 全2巻 | |
| 公式サイト | クラスの姫は私のわんこ | 書籍情報 | スニーカー文庫(ザ・スニーカーWEB) | |
| 関連サイト | サクラノイロ(桜木蓮公式サイト) | |
| 備考 |
「クラスの姫は私のわんこ」第1~2巻 表紙、サンプルより
くるみ、星羅という主人公にしてメインカプとなる二人の特殊とも言える関係を描く本作。それだけに表紙や作中イラストも二人の”変わった”関係性が垣間見えるシーンも多いです。
クラスの人気者”空橋星羅”と、世話焼きな”菜花くるみ”が”ご主人様”と”わんこ”という秘密の関係を結ぶ――この関係性と展開のインパクトは強烈。
と、こう書くとSMチックな感じがしますが、SM的な要素に多い”痛み”や”支配”という面はほとんど無く、あくまで二人の信頼や結びつきの形・・・ざっくばらんに言えば愛情の示し方という印象が強く、シチュや想像できるビジュアルに反して、その内容(心情)は甘いです。
そのため少々際どい状況・・・学校に首輪を付けて来るなどの展開も強制的に従わせるという感はほぼ無く、ある種の”信頼”が育まれていると取れますね。
そうした中で星羅は”躾けられたい/躾けたい”、くるみは”相手を庇護したい/甘えられたい”といった欲求を出していき、それをまたお互いに認め合うという、唯一無二の関係性になっていく過程が楽しめるのは非常に良かったです!
お話自体について 二人が距離を縮める放課後劇
二人の関係が発展していくのは、その関係性の特殊さから主に放課後や休日。
普通の女学生ならばしないであろう”ご主人様”と”わんこ”という関係に興じる・・・非日常に没入していく二人の気持ちは物語としても百合としてもドキドキさせてくれます。
また当然の事ながら、そうした二人の世界(ルール)が露見しそうなシチュもあり、この手の関係性に付き物な”現実的な圧迫”もまたドキドキに彩を添えてくれます。
特にくるみは妹”みずき”との関係に悩んでおり、こうした星羅との関係と二人の関係を訝しむみずきとの間で悩む様は終盤のハイライトで、百合的な心情をかなり楽しめますね。
注意点について ハードな要素を期待し過ぎると物足りないかも
主従や首輪などの要素が有り、一般的にはそこが注意点と言えそうですが・・・先述した通り、その関係性は甘やかで穏やかであり、主従などの要素はあくまで”二人の深い結びつき”を表す形がそうであったというだけ、という印象です。(二人の間でしっかりとした合意が交わされる事がほとんどなのもポイント)
そのため、むしろハードな要素を期待し過ぎると物足りないかも?という方が注意点という印象ですね。
イラストでは桜木蓮先生の―個人的には珍しく感じる―セクシーなイラストなどがあり、実際にそうしたシチュはあるものの、ガッツリとした絡みの描写はほとんど有りません。
また、こうした秘密の関係を描く作品の場合、秘密がバレて一波乱がセオリーですが、本作はそうした波は少なく、そういう意味でも刺激が欲しい方には物足りない可能性は有ります。
特に関係性について一つの答えが出たくるみとみずきはともかく、くるみへの好意が示され、しかも星羅とくるみの関係を薄々気付いていた友人”結愛(ゆめ)”はちょくちょく登場しつつも特別なアクションを起こさなかったのはちょっと肩透かしでした。
結論について 二人の少女 星羅とくるみの関係性を楽しむならば◎!
主従というある意味で仮の関係、形を通じる事で”甘える/甘えられる”、”相手に委ねる/委ねられる”という、シチュとは裏腹に非常に優しい百合を楽しめます。
シチュとしても普通のデートや学校の風景が描かれ、良い意味で日常が描かれて、だからこそ二人の秘密の関係性が際立つのも◎。
シチュや盛り込まれている要素的にハードな要素が薄いのは好みが分かれる所かも知れませんが、逆に言えば優しさや甘さを維持しつつも尖った要素も楽しめるとも言え、程良いスパイスがかかった作品とも言えます。
いずれにせよ、恋愛とは明言は避けつつも二人だけの関係を築く二人の少女・・・星羅とくるみの関係性を楽しみたい方には強くお勧めです!
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