一部の設定や絵柄をリニューアルして再スタートを切ろうとしている「クイーンズブレイド UNLIMITED」。
主人公を姉エレナを偏愛するエリナに変更、しかもエリナはアイリを下僕にするという展開やアルドラに取り憑きつつもアルドラを愛している悪鬼デルモアが女性に変更された点などは百合的に大きなポイント。
そこで公式サイトで公開されているエピソードを全て読んでみて、改めて百合的に期待できるかチェックしてみました。
公式サイト
クイーンズブレイド公式サイト :: unlimitedPV第1弾
先述した通り
エリナがアイリを下僕とする
アルドラを愛する悪鬼デルモアが女性に変更
という点に加えて
クローデットがエリナを溺愛という設定が強調
アレインとノワの師弟愛 特にアレインへのノワへの感情
エキドナとイルマの関係(愛人関係であると明記)
など以前のシリーズにあった百合要素も継承もしくは強化されています。
他にも身勝手な言動の印象が強かったメローナが”トモダチ”という概念に憧れているなど、設定としては全体的に美闘士同士の関係性がより百合要素が増えたという印象で、ここは確実にプラスと言えます。
が・・・。
上記のように設定的には悪くない点が多いものの、公式サイトで公開されているストーリーでは微妙な点も少なくありません。
まず読み進める内に引っ掛かるのはエリナの性格。
以前のシリーズのエリナは極めて横暴かつ傍若無人な性格で、どちらかと言えば悪役でしたが、だからこそ姉:レイナに対するヤンデレ的な言動が光る役どころでした。
ですが、今回のエリナは高飛車な言動こそあるものの、その根底にあるのは横暴さと言うよりは”ノブレス・オブリージュ”とも言うべきものになっています。
これは主人公である以上はあまりに横暴な性格だと不味いという判断でしょうし、だからこそ下僕としたアイリとの関係が光るとも言えるので決して悪い点では有りません。
問題なのはレイナに対する想いがあまり重く感じられない点。(少なくとも記事執筆時点では)
エリナはレイナ探索の旅の途中、「逃げる者、弱き者を守るのは、支配する者の務め」として様々な敵からミシェルを助け、旅に同行させるのですが・・・ストーリーの途中からミシェルを助けるのが主になってしまい、レイナ探索はそのついでになっているかのような印象を受けてしまうようになってしまいます。
勿論、ストーリーは完結していないので結論を出すのは早計ですが、中盤辺りから「エリナ、もうレイナの事はどうでも良くなってない?」と思わせるような展開は、以前のエリナを知っていると違和感が大きく百合的にも残念です。
もう一つはストーリーの重要な要素となる男の子キャラ”ミシェル”と、ミシェルが所有する魔笛カテドラル。
勿論、男性キャラ登場=百合要素が楽しめない・・・と言うわけでは無いのですが、少々目に付く点が多いのも確か。
例を出すと
ミシェルがラッキースケベをかますシーンがちょくちょく有る
エリナの旅の目的がミシェルを助けることにすり替わっているかのような印象を与える
魔笛カテドラルが男性器をイメージさせるような設定
などが挙げられます。
特に魔笛カテドラル使用の描写や設定に関しては、使用するとミシェルにも”触れられている”感覚が伝わるという設定もあって、正直ちょっと引きます(苦笑)
個人的には下ネタやえちぃ要素はそこまで嫌いじゃ有りませんし、クイーンズブレイド自体がお色気も絡めた作品なのは分かっていますが・・・こうした描写はあまり好きになれないです。
多分、本作の元となっている小説シリーズ
本屋でパラパラと見た記憶があるのですが、やっぱり少年と旅をするという展開+今作のカテドラルと同じような”アレ”な描写があったので購入をやめた記憶が(汗)
と言う訳で、百合的にプラスな要素が有りつつも、ストーリーに関しては微妙な点があるのも確かな本作。
そのため判断は意外に難しいという印象です。確かにミシェルに関する要素はマイナスな印象があるのですが、その一方でミシェルが深く関わるキャラ以外・・・例えばアルドラ、アレイン&ノワやエキドナ&イルマなどは百合的に美味しいです。
そのため今後、そういったキャラが詳しく描写される機会があれば百合的にも楽しめる可能性は有りますが・・・記事執筆時点で公開されている分のストーリーを読むとミシェルの出番が増えている&目立っているため、コスパ的な面はちょっと悪いかも知れません。
記事執筆時点で、amazonでは在庫切れになっているっぽいですね。それだけ期待されているという事ですが・・・出来れば百合的な期待にも応えて欲しいところです。
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