管理人が今月把握している範囲では「やしろの魔王」が注目作ですね。

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やしろの魔王｜カドコミ (コミックウォーカー)

のっけから魔王に力の封印を解いて欲しいというファンタジー全開をしながら、その封印を施した人物・・・の子孫である”社”はごく普通の―やや社畜気味ですが(苦笑)―社会人というコメディチックな本作。

そんな雰囲気に似つかわしく、魔王の容姿も不気味ながら面白く、その言動もいきなりプロポーズというぶっ飛び振り。

と、ここまでだと魔王の姿も相まって、普通の面白いコメディ漫画という着地だったのですが、魔王が社の要望を受け入れて姿を変えると・・・何とメチャクチャ可愛い女の子じゃないですか！！

変身前の姿が姿なので社もツッコミを入れていますが、少なくとも絵面はかなり百合度。また、この社と魔王の関係性は勿論、様々なキャラがこれまた様々な理由で社と関係を深めようと訪れる展開になりハーレム系？ラブコメ風な百合になっていくのが楽しいですね。

グイグイ来る女の子とそんなアプローチを受け流す主人公、と言うのはラブコメの王道ですが、本作はそれをストレートに行っている感が有りますね。今後もそうした展開を深めていくのか、それともあくまで世に混沌を齎そうという魔王のある種のシリアスさを活かした展開になっていくのか。百合的にもお話としても楽しみな作品の一つです。

管理人が把握している範囲で今月の注目作は「ボドカン！ ～女、囚人同士、監獄でナニも起こらないはずがなく～」ですね。

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ボドカン！ ～女、囚人同士、監獄でナニも起こらないはずがなく～｜カドコミ (コミックウォーカー)

タイトルからも察しの良い人は推察できる通りにボード、カードゲームがテーマの漫画・・・なのですが「天王寺さんはボドゲがしたい 」みたいなほのぼの友情百合漫画を期待したら痛い目を見ます(笑)

※ゆきとユリアの真剣勝負をしつつも、ほのぼのとした友情関係が素晴らしい作品ですね

天王寺さんはボドゲがしたい｜WEBコミックガンマぷらす 公式サイト

なんせプレイヤーは囚人で更生プログラムの一環でボドゲをやるという殺伐ぶりですからねぇ・・・まぁ作風はコメディチックなんですが。

で、奈辺が百合かと言うと、それはもう随所にブチ込んでくる百合豚な所長のイカレ発言所長の百合好き発言や扱うゲームその物のテーマが百合だったりとやりたい放題です(笑)

キャラ同士の恋愛などは―少なくともWeb公開分では―薄めながら、百合要素・・・特に所長の言動などは思わず頷き笑ってしまう要素が多いですし、様々なボドゲを紹介しつつそれぞれのゲームに即した駆け引きを楽しめるのは大きな魅力。

お話としてもクミコ達、囚人の刑期がいつ終わるかなど気になる要素が多いですし、勿論キャラ同士の関係がどうなっていくかも注目。少々変化球な作品ですが、百合的にもお話としても今後も楽しんで行きたい作品ですね。

管理人が把握している範囲で今月の注目作は「マダラランブル」ですね。

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マダラランブル - イズミダフユキ / 第１話　WELCOME TO MADARA | コミックDAYS

人に擬態して仇なす吸血鬼を人知れずに狩る女子高生チーム、というある意味で王道なバトルモノ作品ですね。

王道モノであるが故に設定的な面では良くある路線ですが、メインキャラの開花のぶっ飛んだ性格や玲央との絡みなどが、セクシー路線である事も相まって百合的には眼福。

特に開花の過去とその因縁に玲央を利用しようとしてからの和解はバディ的な意味合いでの百合として非常に良いですね。

お話としても開花の過去は勿論、今後も順調に続いて行けば開花や玲央以外のメンバーの過去も明かされるでしょうし、そういう意味でも楽しみ。

恋愛的な百合に行く可能性は低いですが、個人的にはバトル路線で百合要素有りの作品は長く続く事が難しい印象が有るので、ぜひ長期作品になる事を期待したいところです。

管理人が把握している範囲で、今月の注目作は「ラブ・バレット」ですね。

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ラブ・バレット｜カドコミ (コミックウォーカー)

”恋心を知る前に亡くなった子供がキューピッドとして蘇る”という独自の設定で展開される本作「ラブ・バレット」。こうした独自設定が印象的なのは勿論ですが、そのキューピッド達は主人公”コハル”を始めとして個性的かつ様々な意見と主張を持つ事によって、恋の矢(本作では銃弾ですが)を射られる対象が誰になるか？という点でエピソードに意外性や面白い展開が生まれるのが面白いですね。

実際、第0話では大翔→陽菜←葵という三角関係をどう決着させるか？という点で、メンバー全員で大いに悩み、大いにドンパチします(笑)

と、ここまでだと百合要素は薄めですが、主人公コハルは過去(生前)に直球で百合恋愛をしてくれた人がいる事やコハルをある意味で怖いくらいに庇護しようとする先輩”カンナ”の存在などはかなりポイント高いです。

設定が設定なだけに全面的にハッピーエンドの恋愛百合を楽しめるとは言い難いですが、コハルや秋の切ない心情やキューピッド達の友情や親愛などはかなり気になるところ。

あくまで”恋愛”がテーマな所が有るので、コハル関連以外のエピソードでは百合要素は減るかも知れませんが・・・独自の設定なども相まって、やはり今後が気になる作品の一つです。

管理人が把握している範囲で今月の注目作は「貴女。百合小説アンソロジー」、「かなたのif」ですね。

タイトル通り、百合をテーマにした小説アンソロ。小説アンソロ自体がまだまだメジャーでない－漫画に比べて試し読みなどで作風をすぐに掴めないのが理由でしょうか－ので、小説が好きな方には非常にポイントが高い作品ですね。

ただ、小説でしかもアンソロなので、好みの作品があるかどうかを判断するが漫画アンソロより難しいのがネックと言えばネック。なので好きな作家さんが参加しているかどうかで判断するのが良いかも知れません。

また参加されている作家さん方は既に百合小説を執筆していたり、メディア化している作品もあったりするので、そちらをチェックして作風を確かめるのも良いかも、ですね。

当サイトでも記事”「コールミー・バイ・ノーネーム」を読んで見ました！”で話題にした作品。ちょっとキツい展開も有りますが、読後感の良い終わりを迎える良作だと思います。

アニメ化、コミカライズもされている超有名作。百合的にも注目されているので、武田綾乃先生の作風をチェックするのには最適かも、です。個人的には「君と漕ぐ」シリーズも百合的に良い感じだったので、そちらも良いかと思いますが。

こちらもアニメ化、コミカライズもされている作品。百合的なボリュームは少ないですが、メインキャラの一人である静句が鴉夜様を恋情的な意味で慕っている節が有るので、そこは見所。まぁ当の鴉夜様がそうした感情にあまり頓着していない感があるので、百合好きとしては複雑ですが(苦笑)

本作の前巻にあたるとも言える小説アンソロ。今回参加されている作家さん方も多いので、こちらを先にチェックして見るのが手っ取り早いかも

勿論、本作「貴女。百合小説アンソロジー」を皮切りに作家さん方の作品を追いかけると言うのも良いかと思います。先述しましたが、既に百合小説を執筆している方も多いので！

以前に訪問者様に教えて頂いて読了した「りぼんちゃん」、「あの子の秘密」が友情的な百合として非常に良かったこと。そして”ガールミーツガール”であると言及されていたので注目作として挙げることに。

当サイトの関連記事

「りぼんちゃん」を読んで見ました！

「あの子の秘密」を読みました！

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〇お知らせ〇

新作『かなたのif』
2024年6月、フレーベル館より刊行予定です。

ひと夏のガールミーツガール。
今回もたいへんだったのですが、やっと報告できてほっとしています。
🐈‍⬛も出ます。よろしくお願いいたします。

— 村上雅郁@『かなたのif』 (@MMrkmy) April 5, 2024

今までの傾向として、友情(と言うより、より純粋な人間同士の関係というべき？)的な感情や関係、そしてそれによって救われる心が有ると言うのがテーマと思われ、そういう意味では百合的な要素は控えめだろうと思います。

ですが、それ故にお互いを救いたい、相手を理解したいと言う意味で相手を思う純度は高く、恋愛的な百合とはまた違った味わいが有ると思います。また以前のシリーズ2作がそうであった事や児童文学というジャンルからして読後感は悪くない展開になる事が予想され、手に取りやすい作品だと思います。(まぁ「りぼんちゃん」は恋情なのでは？と思わせるシーンは有りましたが)

軽いファンタジー要素を交えた爽やかな友情を楽しみたい方はチェックしておく事をお勧めします！

管理人が把握している範囲で今月の注目作は「魔女の花屋さん」ですね。

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魔女の花屋さん - 浜弓場双 / 第１話　サクラ | コミックDAYS

公式での紹介は

「魔法で人を幸せにできる魔女になりたい」と願い田舎から出てきた少女・アリー＝エイベルが出会ったのは、「人は魔法に頼らなくても幸せになれる」と普通の花を売る変わった魔女のヨシノ＝ヨーク。

魔女見習いとしてヨシノの花屋で働くことになったアリーは、魔法で叶えるはずだった“幸せ”をその手で叶えていくことになり――!?　ちいさな笑顔に寄り添う、花と魔法のヒロインファンタジー！

との事で、魔法というファンタジーな要素を交えつつも、魔法は万能ではない(科学技術の方が汎用性が高くほとんどの場合で高性能)事や花屋を営む要素があるなど、お仕事漫画な面も有り、そういう意味では真面目な話ですね。

ですが主人公のアリーの言動が明るくて全力疾走な所がそうした真面目な要素を良い意味で緩和してくれており、読みやすいです。

で、肝心の百合要素もそんなアリーの全力疾走な真っ直ぐさが反映されており、非常に好印象。特に出だし・・・魔女になる動機が子供の頃に会った魔女さんの魔法に憧れて、ですからね。

また、そのパワーで魔女のヨシノの押しかけ女房、もとい弟子に収まる辺りも、今後の関係性を期待させてくれるという点も好印象。特にヨシノの瞳には何やら秘密があるようですし、その辺りでまた二人の関係性に変化と発展が有りそう。

と、恋愛的な方向では無いものの、二人の関係性という意味ではかなり百合的に美味しそうな要素・・・ヨシノの瞳の事は勿論ですし、アリーが魔女を目指す切っ掛けになった白い魔女に再会したらどうなるか？など気になる要素はたくさん。

またストーリー的にも花屋を通じてアリーがどういった答えを出すか？という点は勿論、作中の歴史では魔法の負の側面が表出したシーンも有ったようで、そうした世界観の面も面白そう。

先述した通り、恋愛的な方向には行かないと思われますが、憧れ的な百合はかなり楽しめそうである事を考えると、今後楽しんで行きたい作品の一つです！