前回から大分経ってしまいましたが、無事にクリアー出来ました!
前回からの予定通りエレノア、アーナスイベント、ED、そしてDLCマップ”お菓子の国のエトランゼ”、”聖櫃船”について語ろうと思います。
”リリィ”になった経緯の事もあり(発売延期のお詫びとしてリリィ=プレイアブルキャラに昇格)、お話の展開は終始”究極のチョコを作る”となっており、本編にはほとんど絡まない展開でした。
ですが、彼女の生き甲斐である”美味しいチョコで皆を笑顔にして世界を平和に”という考えに真っ直ぐに取り組む姿は、本編がやや暗い所がある事もあって眩しい物が有り、好印象でした。
また本作は意外にキャラ同士の絡みが少ないのですが「チョコで世界を救うなどできない」とエレノアと取り合おうとしないヴェルーシュカと仲を深める描写などがあるのも良かったです。
また百合的には、最終的にバレンタインチョコとしてアルに完成した究極のチョコをくれるのですが、それまでの表情やセリフが、もう!
キャラ攻略形式じゃないので、あくまで友情というニュアンスと思って見ていましたが・・・こんなんぐらつくわ!という気分でした(笑)
まぁ図鑑でエレノアの真意を見ると、アルの身を心配しての言動だったのがちょっと切なかったですが(涙)
アーナスのイベントは、終盤以外はこれまでのアル達の行動の振り返りがメインでお話という意味では見所は少ないです。
ですがアルに「リリアーナの事好き?」と聞いたり、夜の君としての言動が有ったりと、本作でのアーナス、という点が伺えるのは面白かったです。
終盤では月の女王の真意を見抜いていたり、そもそも何故にアーナスは暴走していたのか、そしてリュリーティスに対しての言及が有ったりと見所は多いです
特にリュリーティスに関しては本作が前作からどれくらい経ったのか分からない=アーナスとの関係は勿論、生きているかどうか分からないくらいだったのですが、今回のイベントで
生存して東の方に行った
本作は前作から数十年後の世界らしい
という事が分かり、前作をプレイした身としては二人が愛し合って生きているという展開が感慨深いです。
まぁ寿命の差という問題は有るようですが・・・これは前作でも伺える事だったので、そこは受け入れるしか有りません。
さて、ここからはネタバレ全開なので一応伏せます。
次は無料DLCとして配信された”お菓子の国のエトランゼ”。
無料というせいかお話としてはあまり重要では無く、純粋な追加マップという印象でした。
ですが、ボイス付イベントも有りましたし、新ボスも居て中々面白かったです。(ボーナスアイテムも有りますしね)
まぁボスの攻撃が遠距離攻撃&被弾すると吹っ飛ぶという物だったため、ストレスが溜まった場面も有りましたが(汗)
ここもネタバレ分が多いので一応隠します。
と、長らく楽しませて貰った「よるのないくに2」もこれにて一通りプレイ終了ですね。
振り返ってみると、女性キャラが一気に増えた事、特に一緒に行動できるのは楽しく、”二人”の攻撃がある事は百合好きにはかなり響きました。
ですが、そういった事を差し引いても色々と課題が多かった感は拭えません。
ざっと列挙すると
- 同じマップ、似たような事の繰り返しが多い
- ヒロインであるリリィ達が本編にあまり絡まない
- アルの劇的なパワーアップが無い
本編のマップは6つしかないのに加えて、キャラの好感度を上げるには6回ほどマップに出撃する必要がある事を考えると同じをマップをかなり巡る事になり、正直作業感が有りました(苦笑)
クエストの内容に大きな差異が有れば、まだ良かったのですが、それも特定の場所に到達して敵を倒すという物がほとんどだったため、この点でも作業感が出て来てしまったと思います。
リリアーナ、ルーエンハイド、カミラ以外のリリィがほとんど本編に絡まないのもちょっと寂しかったです。
エレノアは急遽リリィに昇格したという経緯があるため仕方ないにしても、学園生徒時代からの縁があり妖魔化したミュベールや人工半妖であるヴェルーシュカ、半妖という意味では大先輩であるアーナスなどは見方によってはリリアーナ、ルーエンハイド以上に強い繋がりが出来ても不思議じゃない設定なのですが、好感度上げという”寄り道”をしないと初登場時以外はほとんど出番が無いのはお話の構成としてあまり上手い気はしないです(苦笑)
あとリリィ同士の絡みが少ないのも寂しかったです。カミラの名字が”有角”である事を考えると、アーナスとの絡みが有っても良かったと思いますし、学生時代の縁と言えばリリアーナやルーエンハイドとミュベールとの絡みが有っても良かった気がします。
パラメータ的なパワーアップは有りますが”出来る事が増える”、”必殺技を覚える”といった劇的なパワーアップが無かったためゲーム的なメリハリが薄くなった印象が有ります。
そういう意味では前作のアーナスは”フォーム”や使える武器が増える事が有ったのに・・・と思う時も。
といった感じでしょうか。
何と言うか、全体的に尻すぼみになってしまったと言うか、色々と詰め込んでやろう!という意気込みが途中で尽きてしまった感が有ります。
お話としても序盤の掴みは良かったと思いますが、後半になるにつれて描写不足な感が強くなりますし、リリィ固有のイベントも本編に組み込める内容だったのに”面倒だから好感度イベントにしてしまえ”という面が見え隠れしている気がします(汗)
実際、クリア後のあまけボイスを聴いていると多くの声優さんが「色んなEDが有るようなので頑張って見て下さいね」といった主旨の発言をされている事を考えると、少なくともEDに関しては当初はもっと多くのEDを考えていたのでは?という気もします。
まぁこれについてはあくまで声優さんの感想ですし、各キャラのED後の後日談を指していた可能性も有りますが・・・DLC聖櫃船のEDとか、本編EDの一つにしてくれていたら、割と素直に受け入れられる終わりだったのになぁ、という気も(苦笑)
と、色々と書いてしまいましたが”百合である”という点については一切裏切られていないので、その点で嬉しい作品であった事は間違い無いです。
発売から大分経ってしまっていることを考えると続編は難しいかも知れませんが・・より良い作品となって「3」がプレイ出来る日が来る事を期待したいです!
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「よるのないくに2」プレイ日記04
対応機種 : PS4/PSVita/Nintendo Switch/PC(steam)
ジャンル : アクションRPG
プレイ人数 : 1人
公式サイト
『よるのないくに2 〜新月の花嫁〜』(PS4/PS Vita)公式サイト前日譚コミック「よるのないくに2 ~日々花盛り~」掲載ページ
よるのないくに2 ~日々花盛り~ / コーエーテクモゲームス 戸野タエ - ニコニコ静画 (マンガ)美少女がドラマティックな動画