![]() | 対応ハード | NS |
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ゲームジャンル | SRPG | |
プレイ人数 | 1人 | |
発売日 | 2019/7/26 | |
百合要素の傾向 | 恋愛、友情、信頼 | |
公式サイト | ファイアーエムブレム 風花雪月 | Nintendo Switch | 任天堂 | |
関連サイト | ||
備考 | ※女性主人公で指輪を渡せる(EDを迎えられる)女性キャラは特殊な立ち位置のキャラを合わせても5人 ※DLCは内容が充実しており、お勧めだが主人公が百合結婚できるキャラは増えないので、そこは注意 |
ファイアーエムブレム 風花雪月 紹介映像
本作「ファイアーエムブレム 風花雪月」の大きな百合的ポイントは、やはり女性主人公で女性キャラに指輪を渡せる=同性婚エンドを迎えること!
元々「ファイアーエムブレム」シリーズは元々キャラ同士の様々な関係性を楽しめる作品でしたが、支援会話システムの導入によって更に楽しめるようになっており、本作でも関係が支援Sまで到達したキャラには指輪を渡す=同性婚EDを迎える事が出来ます!
それまでのシリーズでもキャラ同士の関係性と支援会話内容から同性キャラ同士(百合)も妄想する事も可能では有りましたが・・・こうして明確に同性婚EDが出来るのは、非常に大きなポイントです。

※ちなみに管理人が把握している範囲では「ファイアーエンブレム if」でも同性エンドは可能のようです。・・・対象キャラが一人だけと、かなり制限されてはいるようですが。
主人公以外の仲間キャラ同士の関係性についても本作は健在で、支援会話は勿論、キャラの組み合わせによっては仲間同士のED(いわゆるペアED)を迎える事があるのもポイント。
まぁ管理人が見れた範囲ではペアEDの場合は、結婚もしくはそれに準じた表現がされておらず、そこは百合好きに取ってはちょっとモヤる所ですが(苦笑)・・・色々と妄想を刺激してくれるという点では十分でしょう。
主人公との関係性と仲間同士の関係性、両方楽しめるという意味では百合的な観点からもボリュームの多い作品とも言えますね!
お話、ゲーム要素について
お話としては学園を兼ねた大修道院を舞台に三つの学級から一つを選び、学園生活と戦乱の行方を描く物となっており、ストーリーの進行に伴って内容はシリアスなものなっています。
またルートごと・・・選んだ勢力(学級)によって展開が大きく異なる上、プレイヤーの行動によって細かい差異が出る部分もあり、ゲームというプレイヤーの介入を感じられる媒体ならではの面白さも有りますね。
ゲーム的には、生徒や自分も含めて様々な事を学び交流を深めていく”学園パート”、学びの成果を活かして敵の撃破を目指す”戦闘パート”があり、主に以下の要素を楽しめます。
※学園パート
- キャラたちと食事やお茶会、指導などを通して支援値を上昇させていく。
- 授業などを通して、キャラを育成する。条件を満たせば兵種を変えるクラスチェンジも可能に
- 自分と違う学級のキャラをスカウトし、自分の仲間とする



「ファイアーエムブレム 風花雪月」より
キャラの能力・・・特に兵種変更やスキルに関する能力は戦闘ではなく学習で上昇させるのが基本
長所を伸ばすか、あえて苦手分野に挑戦させるか・・・悩ましくも楽しい要素です

※戦闘パート
- シリーズ伝統のターン制SLG
- キャラ毎の基本的なパラメータは勿論、兵種や全体の編成など状況やプレイヤーの育成の仕方によって様々な”勝ち筋”を考えて楽しめる
- 使える武器の種類に制限は基本的に無く、自由な武装で戦える(不得意だと低レベルの武器しか使えない、特殊な兵種でないと武器と魔法を両方使えないなどの制限はあり)
- スキルや計略など、様々な特殊行動が取れるので不利な状況から一気に好転させるというカタルシスを楽しめる場面も
- 仲間同士の関係が良いと命中率アップなどの恩恵があり、妄想の種に出来る(笑)


「ファイアーエムブレム 風花雪月」より
移動力の高い騎馬系の兵種、飛行によって自由に移動できるが弓に弱い飛行系の兵種など兵種は様々
バランス良く編成するか、一点突破な極端構成にするか・・・出撃させるレギュラーキャラを誰にするかと合わせて楽しい悩みです
こうした個々のバートは単体でも面白いですが、本作は両方のパートが上手く絡み合った面白さがあります。
具体的には。育成でキャラを強化して戦闘で成果を見る。そして、その成果によってまたキャラをどう育成するか悩みつつも楽しむ、というサイクルが非常に面白いです。
こうした自分だけの育成、戦闘の過程と結果が楽しめる上に、物語にも大きなルート分岐が4つ(所属する勢力が結果的に4つ)あるので、作風と物語が気に入ればかなりの期間遊べる作品と言えるでしょう!
注意点について 百合結婚できるキャラは限られる
注意点を挙げるとすれば、百合的観点からは”百合結婚できるキャラが限られる”と言うのが一番大きなポイントでしょう。かく言う管理人もリシテアと百合結婚が出来ずに涙を飲みましたOTL
百合結婚が出来るキャラは特殊な立ち位置のキャラも含めて5人と、仲間になるキャラ数を考えると、かなり限られており、主人公との百合結婚を楽しみたい方に取っては辛いところです。
ちなみに百合結婚な可能なキャラは以下の5人なので、参考までに掲載しておきます。
また仲間同士の百合という観点では、必ずしも狙った関係性が深く描かれる訳では無いので、期待の添わない関係や結末が描かれる可能性は有ります。まぁそこは百合がメインテーマでは無い作品ですし、そうした意外性こそが楽しいとも言えますが・・・。


ゲーム的には内容の充実度や一度だけでは完全に把握できないストーリー性というボリューム、そしてキャラクター全員が救われるストーリー展開が無い点が挙げられるでしょう。
こうした点は基本的には美点ですが、サクっと百合を楽しみたい方にはハードルが高いとも言えます。特にSLGであるというゲームジャンルである以上、時間もかかりますし、難易度を下げる設定は出来るものの苦手な方にはやはり厳しいかも知れません。
そしてキャラに思い入れが出来る程、ルートによって厳しい結末を迎えるキャラが出るのは人によっては堪えるかも、です。まぁだからこそストーリーに厚みが出ると言う意見もあり、そこは好みとも言えますが。
結論について SLG好きな百合好きには是非お勧めしたい
限られているとは言え百合結婚が可能であり、ストーリー性が歴史を思わせる重厚である事もあって内容的にも好印象。
またゲーム的にもお茶会といったデート的な要素がある事、育成と戦闘のサイクルが上手く嚙み合っており自分だけの拘りを反映できる点など非常に面白い要素が多く楽しいです。
シリーズの次作である「ファイアーエンブレム エンゲージ」と比較すると、演出やスキルの性能は控えめな所は有りますが、前述したように歴史的なストーリー性という事を考えると、雰囲気的にはこのくらい控えめな方が合っているでしょう。
総じて完成度の高い作品と言え、じっくりと腰を据えてプレイ出来る方・・・特にSLG好きな百合好きさんには是非お勧めしたい作品です!
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