![]() | 百合要素の傾向 | 強い愛情や執着を感じさせるが、恋愛寄りな描写は薄め |
|---|---|---|
| 全体的な傾向 | 妖怪などの要素は有るが、日常的な描写が多めでメインの比名子、汐莉、美胡の3人の関係性や心情が物語の中心 | |
| 放送期間 | 2025年10月~12月 | |
| 公式サイト | TVアニメ「私を喰べたい、ひとでなし」公式サイト | |
| 関連サイト | 私を喰べたい、ひとでなし|カドコミ (コミックウォーカー) | |
| 視聴サイトリンク | など。※記事執筆時点での配信を確認 | |
| 備考 | 原作はコミック(ノベライズ版もあり) |
人魚の妖怪・汐莉が「いずれ君を喰べる」と宣言しながら、比名子を守るという―建前こそ食べるための熟成、育成ながら―相反する関係性が百合要素のメイン。
比名子には過去の事件によって強い希死念慮があり、その望みを叶えてくれる汐莉にある種の依存をしている・・・一見一方的な関係性のように感じられますが、話が進むにつれて汐莉こそが比名子に強い執着を持っている事が明らかになっていき、その共依存的とも取れる関係性は百合的にかなり美味しいですね。
ただ本作の良い所はそうした”暗さ”だけでなく、優しさがあること。特に汐莉の比名子への感情は執着が感じられる一方で優しく温かい。
ここが本作を暗く閉鎖的な関係だけでなくしているポイントの一つでしょう。

「私を喰べたい、ひとでなし」第9話より
「貴女を食べてあげます」と比名子を振り回し弄んでいるかのような言動を見せる事もあった汐莉
ですが、そうした言動の底には比名子への強い想いが有る事が段々と見えてきます
で!そうした”汐莉の優しさ”以上に本作を温かく、そして明るくしてくれているのが比名子の親友:美胡ちゃんの存在。
彼女は汐莉と比名子の関係や姿を第三者視点で捉えるという立ち位置(役割)である事に加えて、彼女もまた汐莉とは違った優しさと力で比名子を守る存在であるという点で、物語的にも百合的にも重要な存在。
作中で”太陽”と言われるのも然り、という感じです!


「私を喰べたい、ひとでなし」第4話より
幼馴染という事もあり比名子を”料理指導”していた事もある美胡ちゃん
指導に壮絶に苦労したせいか(苦笑)。第4話では専用のEDソングを披露するというサービスっぷり!可愛い!!
そして、そうした真面目な役割である事は勿論、”比名子のためになるならば気に食わない汐莉に比名子の事を託す”、”汐莉は気に入らないけど、比名子に望まれると汐莉と仲良くする”といった面もあり、この3人は単純な三角関係にならないのが本作の百合の味わい深い点ですね。


「私を喰べたい、ひとでなし」第9話より
比名子について相談するために”デート”という名の相談会をする事に
この二人の、比名子がいない場面でもシリアスな会話を交わしつつもコミカルな演出が入るのが良い意味で軽く楽しみやすいですね
お話自体について サスペンス的な要素も有るが基本は日常とメイン3人の心情
物語の始まりは比名子が汐莉に「成熟した最良の状態まで守り、いずれ喰べる」と約束する事から。この守るとは他の妖怪から比名子を守るという事であり、そういう意味ではサスペンスやバトルの要素があるとも言えます。
ただ、記事執筆時点での原作漫画を見ても汐莉の力は他の妖怪と比べて圧倒的であり、激しいバトル描写は有りません。そのため、この要素は”比名子は妖怪に取って魅力的な獲物であり、他者の庇護が無ければ命が危うい”という事を印象付ける要素と言えるでしょう。

そうした点から比名子が危うい場面こそ有るものの、基本的には比名子、汐莉、美胡の3人の日常と関係性や心情が物語の中心。
特に”約束”に対する比名子と汐莉の心情や向き合い方は物語としても百合としても重要なポイントですね。
また美胡の過去と現在、比名子の”願い”の向き合い方も物語の重要な要素で、やはりあくまでこうした3人の関係性と心情の物語と言えるかと。
注意点について 百合的には無し。ただ死生観と若干の流血表現は留意点
百合的には特に注意点は無いですね。強いて言えば強い愛情や執着的な感情は見えるものの、明確な恋愛的描写は無いので恋愛的な百合を求めると物足りないかも?ってくらいでしょう。
ただ、一方でお話その物としては比名子の過去の事件・・・家族を失った痛みとそれによる希死念慮は人によっては心理的な負荷が大きいかも知れません。

「私を喰べたい、ひとでなし」第11話より
比名子の希死念慮はアニメの範囲は勿論、記事執筆時点の原作を含めても晴れる事は有りません
声優さんの名演もあり、この辺りは切なく辛いので負担を大きく感じる人もいるかも
また露骨な表現では無いものの流血や返り血といった表現があり、そういった流血や暴力が少しでも入るとダメ、という方は注意が必要かも、です。

「私を喰べたい、ひとでなし」第3話より
本能のままに人を襲おうとする妖怪はまさに”化け物”という見た目をしている事もあり、流血表現と合わさってちょっとキツく感じられるシーンも
頻繁に入る要素では有りませんが、血を見るとダメ、という方は注意が必要かも?
結論について 痛みと優しさの両輪
百合的にも物語敵にも比名子、汐莉、美胡の”痛み”・・・それは過去の傷だったり、相手に想いが通じないもどかしさだったり、と相手を慈しむ”優しさ”を行き来しつつ積み上げるのが本作の特徴。
そうした中で関係性を見つめ直す・・・特に終盤のハイライトである“約束”の再定義は原作でも一つの区切りであり、そこまでの関係性の変化は―恋愛的なニュアンスでなくても―百合的にかなり好印象です。また安易な救済、結末でないという点でも◎。
こうした”関係性”にフォーカスされた物語が好きな方は勿論、妖怪や怪異を交えた・・・”だからこそ”の要素を楽しみたい方には非常にお勧めしたいです!(汐莉たちち以外の妖怪のエピソードも味わい深く面白いですしね!)
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