(る)瑠璃の宝石

4.0
アニメアニメ百合的感想 ら~ろ行
百合要素の傾向友情、師弟的な関係がメイン
全体的な傾向 鉱物への興味や学問的な要素を交えた日常
放送期間 2025年7月~9月
公式サイト 「瑠璃の宝石」TVアニメ公式サイト
関連サイト TVアニメ「瑠璃の宝石」公式Xアカウント
視聴サイトリンク

Amazon Prime Video

Netflix

など。※記事執筆時点での配信を確認

備考
短評
  百合要素について 鉱物への興味と憧れが爽やかに描かれる  

鉱物・・・最初は宝石への興味(と言うか物欲(笑))を持った女子高生:”谷川 瑠璃”がひょんな事から鉱物学を専攻する大学院生:”荒砥 凪”と出会った事で、純粋に鉱物への興味を持ち、鉱物学を学んでいくのですが、その過程で描かれる関係性が百合的にも楽しめますね。

とは言っても、恋愛関係になる訳でもなく、イチャコラする訳では無いので、そういう意味では百合度は控えめ。

「瑠璃の宝石」アニメ 第2話より
明確なイチャコラシーンはほとんど無いですが、距離が近いと思えるスキンシップ的なシーンは楽しめますね
なので、妄想をフル回転させて楽しみましょう!(爆)

ですが、高校生である瑠璃がわざわざ大学まで行って一緒に鉱物の採集や研究をすると言うのは、かなり入れ込んでいると言えます。そして、そうした行動を取っている原因の一端はやはり凪という師匠ともいえる存在があってこそ。

作中でも少し言及されますが、女子高生が余暇をこうした―一般的に地味とされる―活動に入れ込むと言うのは珍しく、そうした行動に熱中する要因が学年どころか学校レベルで年上の女性、と言うのは百合妄想が捗ります!(爆)

・・・冗談はともかく。経験不足や性格などから成果(序盤は宝石ゲット)に逸る瑠璃に対して、根気良く時に導き、時に諭しながら鉱物学への理解と興味を深めさせていく凪のは姿は純粋に好印象。

「瑠璃の宝石」アニメ 第4話より
鉱物(宝石)の採集に興味を持った瑠璃に色々な事を教えつつ、自力での発見も促す凪
師匠、先生役として非常に素晴らしいと思える姿勢で、百合云々を抜きにしても素敵な関係性ですね

「瑠璃の宝石」アニメ 第4話より
コミカルながら川から採集した鉱物を元に採掘できる山を絞り込んでいく手法は論理的かつ分かりやすく、非常に面白かったです

また中盤からは新たなキャラとして凪の後輩”伊万里 曜子”、瑠璃のクラスメイトである”瀬戸 硝子”が登場し、これまたこの二人の関係性がグッド。

硝子は瑠璃と共に、凪と曜子たちと鉱物採集などをしていくのですが、瑠璃は凪を、硝子は曜子を慕うような構図となっていき、険悪さは無いもののどこか”凪/曜子の方が素敵”みたいな雰囲気を見せる所が有り、これもまた百合妄想を捗らせてくれます!

「瑠璃の宝石」アニメ 第7話より
将来についての悩みを打ち明けて、応援して貰った事もあり、硝子の曜子への信頼度はかなり高いです
こちらも恋愛的なニュアンスでは無いものの、非常に美味しい関係性ですね!

そうした”妄想”を抜きにしても、鉱物に対して真摯に向き合っていく女性4人の物語はマイナス要素は無く、非常に見易い作品と言えるかと!

  お話自体について 鉱物採集×日常系  

キラキラしたもの・・・ストレートに言ってしまえば宝石が好きな瑠璃が、”自分でも見つけられるかも”という動機で山へ入り、凪と出会って採集(鉱物学)の世界に踏み込む、と言うが始まりにして全てですね。

日常系のストーリーという事で、劇的な事件こそ無いものの基本的な構成である”鉱物を探索して学び、採集や学びの喜びを皆で分かち合う”という展開を鉱物や身近な自然の煌めきと共に描かれるのは、心地良い感動を与えてくれます

「瑠璃の宝石」アニメ 第1話より
第1話終盤の瑠璃の笑顔は鉱石の煌めきと共に描写され、二重の意味で眩しいですね!

鉱物学・・・特に採集に関しての学問的な面や注意点なども簡潔ながらもしっかりと言及されており、主人公である瑠璃と同様に自然と学びの喜びを味わえるのは純粋にお話として面白いです!

  注意点について 百合度は薄め、学問的な要素は好みが分かれるかも?  

個人的には特に注意点は無いですが・・・客観的に考えると、 百合度は薄めと言う点と学問的な要素は好みが分かれるかも?という点でしょうか。

百合要素に関しては男性が絡んだり、決定的に仲違いするような展開は無くマイナス要素は無いという点で安心して見れますが、劇的な要素も無いため恋愛寄りの感情やイチャコラするような要素を強く求める方には物足りない可能性は高いと思います。

また作品の面白みは、鉱物に対しての”学びの喜び”にある部分が大きいですし、基本的には瑠璃の鉱物採集は成功で終わります。これは”見易さ”や”爽やか余韻”に繋がる良い点でも有りますが、その分葛藤などの強いドラマ性は薄い傾向に有ります。

そのため鉱物採集に対して全く興味を引かれないと、全体的に退屈に感じてしまう可能性は有りますね。

  結論について 一緒に鉱物への理解を深めていく様に百合を感じられるなら是非  

先述したように劇的な展開や強めの百合要素は薄めです。ですが、瑠璃が凪に導かれて鉱物への理解・・・大げさに言えば世界をより好きになっていく理由の一つが凪への信頼や憧れ、友情によってであると言うのは百合的には非常に良いですね。

「瑠璃の宝石」アニメ 第13話より
これまでの経験から鉱物に対して様々な想いを馳せ、凪と語らう瑠璃
言い換えれば自然の美しさや壮大さに気付いたとも言える訳で、その切っ掛けが凪という年上の女性との出会いというのが百合的に美味しいですね!

また鉱物を好きである事を幼少時の体験から公言できなかった硝子が、瑠璃と知り合い、明るくなっていく様や少し内気な所もある曜子を慕うようになるのは関係性として、物語としても百合要素としても楽しいです。

※お互いに信頼、尊敬しているものの感情のベクトルは 瑠璃→凪←曜子←硝子 といった雰囲気になっているのが色々と想像させてくれます。

またこうした日常モノは近しい関係性(同じ学校や学年であること)である事が多いですが、高校生と大学生の関係性というのも珍しく、そういう意味では新鮮味があるのも好印象。

こうしたある種の師弟関係に百合要素を感じる方や鉱物採集や学問的な要素を面白いと思える方は、是非お勧めしたい作品ですね!

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