![]() | 対応ハード | NS、PS5,Xbox Series X|S、PC(Steam) |
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ゲームジャンル | ハイテンポシューティング | |
プレイ人数 | 1人 | |
発売日 | steam版:2024/8/27 CS版:2025/2/13 | |
百合要素の傾向 | 義姉妹、友情、信頼、仲間 | |
公式サイト | 公式X:@hinyari9 CS版公式サイト:救国のスネジンカ | Game | PLAYISM公式サイト | |
関連サイト | ※コラボイベントにてスネジンカが登場(但し作品としては「溶鉄のマルフーシャ」とのコラボ) | |
備考 | ストーリーとしては続編があると思わせる結末 |
救国のスネジンカ | コンソール版のリリース PV
本作は「溶鉄のマルフーシャ」の続編して、前作主人公であるマルフーシャの義妹であるスネジンカが主人公。
正直、前作をプレイした身としては「何で、スネジンカが戦場に出ちゃってるの!?」と叫ばずにはいられない展開です(涙)
が!ストーリーが”ある日突然連絡がつかなくなってしまった姉を戦場から連れ戻す為、民間軍事企業ブルーピーコックへと入社し、様々な戦場へと向かう。”である・・・つまり姉であるマルフーシャへの愛ゆえに戦場に立つ事を決心したというのですから、百合好きには堪りません!(爆)
お陰で、もうスネジンカが心配で泣けてくるやら、百合煩悩が炸裂してニヤるやらで情緒がおかしくなりますヨ!!
・・・と、冗談はさておき。姉:マルフーシャとの関係は描写されるものの、ボリューム的に作中の百合要素のメインとなるのは前作同様に仲間となる女性キャラの面々。
何でもかんでも「きらい」と言う”リシチカ”、穏やかで真面目な人格者なのに爆弾犯という前科を持つ”アブレック”、頼まれるとどうしても断れない”デジク”等々、これまた前作同様に個性的かつ魅力的な女性キャラを仲間とする事ができ、それぞれイベントとゲーム的にはこれまた前作同様にバッドEDながらEDを楽しむ事が出来ます。


「救国のスネジンカ」steam版より
常に”きらい”と否定形で話すリシチカ
そんな彼女がふとスネンジカに”きらい、じゃない”と漏らすシーンはストーリー終盤という事もあり、悲劇的な結末を予感させながらも百合的にもストーリー的にも非常に盛り上がります!
まぁトゥルーエンドがトゥルーエンドしてないと言うか何というか、という辺りも前作同様なのですが(苦笑)
とは言え、だからこその良さ・・・特に百合的には心に刺さる物が有り、キツい展開に耐性がある方にはむしろ強くお勧めしたい!
アニタやデジクのキャラEDはそれぞれの”通信できない通信兵”、”断れない斥候兵”という設定が強く活かされていて、泣けてくる一方で百合的に尊さも感じられて情緒がおかしくなりましたヨ。


「救国のスネジンカ」steam版より
アニタ、デジクは両方とも人当たりが良く、スネンジカとも明るいやり取りが多かっただけにキャラEDのキツい展開は心に刺さる物が有りました
特にデジクのEDは、強烈にキツい百合ストーリーが想像できそうな余地があったので印象深かったです
結論としては”恋愛的な百合だけを求めるのでなければ、間違いは無し!”ですね。
本作は続編が予定されているとしか思えない結末を迎えるため最終的な結論は出し難いとも言えるものの、少なくとも今作そして前作「溶鉄のマルフーシャ」は百合的に十分に楽しめる作品と言えるかと!
お話、ゲーム要素について
お話としては先述したように”ある日突然連絡がつかなくなってしまった姉を戦場から連れ戻す為、民間軍事企業ブルーピーコックへと入社し、様々な戦場へと向かう。”というもの。
前作と違い、義姉であるマルフーシャを捜すという目的はあるものの、純粋な続編であるという事もあり、思わず「ふざけんな!」と叫びたくなるような理由での重税&軍国主義にさらされながら戦うというディストピアな世界観はそのまま。う~ん、救いがねぇ・・・。

何とも辛い世界観ですが、だからこそ抗うスネジンカたちの姿に説得力と魅力が出るとも言えますね。
翻って、ゲーム的には前作同様に、基本は“防衛対象を守る拠点防衛型STG”で、日々の(渋い)報酬でカードを購入し、武器・パラメータ・仲間を補充&成長させていく方式。
操作的な面やゲーム体験も基本的な面は前作同様で大きな変更は無いですが、様々な面で前作からよりプレイが楽しめるよう改良が施されています。主な変更点は以下の通り。
”アイテム”が使い切り品とクールタイム武器に分けられた
パラメータに上限が無くなった
ストーリーの分岐によってステージ構成が変わるようになった
アイテムは前作も緑アイテム(防衛対象を守れるバリケードや地雷などの設置武器)、青アイテム(電熱砲など強力な武器)といった形で使用でき、今作も基本的には同様。
ですが、アイテムは前作の使い捨て制からクールタイム制になったため強力な武器や使いやすい武器をいざという時の保険として使い続けられるのは非常に心強いですし、いつどこで切り札を切るか?という考え方が出来るのはゲーム的な面でもより面白くなりましたね。

”攻撃”などのパラメータ制限に関しては無双できるほど上昇する・・・という訳では無い(ある程度成長すると、一気に成長が鈍化するため)のですが、自分の好みのビルドを目指せるという形になったのは個人的には好印象ですね。クソ政府がガッポリ税金持ってくせいで、あんまり成長にお金を回せない事もしばしばですが!(怒)
ストーリー分岐は文字通り分岐する-前半戦をノーゲームオーバーでクリアすれば選択肢で任意に選べる-ため、大きく分けて2種類の物語を楽しめるのは勿論、ステージ構成も変わって面白いです。
コンテナを積み上げての防衛だったり、戦車での進軍だったりと、基本のゲーム性はそのままに戦い方が変わるステージを楽しめるのは非常に良いですね。
総合すると、ゲーム的に順当なパワーアップを遂げつつ、物語の続きを楽しめる非常に王道/正道な2作目作品、です!
注意点について 前作同様にシリアスな世界観とランダム要素に付いて行けるかがポイント
注意点も前作同様で、以下の点が挙げられるでしょう。
百合的には友情や信頼、親愛が前提で恋愛的な要素は無い
世界観、ストーリーが非常に過酷
運が悪いと厳しいプレイになる事もある
仲間とのED(ノーマルED)を回収していこうと思うと、ややプレイが冗長(同じステージ構成である東部ルートを周回する必要があるため)
逆に言えば、前作を楽しめた方には、ほぼ確実に百合的にもゲーム的にも楽しめると言えるでしょう。
初見の方は、ストーリーがほぼ真っ直ぐに繋がっている事もあり、前作も合わせてチェックして肌に合うか確認するのが良いかと!
結論について 過酷な世界観で描かれる姉妹と仲間の絆に百合を感じる方は是非!
前作同様に仲間たちとの絆に加えて、姉:マルフーシャとの関係・・・つまりは姉妹の絆と関係性も描かれる本作。
ディストピアな過酷な世界観であるが故に手放しではお勧めし辛い所はあるものの、だからこそ輝く百合があるのも確か。
心情的にはしんどい所がある本作ですが(汗)、ゲーム的には1度のプレイは短め(1時間前後)であるためプレイしやすく、そういう意味ではお勧めしやすいですし、ビルドが上手くハマった時の爽快感は◎
過酷な世界に挑む気持ちが整っている方には、前作と合わせて是非お勧めしたいです!
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前作「溶鉄のマルフーシャ」の感想記事

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