人気ライトノベルの第1作のアニメ化作品。所々変更されている点はあるものの基本的には原作に忠実な展開であり、百合要素(ストレートに百合ップルも登場)もある作品。
その一方でほとんどのキャラが理不尽とも言える死を迎える事など苦々しい展開も多く、明るく楽しい作品を求める人やキツい展開が辛い人には厳しい内容とも言えます。
また百合要素や物語に悪い影響を与えている訳では無いものの、男性キャラが魔法少女に変身している点はそういう要素を嫌う人に取ってはマイナスかも知れません。(個人的に全く問題無い・・・本作でのこの設定の使い方はむしろ面白いと感じましたが)
実に16人もの魔法少女が登場する本作ですが、後半になるつれて死闘が繰り広げられる事もあって女の子同士の強い繋がりを感じさせるペアが多数登場し、百合的に楽しませてくれます。
その物ずばり恋愛としてのカップル ヴェス・ウィンタープリズンとシスター・ナナ
反抗的な態度のリップルとその面倒を何だかんだと見て友情を育むトップスピード
病的とも言える憧れをルーラに向けるスイムスイム/スノーホワイトに向けるハードゴア・アリス
そのどれも描写の多寡など差異はあるものの、百合的に充分に楽しませてくれる関係性を持っています。
上記のように百合的にはかなり良い感じなのですが、ほとんどのキャラが死亡してしまうためお気に入りのカプを見つけても次回には死亡してしまう・・・といった感じになるかと思います。
冒頭でも書いた通り、その死に様は理不尽と言って良い物が多く、お話としては面白いとしても百合を見るという点では悲劇百合と思っておかないとダメージが大きいですね(苦笑)
最後に他の媒体の同名作品・・・原作小説やコミック版と比べると一長一短といったところでしょうか。
心理描写に関しては原作小説の方が詳しく楽しめるケースもちょくちょく有りましたし、バトルの駆け引きではコミック版の方が好みの面も有りました。
ですが、アニメ版ではリップルとトップスピードについて深く描写されていたり、番外編のエピソードが織り込まれて時系列的に分かり易く見れたりしました。
そして当然の事ながら魔法少女達が動いて喋るという魅力は他の媒体には無い魅力です。
小説、コミック、アニメと3拍子揃った作品なのでバトルや百合要素など様々な点を見比べるとまた違った魅力が見えて来る作品であり、アニメを見終えたら是非、他の媒体の作品も鑑賞して欲しいですね。
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