今月の注目本は「ヴァンパイアハンターに優しいギャル」を話題に。
特設ページ
明るい日常とちょっとシリアスなバトル要素の対比が面白い友情百合ノベル
特設ページの紹介からも分かりますが、テーマとしては元ヴァンパイアハンターの銀華が日常に帰る事によって起きる”オモテの日常”と”ウラの日常”の対比ですね。
で、ここでミソとなるのが主人公は普通のギャルと言える琉花であること。まぁ男性主人公ラノベではちょくちょくある設定では有りますが(苦笑)、スタートが変に特別な関係ではなくクラスメイトから友人として接して行く過程が良い意味で普通で好感触です。


明るく楽しいオモテの日常とシリアスな雰囲気も漂うウラの日常
どちらも銀華と琉花が親しい関係になっている事が伺えて◎
百合的には”ダチ”という表現が使われている事もあり、あくまで友情だと思われますが、試し読みを読む限りは最初は”ちょっとヤベーやつ”という認識から異形のモノに襲われるという非日常も絡めて仲良くなっていくであろうという展開は王道故に安定した良さを楽しめそうです。
また純粋に物語、小説としても戦闘を交えた場面は緊張感のある雰囲気が漂い、日常では何でもない事が時に明るく時にちょっと面倒臭いという雰囲気を漂わせながら描写されており、そこも好印象。
恋愛的な百合では無いと思われますが、程良いシリアスさを含んだ楽しい友情百合を楽しめそうで期待したい1作です。