訪問者様より情報を頂いたフリー百合ADV「Affection-三姉妹と従者の少女-」をかなり遅ればせながら(汗)プレイしたので話題に。
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Affection-三姉妹と従者の少女- - mismi_s - BOOTHお話を大雑把に書くと
身寄りが無くなった少女”沙耶”がメイド(従者)としてクレアとその妹たちであるシルヴィア、マリーの三姉妹に仕える事に。最初こそ長女クレアの従者という形で過ごすが、シルヴィア、マリーと接する機会も多く、彼女たちに惹かれていく事も・・・。その中で沙耶自身と主人とする三姉妹いずれかのヒロインの悩みなどの抱えている物が明かされていく。
と言う感じでしょうか。結論としてはクレア、シルヴィア、マリーのいずれかの従者=恋人になる訳ですが、ストーリーで明確に三姉妹の誰かを主として選べと言われている訳ではなく、三姉妹の交流の中で自然と関係が出来上がっていく流れになっていくのは非常に良かったですね。
また、沙耶が三姉妹の誰かを選ぶ形になる訳ですが、姉妹仲は非常に良好であり、誰を選んでも温かい雰囲気が維持されている点も好印象。沙耶も三姉妹(特にシルヴィア)も色々と抱えている事がある=暗いとも言える要素があるだけにこうした展開のお陰で、その暗さが救われていく形になるのは本当に良いです。
クレア 過去に因縁がある事もあり、色んな意味で王道なルート
当主である事や雰囲気が一番”主人”らしい事もあって、今作のテーマの一つであろう主従百合という意味合いでは一番王道な印象です。
また恋愛的な意味でも、過去に縁が有った事もあって、これまた王道な印象を受けます。
恋愛的な、と言えば沙耶が誘い受けな所が強調された―沙耶は全ルート通して、そういう所が有りますが!―印象が有ります。同衾した際に「優しくして頂けると・・・」と言ったりとか、望みを言いなさないといわれたら「消えない傷を付けて欲しい」とか言ったりね!
他のルートでもそうですが、こういう直球じゃないえちぃ要素があるのは個人的には楽しかったです!
シルヴィア 気難しく中々打ち解けられないが、同じような傷を抱える者同士の愛を感じさせる
クレア、マリーは最初からかなり沙耶に好意的ですが、シルヴィアはかなりの塩対応(苦笑) まぁ姉と妹が信頼するなら、と必要以上に邪険にして来る事も無いですし、ルートを進めればその理由も明らかになる・・・要は心底から沙耶を嫌っている訳では無いと分かりますが。
とは言え、関係性がそんなスタートなので選択肢がちょっと分かり辛く、ルートに入るまで多少手間取りました(汗)
ですが、その分、デレてくれるようになるまでの過程とデレた時の破壊力はかなり高かったですね。またクレアとマリーも悩みなどの要素が有りましたが、シルヴィアとは”夜、中々眠れない”という同じ悩みを分かち合う者同士という事もあって、そういう点でも共感しやすい関係性だったと思います。
お陰で膝枕や頭を撫でるというシチュを何度も楽しめましたし!
あとシルヴィアのCGは絵面も妙にえちぃのがインパクトが有りましたね。シルヴィアに看病してもらう中で半裸で身体を拭いてもらうなどの直球なイベントがあったせいも有りますが、それよりも素直に頼れる相手として認めた沙耶への愛が炸裂した感が強く、そうした結果がちょっとえちぃ雰囲気になっているのでしょう。
個人的には大好きなシチュ、関係性と言えるので万々歳ですが(笑)
マリー ちょっと小悪魔な末妹にも悩みはあって・・・
クレアとは違ったアプローチながら、彼女と同じく沙耶に最初からかなり好意的な末妹:マリー。
三姉妹全員が沙耶より年下では有りますが、外見も相まって年下である事を意識させつつも、その言動は沙耶を振り回すような所もあって、小悪魔的なアプローチと愛情を見せてくれる娘ですね。
個人的には年下攻めが好きなので(笑)、沙耶を”ろーらく”していく過程はニヤニヤする・・・特にCGもあった沙耶に耳かきをしてあげるシーンは、年上メイドが年下お嬢様にずぶずぶに甘やかされているというシチュも相まって、かなり好みでした!
そんなマリーも、やはり抱えている物が有り、それを沙耶が何とか受け止めてあげるという展開は百合的に好印象という事は勿論「二人とも不器用なんだな・・・」と感じさせる点がまた感情移入させてくれました。
アナザーエピソード メイド長”志筑明依”視点の物語
沙耶が訪れる直前~直後のストーリーをメイド長”志筑明依”視点で楽しむストーリー。番外編という事もあり、ボリュームは控えめですが、沙耶以外の視点からの三姉妹を多少の百合要素を交えながら楽しめ、正にアナザーエピソードとして非常に興味深い内容でした。
個人的にはクリアしてからプレイした方が各ヒロインや沙耶の見え方が色々と変わって楽しいかと思いますね。
結論としては”百合要素をしっかり楽しめるADV”と言えるかと思います。CG枚数やゲームその物のボリュームは中規模という印象ですが、内容自体が良い事やフリーであるという事を考えると、かなりお勧めな作品と言えるかと。
強いて留意点と言えそうな点を挙げるとすれば、立ち絵とCGを担当されている方が違う(絵柄が異なる)事や主従=恋愛という展開になっていくのが苦手という方・・・主従百合と恋愛百合は違うんだよ!という方は展開が気になるかも?というくらいでしょうか。
いずれにせよ、それは作風の好みという点での留意点であり、百合的には100%安心して楽しめる内容なので是非一度プレイをお勧めしたい作品です。