全4巻
両親のブラジル転勤を機に叔母の家で暮らす事になった主人公さくらが、近所の上桜姉妹と飼い猫10匹と時々(笑)叔母”多摩子”と過ごす日常コメディ。
当初はしっかり者であり、どちらかと言えばさくらと多摩子をお世話する側だった二子。
が、風邪の看病をさくらがしてあげたのを機に、二子は甘えたがりに・・・作中でいう”甘ったれモード”に突入。
第5話辺りから毎回のようにキスする事に。
で、その内にキスだけでなくお風呂も一緒に入るのがデフォルトになり、甘えると言っても程度があろう!と(笑)
そんなゆる~~い、二人のシーンを安定して楽しめるのはグッド(o^-')b グッ!
先ほど”安定して”と書きましたが、本作は安定し過ぎて”波”が有りません!
作中、後書きなどで「ぼ~っとした漫画」などと言及されていますが、劇的な要素が本当に有りません。
時間は作中でキチンと進む(なので、進学や受験などのお話もあり)ので、様々な変化は有るのですが・・・さくらと上桜姉妹と猫10匹、時々多摩子さんと言う生活自体に変化は無し。
本作のように名前有りの男性キャラ(三坂くん)が登場する作品の場合、良くも悪くも強い影響を与える事が多いのですが、”さくら達の生活”という意味では全く影響を与えてはいません。
極端な表現をすれば、ほとんど空気です(笑)
ちょっと関係性は変わっているものの、リアルでも十分有り得るシチュエーションであり、本当に日常系漫画と言える内容ですね。
そのため、これをまったりとして楽しめると取るか、劇的な要素が無くて退屈と取るかで評価が分かれそう。
百合的には二子の行為をさくらが受け入れているため、悪くは無いですね。
ただ、二子からのキスを「女の子同士だからノーカン」といったセリフも有り、キスという絵面に比べて友情百合という意味合いが強くも感じられ、物足り無い気もしました。
そのためガッツリした展開を期待していると、ちょっと拍子抜けするかも知れませんね。