管理人が把握している範囲で今月の注目作は「拝啓、在りし日に咲く花たちへ」ですね。
掲載サイト様
拝啓、在りし日に咲く花たちへ|カドコミ (コミックウォーカー)
お嬢様学校に入学した主人公:かすみが図書館で偶然見つけた手紙に返信して見たところ、相手から返信があり、そこから不思議な文通が始まる・・・というのが大まか粗筋ですね。
百合好きの方なら察せられる方も多いでしょうが、実際に紹介文などで”エス”をテーマにしていると明言されており、作中でもずばり吉屋信子の「花物語」が重要な要素として登場します。

図書館通いが趣味となっているかすみが感銘を受けた作品として「花物語」が登場します
お嬢様学校での不思議な文通と言うのは、個人的な印象としては短編ではちょくちょく有るテーマだと思うのですが、本作のようにしっかりと尺を取って描かれたのは珍しい印象。それだけにかすみの”お姉様”からの返事や返事が来るまでの時間に一喜一憂する様は愛おしい物が有ります。

作中でかすみが言及しているように顔も名前も分からない
だけど姉と妹になろうとして、かすみが心を動かす様は非常に愛しいです
基本的に手紙だけで物語が進行する事や舞台が学校からほとんど移動する事が無いので、劇的な動きはほとんど有りませんが、かすみの心情や手紙のやり取りが活き活きと描写されていてそうした点は感じさせません。と言うか、”改めて考えると”動き”はあまり無い作品だったんだな・・・”と記事を書いている今気づいたくらいです(苦笑)
相手を想って一喜一憂する姿が好きな方、古典的な百合のイメージが好きな方、そして恋愛とはまた違う百合(女性同士の関係)が好きな方には是非チェックをお勧めしたい作品です!
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