リズと青い鳥

以前に話題にした劇場アニメ「リズと青い鳥」ですが、鑑賞してきたのでその感想をば!

友達以上恋人未満の煮え切らないカップルにしか見えない!

いや、もうあんまりな出だしですが(笑)、見た感想はこれに尽きます(笑)

本作の出だしは校門で希美を待つみぞれの姿からスタートするのですが、百合好き目線からすると、もうそれが恋する乙女にしか見えません!(笑)

自分でも『百合脳乙』と思わないでも無いですが(笑)、みぞれは待っている間ず~っとそわそわ、人影が見えたら違う娘でちょっと落胆、そして希美が見えたら明るい表情に、なんて流れを見たら妄想するな、という方が無理です!!

で、希美の方は希美の方で自分は他の娘と楽しく談笑しているのに、いざ自分がみぞれをプールに「プール行くけどみぞれは来る? 誘いたい娘とか居る?」といった事を聞いて「誘いたい娘が居る」と返答されたら、思いっ切り動揺しているんですよ?

見ている方としては『あ、これ絶対にみぞれは自分以外の娘とは遊ばないと思っていたんだな』って感じですよ!

お蔭で鑑賞している間は『早くお互いの想いを確認せんか!』とか『希美ぃ・・・みぞれの事をちゃんと捕まえておかないとダメじゃないか』とか、そんな事ばかり考えてしまっていて、見出しでも書いた通り友達以上恋人未満の煮え切らないカップルを見守っている気分でした(笑)

神無月の巫女ネタか!?と思うようなシーンもあって、一瞬頭が真っ白になった(笑)

まぁそうは言っても恋愛ストーリーでは無いのですが・・・それに匹敵するようなシーンがこれ。

ロングPVでも少し描写されているシーンですが「希美があたしの全部なの」というセリフがあるシーン辺りで”大好きのハグ”が炸裂するんですよ!

『リズと青い鳥』ロングPVより
このPVでのシーンだけでも結構な火力が有りますが、本編だとこの辺りで”大好きのハグ”も炸裂します!
お蔭で、それを思い出して、またニヤニヤしてしまうと言う(笑)

それは中学生の頃に流行ったという”お互いに相手の好きな所を言い合って抱き合う”という素晴らしい行為なのですが・・・希美とみぞれもこのハグをしてくれます。

で!!

そこでみぞれは「希美の足音が好き」「希美の○○が好き」~と連呼するんですよ!!

もうこの辺りは内心で『神無月の巫女やんかー!』と叫んだり、『足音が好きって!!!』と悶えたり、顔がニヤニヤするのを抑えるのに必死だったり、頭が真っ白になるレベルでした(笑)

この時点でパンフを買って、BDを予約&購入したら見返そうと思いました(笑)

「リズと青い鳥」というテーマへの考え、劇中アニメもまた百合的に素晴らしい

本作を見るまで「リズと青い鳥」という作品は知りませんでしたが、少なくとも本作の劇中アニメ・・・リズと少女(青い鳥)の交流は百合的に充分素晴らしい内容でした。

こちらも恋愛的な主旨では無いでしょうが、”愛”というセリフが飛び出す辺りは充分に美味しかったです(勿論、純粋に童話的なストーリーとしても良かったです)。

また「リズと青い鳥」という楽曲を演じる上で、みぞれが青い鳥である少女を自分の元から羽ばたかせるというリズの考え方を理解出来ないと言うのも、また共感できて感情移入しちゃいましたね。

『少女(青い鳥)が自分の元に居たいならそれで良いじゃないか』と言うのも有りますし、また一人ぼっちになる事への恐れからそれを避けたいという感情も分かる。

それに・・・少女(青い鳥)が自分の元から去る前提で来たのだとしたら許せないだろうなぁ、と。

これは管理人の個人的な考えですが、リズは何とか自分一人で耐えられる生活をしていたのに、それを少女(青い鳥)は壊した訳ですよね?

勿論、それは少女(青い鳥)の好意であり、愛である訳ですが、もし別れる事が前提ならそれは残酷なんじゃないかと。

正しく「こんなに苦しいのなら、こんなに悲しいのなら愛など要らぬ!」ですよ(笑)

まぁ劇中のリズは自分の意志で少女(青い鳥)を自分の元から羽ばたかせた訳なので、この考え方はおかしい訳ですけど・・・ちょっとこんな風に考えちゃったのも事実ですね。

と、少し話が逸れましたが、このみぞれ=リズ、青い鳥=希美という構図がふとした瞬間に崩れた時が非常に印象的でした。

この辺りは詳しく書くとネタバレが酷いので避けますが、お話としても百合的にも『ああ、そうか。そう言う事か』と思わせてくれてとても面白かったです。

百合好きなら見て損は無し。少なくとも管理人はニヤニヤを隠すのが大変でした(笑)

と言う訳で百合的には大満足でした!

恋愛話、という訳では有りませんが、限りなくそれに近い・・・百合好きからすれば妄想がノンストップになるくらいの火力は有りますね(笑)

ラストに関しても”別れ”を意識させる雰囲気だったので、そこは心配していましたが・・・個人的には悪く無かったと思います。

少なくとも個人的には二人の関係が断たれた、とは受け止めなかったので。

お話としてもみぞれと希美の関係性に絞っているので「響け!ユーフォニアム」を見ていなくても、それなりに分かる内容となっていましたし。

まぁ希美が1年生の時に吹奏楽部を一度辞めてしまっていた、という辺りは「響け!ユーフォニアム」を見ていないと詳細が分からないっぽいので、そこはちょっと引っ掛かりましたが・・・全く話が分からないというレベルでは無かったです。

とまぁ、色々と書きましたが言う事は一つ。

『百合的に損は無いから、取り敢えず観に行こう!!』

公式サイト

『リズと青い鳥』公式サイト

『リズと青い鳥』ロングPV

コメント

  1. 千のリキュール より:

    更新お疲れ様です、お久しぶりですリキュールです。
    自分も初日の一発目に観てきましたが素晴らしい作品でしたね!
    原作を読んでいなかったのでまさか大本命の加瀬さんの前にこんなにいい百合が観られるとは・・・!
    まぁのぞみぞの話ということである程度は期待してましたけどねw
    個人的には第三楽章のソロパートが好きですねぇ。
    あれは完全に愛の告白でしたね。凄くグッときました!
    パンフを読むと分かりますが百合を目指したというよりも、二人の関係性を描いていたら自然と百合になったという感じでしたね。
    希美が現状を受け入れられればまた二人で歩んでいけると思うので、そんな未来を想像してにやにや過ごしていきたいと思いますw

    そして大本命の加瀬さんですがこちらもいいですねぇ。
    個人的には百合作品に合うとずっと思っていた明日への扉が主題歌なのがめちゃくちゃ嬉しかったですね、早くCD欲しいです。
    ムビチケ特典のドラマCDも聞きましたが、キャストもみなさんピッタリで期待値が高まりました。
    公開日が待ち遠しいですね!

    というわけでこれから百合展に行ってきますので今回はこの辺で。
    それでは、また。
    混んでないといいなぁ・・・w

    • 百合ゲ好き管理人 百合ゲ好き管理人 より:

      コメントありがとうございます!
      またお越し頂けて嬉しいです!

      いや~管理人も「響け!ユーフォニアム」は見ていませんでしたが、引き込まれました!
      管理人は事前に秘村シキ様から「多分、見ていなくても大丈夫」というアドバイスを受けていたのですが、的確なアドバイスに感謝!ですね。

      管理人は分かり易い”大好きのハグ”シーンが好きですね!
      記事でも言及しましたが「『神無月の巫女』ですか!?」って感じでニヤニヤが止まりませんでした(笑)

      そうですね。パンフはまだ全て読めていませんが”百合”という単語は見かけませんでしたし、のぞ男とみぞ男=男性同士でも成り立ちそうなお話という言も有りましたし。
      ただ、だからこそ変に百合を特別視した感じにならず、そこがまた良いのだと思いますね。

      パンフでも言及されていましたが、二人のその後は観る人によって変わりそうなラストでしたよね。
      個人的には希美がみぞれを支えるというセリフに希望を持っています。
      卒業しても、希美が音楽活動をするみぞれを支えていく流れになっていけば未来は二人の物ですよ!

      「あさがおと加瀬さん。」CDの予約も始まり、少しずつボルテージが上がっている感じですよね!
      ただ・・・管理人は映画に行けない可能性が高いのが(涙)
      ムビチケ特典ドラマCD、羨ましい・・・BD特典に入れてくれないかなぁ(遠い目)

      おお~!気を付けていってらっしゃいませ。良い百合展を!

      コメントありがとうございました!
      またお暇な時にでもお越し下さいませ。
      それでは失礼致しますね。

  2. 秘村シキ より:

    秘村シキです。
    久しぶりにコメントさせていただきます!!!!

    って、一体、何ヵ月前の記事にコメントしてるんだー!って感じですが、
    たった今、「リズと青い鳥」のブルーレイの視聴が終わって、
    あまりの感動に居ても立っても居られず、コメントしておりますw

    いや~~素晴らしい!!素晴らしいしか言えませんね!!
    映像の美しさ、シナリオの良さ、そして、もう百合的な破壊力が凄まじい!!!!
    分かりやすい百合恋愛台詞は一切ないのに、それ以上の破壊力がありましたよ!!!

    結局、希美もみぞれも、それぞれが互いのことを青い鳥だと思っていた、という感じでしたね。
    (自分は最初、ずっと、みぞれ=リズ、希美=青い鳥という風に思い込んでいたので、
    終盤で希美の気持ちが見えた時、ああ……………そうか、って感じで驚きましたね)

    というか、もう、みぞれ、希美のこと好きすぎるでしょう!!!
    序盤、心の声とか一切ないのに、動きや仕草で、友達以上というか恋人以上の感情を
    抱いているように見えて、破壊力ががががが!!
    あと、序盤で希美が「大好きのハグ」を仕掛けられて、戸惑ったみぞれが、
    中盤、逆に仕掛けて、でも、弱腰で上手くいかず、でも、終盤で強気にハグしたのは、もう最高でしたよ!!
    管理人様も仰っていたように、「希美の○○が好き」も素晴らしかったです!!
    自分の場合は、最初ニヤけて、その後「おお………おお……………おお」とか、
    よく分からない呟きを漏らしてました(苦笑)
    「足音が好き」とまで言うあたり、愛の深さ、重さが現れていて、とっても好みでしたww!

    対して、希美。序盤はみぞれと違って、好き好きオーラは出していなかったけど、
    自分以外と仲良くするみぞれに対して動揺したり、不満げな態度が垣間見えたりで、
    やっぱり、みぞれと同じくらい好きなんじゃないか~~!!、とニヤニヤ。
    そして、リズと違って、みぞれの空を支える=ずっと一緒にいる宣言に、おおっ!!てなりましたww
    この二人は、これからも末永く幸せになれるだろう、と予感できる終わり方がグッドでした!!

    しかし、90分が一瞬に感じて、かなり見入ってしまいましたし、濃密な内容で大満足なのですが、
    それでは、どんな話だったのか、と思い返してみると、
    「友達以上恋人未満の煮え切らないカップルにしか見えない!」
    という管理人様の言葉が実に的を射ていますねwというか、この一言に尽きると言うかww

    童話の方の「リズと青い鳥」も切ないですが、百合的に美味しい話でしたよね~
    個人的には最後に青い鳥と別れるときに「これが私の愛なの」という風な発言が良かったですね。
    「友情」ではなく「愛」と表現した辺り、妄想が止まらんです!!

    いや、本当に素晴らしい作品でした。
    物語とは別に絵がすごく綺麗で、絵描きとして凄く参考になりましたし!!
    本当は「加瀬さんとあさがお」のブルーレイの話もしたいところですが、
    かなり長文になったので、またの機会に(苦笑)

    それでは!!

    • 百合ゲ好き管理人 百合ゲ好き管理人 より:

      コメントありがとうございます!
      またお越し頂けて嬉しいです!

      お久しぶりですね!そして遅筆は「こちらこそ、すみません!」な状況なのでお気になさらず(苦笑)
      まぁ冗談はともかく以前の作品でも、いやだからこそ話題にして頂けると嬉しいです!

      いや、そのお気持ち分かりますよ。
      管理人も心の中で(映画館なので声が出せなかったので)、「おお~~。おお・・・」って言いまくってましたから(笑)

      みぞれ→希美の感情はもう凄い伝わって来ましたよね!
      しかも仰る通り、分かりやすい百合恋愛台詞は一切無いのに、それが伝わって来るのが、また凄かった!
      ストレートな描写や表現が無くても濃くて深い百合を表現できるという好例な作品ですよね!

      誰がリズで、誰が青い鳥か?は本作のテーマの一つですよね。
      それが二人の関係性にも関わりながら、終盤でのみぞれの気持ちの変化や希美の気持ちが分かった時がまた感動と驚きを与えてくれるのが、百合的には勿論、純粋にお話としても素晴らしいですよね!

      記事でも言及しましたが、「そうか、そういう事だったのか」と思わせてくれました。

      「足音が好き」は名台詞ですよね!
      と言うか、好きな人の好きな所と言われて”足音”って、まず出ないでしょう(笑)
      どんだけ好きなんだよ!と(笑)

      希美は・・・何と言うかみぞれ以上に面倒臭い娘でしたよね(笑)
      まぁでもラストで気持ちの整理が付いたようで、一安心。
      後は面倒臭いタイプであるみぞれを受け止めるだけの精神力と包容力-出来れば友奈ちゃんレベル-を身に着けて欲しいところです(笑)

      いや~管理人も観ている途中は百合百合しさ&二人の気持ちの変化や種明かしで頭がいっぱいでしたが、思い返すとやっぱり「友達以上恋人未満の煮え切らないカップルにしか見えない!」になりますよね(笑)
      そう思うと、ラストが二人の結婚式でも驚かなかったと思います(笑)

      童話の方の「リズと青い鳥」は初見でしたが、百合的に美味しいのは勿論、純粋にお話としても興味深かったです。
      記事でも言及しましたが、リズの元を離れる青い鳥はある意味で残酷なんじゃないか?とか、色々と考えさせてくれますし。

      仰る通り、本当に素晴らしい作品でしたよね。
      ”絵描きとしての参考”に関しては管理人に絵心が無いので分かり辛いですが(苦笑)、セリフ無しであれだけ希美への愛情を感じさせる演出-特に冒頭のみぞれ-は、絵だけで豊かな感情を感じさせ得る好例だと思いますね。

      うおおお!最近忙しくて、まだ「加瀬さんとあさがお」見れてません!
      いや、時間が無い訳じゃないのですが、しっかりと腰を据えて見たいので、中々見れないんですよ。
      期待している作品ほど邪魔されずに鑑賞したいので。
      まぁそんな事ばかり言っているから積み作品が増えるんですけどね(苦笑)

      コメントありがとうございました!
      またお暇な時にでもお越し下さいませ。
      それでは失礼致しますね。

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