「クダンノフォークロア」プレイ日記04

かな~~り時間が経っていますが(苦笑)、ようやく小兎ルートにて2回目クリアーです!

前半の選択肢次第で小兎→朔夜へ好意的な描写が増える

元々もう一度塔子さんルートを狙うかどうか迷っていたのですが、ならば二人共に好意的な選択肢を取ったらどうなるのだろう?と進めていたら小兎ルートに入ったという感じですね。

と言うか、初回プレイだと悉く、というレベルに近い勢いで小兎の選択肢を外していたのに驚く(笑)

「クダンフォークロア」PC版より
小兎は好意的な選択をすると女性(朔夜)が好きと取れる言動が多くなる印象です

「クダンフォークロア」PC版より
公式サイトでも公開されていますが、この夏休みで一緒に遊ぶイベントによって塔子さんルートか、小兎ルートに入ったかが分かる模様

で、その小兎ルートですが、色んな意味で塔子さんルートに近い印象でした。いや勿論細かいところは大きく違いますが、前回でも言及した”ある事件”が中心になること、そしてちゃんと結ばれているのに一抹の切なさを含んだEDになるところなどが似通っていました。

ここからはネタバレ感想です

小兎のために、ある意味で自分を曲げて行く朔夜をどう取るかで印象が変わりそう

上述の通り大まかには塔子さんルートと同じ・・・”山岸新名”殺害事件の真相を追いかけ、その真相を探る内に二人が結ばれるという展開でした。

ですが、当然の事ながら視点としては小兎の側に付く事になるので細かい点は色々と異なります。特に塔子さんルートでは途中から姿を見せなくなった小兎が早々に朔夜に発見・・・捕まる流れは朔夜が自身を傷付けてでも小兎を見つけた事もあって、ある意味で非常に情熱的。

「クダンフォークロア」PC版より
行方知れずになった小兎を誘き出すために朔夜が自分の拳を傷付け、入院の真似事までしたのは驚きました

また、終盤の展開・・・志摩家の跡継ぎの身代わり(養子)となっていたであろう第二の”志摩塔子”の遺体を見つけた後の展開も基本的には塔子さんルートと同じ、つまりは隠蔽する訳ですが、その中身は塔子さんルートとはかなり印象が異なります。

それは小兎が当初遺体を見た時に驚きを色濃く出しながらもある意味で最高の形で復讐が成った事で歓喜の感情を見せたこと。そしてどちらかと言えば正義感が強い印象がある朔夜がそんな小兎に同調した事でしょうか。

「クダンフォークロア」PC版より
復讐が既に成っていた事に歓喜する小兎
この辺りは声優さんの演技も相まって、結構な迫力が有ります

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小兎への想いを自覚したせいか、彼女の気持ちが分かるせいか、小兎の気持ちに同調する朔夜
個人的にはちょっと意外な反応でした

特に朔夜の気持ちという面で見ると、塔子さんルートでは沙和子さんという第三者が隠蔽を願い出て来た形になるのに対し、この小兎ルートでは当事者である自分達二人で”結論”を出しているため、ある意味で罪悪感がより強く出ている気がします。

そして、そんな秘密を抱えたまま結ばれるというラストは塔子さんルートと同じです。そのため-小兎の方が事件を過去の物としつつあるとしながらも-心身ともに結ばれながらも、どこか切ない雰囲気が漂うという点もまた一緒です。

そんな小兎ルートは塔子さんルートよりも肌色成分多めのCG&差分でキスシーンがあるため、それでも塔子さんルートよりイチャラブ度が高いEDと言えそうなのですが・・・どこかで朔夜が塔子さんに未練を残しているかのような心情があるのも、また切なさを強くしているのがポイント。

「クダンフォークロア」PC版より
塔子さんEDのCGも艶っぽい物でしたが、小兎EDのCGは更に肌色多め&差分でキスシーンも有ったりでキュンキュン来ましたヨ!

「クダンフォークロア」PC版より
塔子さんへの未練では?と思わせるシーンも
小兎を愛しているのは確かなのですが、心に小さな棘を抱えているという心情はまた切なさを感じさせます

どうも小兎ルートの朔夜は小兎への想いに気付いてからは-幸せだと思いつつも-自分を曲げている、小兎を最優先にしている節があり(EDでは剣道も辞めてしまっています)、そこをどう取るか・・・それほどまでに朔夜が小兎を想っていると取るか、それとも歪んでいると取るかで好みがかなり分かれそうなルートだと感じました。

ルートとしてはちょっと不自然と言うか、強引な印象もあるかな

と、上述のように大まかには塔子さんルートと近い展開ながら小兎への気持ちや感情という点では見所が多かった小兎ルート。ですが、見方を変えるとちょっと不自然と言うか、強引な印象も受ける展開もチラホラ。

まず気になってしまうのは、”小兎ルートだから”と言ってしまえばそれまでですが、朔夜が塔子さんより小兎に強く肩入れすること。いやそれはそれこそ小兎ルートなのだから当たり前かも知れませんが、それでも塔子さんの部屋に不法侵入かましたり、犯人である前提で動いている感が有るのは・・・。

「クダンフォークロア」PC版より
沙和子さんに見つかってしまったため塔子さんの部屋に侵入は出来なかった訳ですが・・・朔夜が塔子さんに対して、こうした手段に出たのはちょっとビックリしました

勿論、本当に塔子さんが犯人だった事を思えば裏をかくような手段に出るのは分からないでも無いのですが、前半(共通ルートと言うべき?)では朔夜は塔子さんに強い憧れを持って接していた事を考えると、事件の犯人だとするのは小兎の証言だけであり、それで強硬手段に出るのはちょっと説得力が弱い気もします。

まぁそれだけ朔夜が気付ない内に小兎に惚れこんでいた・・・とも取れますが、個人的にはもう少し朔夜が小兎に惚れ込む描写・・・それこそ塔子さんへの想いを振り切ろうと決意するほどの劇的で分かり易いシーンが欲しかったかな、と思いますね。

そしてもう一つ気になったのは小兎の新名への想いと言うか、あるシーンでの反応。

塔子さんが犯人では無いという事を塔子さんルートと同じくパスポートで確認し、今後事件の真相をどうやって探るかを話していた時に小兎が朔夜との二人の仲をどうするか?と勘違いするシーンが有るのですが、この時点だと正直に言えば「いや、この状況でそんな勘違いする?」という気も・・・。

タイミング的に新名殺害の犯人探しが頓挫してしまった直後なので心配すべきは事件の行方だと思ってしまい、何と言うか小兎の事件への想いの真剣味が薄れてしまった印象が有ります。

「クダンフォークロア」PC版より
朔夜に好意を持っている事をずっと匂わせていたので、それ自体は良いのですが・・・タイミングの問題であまり印象が良く無かったり(苦笑)

これらの事もあり、憧れと守るべき対象として自然と惹かれていった形になる塔子さんルートと比べると、やや展開が強引な印象を受けましたね。

とは言え、百合度の高いEDであるのは確かで満足 次こそは塔子さんの”手”など残った謎を解明したい

と、上述のように少し強引な印象も受けた小兎ルートですが、切なくも百合度の高いEDであったのは確かで、そういう意味では満足。

以前から不安は有りませんでしたが、やはり百合的には大いに楽しませて貰っているので、後は残った謎・・・塔子さんの手の刺青や朔夜の夢などの謎を判明させたいですね!(CGもまだオープンしていない物が有りますし)

余談:コミカライズ版 第1の事件が終わった所で連載終了 導入としては良いかも、だが1つの作品としては中途半端な気も

百合姫に連載されていたコミカライズ版ですが・・・「2021年2月号」を持って終了してしまいました(涙)

いやまぁ終わりはいつか訪れるのでそこは仕方ないのですが、内容が第1の事件(クダン事件)が終わった所で終了と言うのが・・・OTL

う~~ん、キリが良いタイミングでは有るのですが、百合的にはまだ全然エンジンがかかる前ですし、お話としてもやはり尻切れトンボな感は残ります。そのため純粋に”1つの作品”として見ると、やはり中途半端な感は有りますね(苦笑)

まぁ続きはゲームで確認できると思えばオリジナル作品の打ち切りよりはマシと言えますし、「クダンノフォークロア」と言うゲームに興味を持たせるための導入作品と割り切れば、これはこれで良い終わり方だったのかも知れません。

とは言え、ゲームでは表現し辛い身体全体の動きとか、顔の表情の動きなどの漫画ならではの細かい描写はゲームとは違った面白さが有り、やはりゲーム版のEDまでコミカライズされなかったのは惜しいな、と思います。

残念ながらこの号を持って連載は完結しました。・・・第1の事件で連載完結って事はやはり打ち切りだったのかなぁ。個人的には短く終わる予定だったのならば、オリジナルのエピソードを見たかった気もしますが・・・言っても詮無い事でしょうか。

ゲーム本編がDL出来るコードなどが付属している模様。ある意味、すぐに続きを楽しめるとも言えますが・・・う~~ん、と唸ってしまうのは管理人だけかなぁ。

対応機種 : Windows/スマホ
ジャンル : 百合系フォークロアADV
プレイ人数 : 1人

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リマスター版公式サイト

クダンノフォークロア HDリマスター版 – sukerasparo

原作公式サイト

クダンノフォークロア – sukerasparo

『クダンノフォークロア』 OPデモムービー

DL版(リマスター版)(DLsite様)

gyutto様などでも取扱い有り

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