※旧サイト(FC2ブログ)より転載
訪問者様から情報を頂いて読んでみた作品。
プロローグは難解な用語・・・"ホーキング輻射"やら何やらが頻出し挫折しそうになりましたが、主人公"静弦"が遠回しに「美少女に貶されるのって何かイイ・・・」と言い出した時点で、これは最後まで読める!と確信しました(笑)
アホか!(o ̄∇ ̄)=◯)`ν゜)・;'
はい、スミマセン。真面目に内容を纏めると
難解な用語が頻出するものの、大雑把な理解で問題無く読める。ストーリー、百合要素ともに質が高く、男性キャラも登場&活躍するが百合ップルである静弦&アリアの仲を裂くには至らない良作。
でしょうか。
まず肝心要の百合要素からですが、非常に良かったと思います。
主人公である静弦は最初こそ自らは異性愛者であると思っている-男性に告白した事もある-のですが、アリアにどんどんと惹かれて行きます。
まぁ美少女ゲームを好んでプレイしている辺り、下地は出来ていたとも言えますが(笑)
と言うか、作中で登場するスマホの美少女ゲームの一つは女性主人公バージョンも用意されているとの事ですが、何なんですか!その至れり尽くせりなゲームは!
「あたしを、お姉ちゃんの物にして・・・」
なんてセリフが飛び出すゲーム、是非プレイしたいよ!\(*`∧´)/ と、話が逸れました(笑)
こう書くとコメディくさいですが、静弦が美少女ゲームを好んでプレイするようになった経緯や理由はストーリー的に非常に重要かつ秀逸です。
作中でも言及されていますが、人間では無い存在に自らを全肯定される-この場合は美少女ゲーム-事に対する考え方や捉え方はとても面白く、アリアの関係とも相まってとても楽しめました。
一方アリアの方も最初こそ静弦を見下したり、誘惑したり(先述のゲームのセリフを言いつつ胸をはだけようとしたり)といった言動が目立ちますが、物語が進むにつれて機械奴隷という立場以上に静弦を愛するようになります。
キスシーンや文字通り一身同体になったり、といったシーンがある事や後書きで「人とロボットが恋をする話」と書かれている事から、百合作品として充分に楽しめる内容だと思いますね。
ストーリー的にはバトルが多めのアクション活劇的な作品だと思います。
戦闘描写には先ほどの難解な用語"ホーキング輻射"やら何やらが交えて描写されるため、少々難しいですが
- 要はビームが撃てる
- 要は瞬間移動できる
- 要は愛でパワーアップする
といった理解で問題無いと思います(笑)
この辺りは格闘漫画で技の理屈を100%理解しないと楽しめない訳では無いのと一緒だと思いますね。
最後に男性キャラですが、以前に頂いた情報通り、結構登場&活躍します。そのため男性キャラが出るのは苦手、という方はちょっと考え所かも知れません。
まぁ先述した通り、静弦&アリアの仲を裂くには至らないので個人的には問題無く感じましたが。
と言うか、メインで登場する男性キャラ二人の内一人は、むしろ応援したくなったくらいですよ(苦笑)
百合好きとしては勿論、静弦&アリアのカップル成立が良い訳ですが・・・流石に彼の立ち位置は辛いでしょうよ、と。是非、彼には(静弦とアリアの仲を邪魔しない範囲で)幸せになって欲しいな、と思います。
以上でしょうか~。情報を頂いた段階では価格的な事からリスキーな面があると言及しましたが、個人的には価格に見合ったとても良い作品だったと思います。
今回、キリの良いラストを迎えたもののちょっとした謎が残った事もあり、続きを読んで見たいと思わせる内容でした。
百合好きとしては、また静弦&アリアのカップルのエピソードを読みたいところですが、純粋にお話として面白かったため別のキャラの視点でも良いので続きを読んで見たいとも思いますね。