※旧サイト(FC2ブログ)より転載 追記、修正
コミカライズやドラマCD化などの展開も行われ、着実に長期シリーズとなりつつある「まほいく」ですが、今作はシリーズの一つの決算と言える内容でした。
厳しい体験をし過酷な状況に身を置くスノーホワイト。
出世街道を爆走し着実に権力と発言力を手に入れるプフレとそれを危険視するシャドーゲール。
しぶとく暗躍を続けるピティ・フレデリカ。
これまでのシリーズで重要な役を担ったキャラ達が一つの事件を巡って行動する様はシリーズを楽しんできた者に取ってかなり面白かったです。
ただ、その一方で今作でもシリーズの伝統に則って多くの新キャラが登場した訳ですが、存在感が薄いまま退場してしまった印象のある新キャラは少なくありません。
この点もシリーズ伝統と言ってしまえばそれまでなのですが、先述した通り今作ではシリーズ通してのキャラが多数登場しており、どうしてもそのキャラ達との差が際立つと言うか、食われてしまっている感があります。
悪い言い方をすれば「このキャラ、出て来た意味あるの?」と言うような。
え?マジカロイド44?
いや、まぁ確かに彼女も相当に不憫な役どころではありましたがr(^^;) とは言え、全員が初登場と言える第一作とシリーズに何度も登場してきたキャラが多数いる今作では、やはり受ける印象が違うように感じます。
特に新キャラの中でも強烈な個性と活躍をしたキャラがいる事を考えると、一部のキャラの不憫さが際立ちます(T.T)
非常に面白かった本作ですが、この事を考えると2~3冊のボリュームで刊行するか、もしくはもう少しキャラ数が少なくても良かったのでは?と言う気もします。
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「続きを読む」です。
今回もキャラについて語ろうかと。 ただ本文で書いた通り、今回はキャラの印象の強弱が凄まじいので印象に残ったキャラだけ書く事に。
- スノーホワイト
- プフレ
- シャドーゲール
- フレデリカ
- 袋井魔梨華
- カフリア
- プリズムチェリー
- シャッフリン
- グリムハート
- プリンセスチーム
ますますケン○ロウ化が進む我らが主人公。 その内、本気で夢想転生を習得するんじゃなかろうかw
とまぁ某世紀末救世主を彷彿とさせるほど仲間や友の死を目の当りにしてきた彼女ですが、今回も過酷な体験をする事に。
この調子だとリップルが本気で強敵(とも)になる可能性があるのが、また(--;)
プフレはある意味で脱落したため、フレデリカと共に挟撃される危険がほぼ無くなったのは救いですが・・・今後もハラハラさせられるのは確かですねぇ・・・。
百合的にはリップルを失って初めてリップルの真意を知り、強いショックを受けた事がポイントでしょうか。
第1巻の事件後、人を遠ざける傾向が強い彼女に取って唯一と言える友であるから当然と言えば当然ですが、百合好きとしては美味しいシチュではあります。
問題はこの二人の結末がどうなるか、ですねぇ。 願わくば幸せな結末を迎えて欲しいのですが・・・シリーズの傾向が傾向ですから(汗)
シリーズ通してのキング・オブ・黒幕。
今回の事件もプフレの"実験"が原因である事を考えると、やはり罪深いキャラではあります。
プフレの是非については様々な見方があるでしょうが・・・物語のキャラとして見た場合、今回もかなり面白かったキャラですね!
特に終盤の展開は非常に興味深い。 今回の事件の結末を見た場合、プフレは地位や権力は維持したものの致命的なミスを犯し、物語の舞台から降りる形に・・・つまりは敗者となった。
しかし、本当にそう言えるのか? 本当は、プフレは地位よりも権力よりも物語の主役でいるよりも、もっと大事で最も欲しかったものを手に入れたのではないか。
今回の事件も真の勝者と言えるのはプフレなのではないか。
作中でもフレデリカが言及していましたが、この辺りの考察は非常に面白い。 特にプフレが手に入れたものを考えれば、百合的にも美味しいですからねぇ。
プフレの護衛。
これまでもプフレの言動を危険視しつつも具体的な行動をして来なかった彼女ですが、今回の事件のラストに裏切りとも言える行動を取ります。
ここでポイントなのは、その裏切りは正義感や良心の呵責だけでなくプフレを思い遣っての行動であるとも言えること。 結果としては命をプフレに捧げたとも言える形になっていますからね。
気に成るのは、このシャドーゲールの行動をプフレがどこまで見越していたか。
プフレの項で述べた通り、この辺りはフレデリカが言及していますが、プフレはこの"裏切り"を見越していたのでは無いか?ならば何故、プフレはシャドーゲールの裏切りを阻止しなかったのか。
そんな懸念を気にもしないほどシャドーゲールを信用していたのか?
それとも"この裏切りこそがプフレの望んだ物"だったのか?
シャドーゲールのプフレへの裏切りと忠心が一体どこまでプフレの意に沿ったものだったのか。 繰り返しになりますが、この考察は非常に面白いです。
暗躍を続けるゴーイングマイウェイ人。
うん、今回も本当に楽しそうだな、この人!
これまでに何度か書いていますが、言動は悪人のそれであり受け入れられる物では無いものの、この思いっ切り人生をエンジョイ出来る思考は羨ましい限りです。
きっと毎日が楽しいんだろうな、この人・・・。
と言う訳で相変わらず独自の価値観と美学で今回も暗躍し、その存在感は衰える事を知りません。
お陰で巻き込まれた人も少なからず居る訳ですが・・・。
彼女が行動を起こすと不幸になるキャラが必ず居るので、決して好きになれるキャラでは無いのですが・・・その独特の言動が強烈な印象を残す、不思議な魅力を持っています。
早く成敗されい!!と思う反面、どこまで暗躍できるのか楽しみにも思ってしまう・・・そんなキャラですね。
戦闘狂な魔法少女。
これまでにもそういった魔法少女はちょくちょく登場しましたが、戦闘方法が独特な所がある事や人間時の思考に隔たりがある事などもあってかなり印象的だった人。
特に「負け戦は良い」の考え方は鮮烈で「なるほど、そういう見方も出来るか」と思わせてくれました。
百合的にはスタイラー美々との関係が良かったかな。
恋愛要素がある訳では無いですしキャッキャウフフしている訳では有りませんでしたが、暴走する魔梨華とそんな魔梨華に何だかんだ言って結局付き合う美々、と言うコンビとしての姿は好印象でした。
それだけに美々が退場したのは痛い・・・。 まぁだからこそ魔梨華の人間時の言動が印象付けられた部分もあるのですけどね・・・。
意味深な能力の割にあっさり退場したので、逆に印象に残ったという不遇キャラ。
いや、ホント、この事件に関わったのが運の尽きの一般魔法少女と言う印象でした。
能力的には決して高くないものの、その精神性がフレデリカに高く評価された魔法少女。
まぁそれが良かったのか悪かったのかは判断が分かれる所ですが・・・。 ただ、最後のシーンは文字通りの最期の輝きとも言えるもので、その光のように強烈に印象付けられましたね。
ひ弱なで哀れな魔法少女・・・と見せかけて、ほとんど最強と言える魔法少女だった人。 (人と言うより兵器?)
ある意味、機械的にグリムハートに付き従っていた訳ですが、最後の投げやりとも取れるセリフは妙に印象的。
どう考えてもグリムハートは良い上司でも人間でも無いのですが、付き合っていく内にそれなりの情が湧いたのかも知れませんね。
ある意味、最強と言える能力を持つ今回のラスボス。 (黒幕とは微妙に言い難い所がポイント)
しかし・・・この人、謎が多いというか、どういう存在か分かり辛い所がありましたね。
魔法の国の大御所みたいな事も書いてありましたが、その人本人と言う訳でも無い?というか。 能力をコピーした兵器みたいな物だったのでしょうか?
そんな不可思議な存在でしたが、確実に言えるのは彼女が人間として見ても兵器として見ても欠陥だらけという事でしょうね(苦笑)
シャッフリンが劇中で言及していましたが、彼女が前線で普通に戦っていればスノーホワイトらに勝機は無かったでしょうし、そもそもの計画である"人造魔法少女の捕獲"も成功していたでしょう。
この人格が魔法の国の上層部だとしたら、ある意味で絶望的ですが・・・スノーホワイトに取ってそこが付け入る隙になるやも知れず、何とも言えないですね。
生き残ったデリュージやスノーホワイトと因縁があったインフェルノ、可愛い女の子に憧れるクエイクなど印象に残らなかった訳では無いのですが・・・やはり個々に割り当てられるページが少なかったのと最期が呆気なかった(特にテンペスト)のもあって、印象は薄め。
クエイクのエピソードはもっと掘り下げがあれば百合的にも美味しかったのでは?と言う想いもあり、残念でした。
以上でしょうか~。
個々のキャラにそれなりに見せ場はあったと思いますが・・・やはり新旧キャラが入り乱れるという事もあり、その差異は大きかったと思います。
記事本文でも書きましたが、この辺りは冊数増かキャラ数を減らしてでも掘り下げた方が良かったのでは?と言う気はします。
とは言え、今回も非常に楽しめました。 今後、スノーホワイトがどうなっていくのか・・・リップルの現状を考えると非常に怖いですが、続きを待ちたいと思います。
拍手から弾かれてしまったのでこちらから…
①漫画誌「バーズ」の作品が一部、ウェブコミックサイト「デンシバーズ」に移動し百合要素のある4コマ漫画「ふたりべや」も移籍してますね
(公式URL http://denshi-birz.com/futari-beya/)
②「ジャンプSQ」の休刊に伴い移籍先の発表待ちだった「灼熱の卓球娘」は「となりのヤングジャンプ」への移籍が決まったそうです
(公式URL http://jumpsq.shueisha.co.jp/contents/sp_shakunetunotakkyuumusume/)
③百合で尚且つミステリーの傑作「荊の城」がキンドルで電子書籍化されます
こうして見ると紙媒体の漫画誌が衰退し、多くの漫画作品の発表の場がウェブに移行しているのを実感しますね
また過去の作品の電子書籍化も顕著になり紙の本がコレクションアイテム的な位置になりつつある気もします
こんばんは、いつも楽しませて貰ってます。
やっぱり愛着湧いたキャラとそれ以外では見方も変わってしまいますからね。物語を読む上では善し悪しですが、それだけシリーズが続いていると言うことは嬉しいです。
物語全体面白かったですが、個人的にはプフレのミスがどういう意味なのかやっぱり気になりますね。
今回物語の舞台から降りたということは、下手に争わずにスノーホワイトやフレデリカの警戒網から一時的に外れたとも言えます。記憶をどうにかする算段があるなら、下手すれば今まで以上に暗躍しやすい立場を手に入れた可能性も…。
まあ、相手がシャドーゲールなら裏切られるのをよしとした可能性も十分ありそうなあたりが面白いキャラクターですが。
最近物語を動かしていたプフレさんが大人しくなりそうですし、次は誰が黒幕やるんでしょうね。
コメントありがとうございます!
非公開コメントでのコメントですので、詳細な返信は控えさせて頂きますね。
ですが、教えて頂いた事は非常に参考になりました!
また何かありましたら、教えて頂けると嬉しいです。
コメントありがとうございました!
またお暇な時にでもお越し下さいませ。
それでは失礼致しますね。
コメントありがとうございます!
楽しんで頂けて嬉しいです!
その辺りは長期シリーズの良し悪しでしょうね。
ただ、今回早々に退場してしまったキャラにも日の目が当たれば・・・具体的には番外編を!と思いますね。
最近、公式で動きが少ないので(汗)
おお!隠れ蓑にした可能性も確かに有りますね。
百合脳MAXだったので、もうそっちにしか思考が行っていませんでした(笑)
でもドラマCDで自己暗示で好みを捻じ曲げたような人なので、やりかねませんねぇ・・・。
そう、そうなんですよ!
この辺りがプフレの面白さというか魅力だと思います。
ある意味、銀英伝のオーベルシュタインみたいな・・・って分かり辛いか(苦笑)
そろそろフレデリカとの決着かな~、とは思いますが・・・微妙に魔法の国が絡んで来たりしているので、そこは中々難しいですね。
何にせよ、次巻の情報が早く欲しいところです。
コメントありがとうございました!
またお暇な時にでもお越し下さいませ。
それでは失礼致しますね。