少年漫画の名作にして今なお展開を続ける「聖闘士星矢」シリーズの中でも女性キャラがメインの異色作「セインティア翔」のアニメ化作品。
星矢シリーズを知っている方からするとセインティアという設定自体が後付けである(原作では女性聖闘士は仮面を付ける義務が有るなど制約が結構ある)など、中々評価が分かれる作品をアニメ化するというのは中々豪気ですね(苦笑)
とまぁ、ちょっと微妙な書き出しになりましたが、少なくとも原作漫画は普通に面白いです。それに後付けとは言え、当時の展開に沿うようお話が進んでいくので星矢を知っている身からすると色々と面白い。
個人的には「あ~、やっぱりデスマスクも強キャラ枠だったんだな」と(笑)
と、話が逸れました(苦笑) 百合的な観点で行くと男性キャラ・・・特に黄金聖闘士が圧倒的な強さを持っている事も有り、目立つ&活躍します。またメインキャラの一人が男性キャラを想っているなど、男性キャラが登場&活躍するのが苦手な方にはちょっと厳しいですね(苦笑)
ただ、メンバーのほとんどが良くも悪くも聖闘士の使命=戦いに身も心も捧げているので女性同士の友情や連帯を阻害する事はあまり有りません。件の女性キャラもその男性の事を”忘れる”決断をしますし。
またお話の筋は主人公 翔子が姉である響子を助けるために奮闘するという物であるため、決して百合的に悪い物では有りません。
百合という観点では人を選ぶ作品ですが、あくまで友情や戦いの中での連帯感、という意味でならば百合要素を楽しめる作品だと思います。